2014年11月07日
酒は百薬の長?飲酒がもたらすメリットとは?
「お酒は百薬の長」という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、お酒は何かといえば悪者にされる存在。飲んで体にいいことなんてあるのでしょうか? お酒のメリットと、お酒といい関係が築ける量についてご紹介します。
■アルコールは適量なら、いろいろな病気のリスクを下げる
アルコールは適量にとる分なら、体にいい影響をもたらします。ひとつは脳梗塞や心筋梗塞のリスクを下げること。血栓を作る血小板の働きが、アルコールを飲むと弱くなるからです。また、その他には血行をよくする働き、ストレスを解消する働き等があります。
アルコールは適量に取る分には、体にいいことも多く「酒は百薬の長」と言われたりします。しかし、それはあくまで「適量にとった」場合だけ。では適量とは、どの程度の量を言うのでしょうか。
■お酒の適量、いろいろ
お酒の種類によって適量の具合は異なります。またお酒に強いか弱いかの体質でも異なり、男性・女性での性差でも異なります。一般的には男性なら1日あたりの純アルコール量が25g。女性なら15g程度が適量と言われています。
このg換算を市販のアルコール飲料に当てはめて考えた場合、例えば男性ならアルコール分が4%ビール、大ビン1本が適量になります。また350mlの缶ビールなら1+2/3本が適量。日本酒なら1合です。
女性の場合はアルコール分10%のワインなら、グラス1杯。アルコール分4%の缶ビールなら、350ml缶1本がちょうどいい量です。
この量から考えてみると、恐らくアルコールをちょっと多めにとりすぎているかも?という人は多いはず。お酒が体にいいのは、量を控えたときだけ。また体質的にアルコールが弱い人は、この量でも体に悪影響を及ぼすことがあります。
ぜひ、飲み過ぎには注意しましょう。
■お酒を飲みすぎると、どうなる?
お酒を飲みすぎると高血圧になったり、低血糖になったりします。お酒を飲むと一時的に血圧が下がるのですが、慢性的にお酒を多くたしなむ人の場合は、お酒を飲むと逆に血圧が高くなってしまうことがあるようです。またお酒を飲むとアルコール分解で肝臓が手一杯になってしまい、栄養を代謝したり利用したりすることが後回しになってしまうため、結果的に低血糖になることが。
生活習慣病になる原因によく「お酒の飲み過ぎ」があげられることがあるのは、お酒の飲み過ぎで血糖値や血圧が不安定になるため。お酒は、やはり控えるに越したことはないようです。
「お酒は百薬の長」と言いますが、その言葉を過信しすぎるのは禁物。お酒といいおつきあいをしたいなら、ぜひ「ほんの少し、たしなむ程度」にとどめるのがお勧めです。
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