2014年10月24日
「湿布薬+カイロ」で肩こりが超ラクに
一日中デスクワークばかりというみなさん、肩こりや腰痛になって辛い……という人も多いはず。日本人は特に、肩こりで悩む人が多いといいます。CMでも肩こりのシップや内服薬の宣伝を見ない日はありませんよね?
では、その肩こり用の市販薬は、本当に効くのでしょうか……?
「湿布薬もうまく使わなければ肩こりを悪化させかねないので、その効能をきちんと知っておきましょう」と、サイエンスジャーナリストの中川基さんは話します。
それでは中川さんの著書で、6万部突破のベストセラー『薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 よく効く! 得する! 市販薬早わかりガイド』から、湿布薬の使用上の注意と上手な使い方をご紹介します。
■湿布や塗り薬は鎮痛効果がメイン
そもそも肩こりというのは、筋肉がこわばった状態を維持するために、筋肉全体の血行が悪くなった状態。放置することで、さらに悪くなります。ストレッチや運動が大切ですが、ガチガチな状態で無理に動かすと、逆に傷めてしまうこともあります。
湿布や筋肉痛用の塗り薬の主流は、フェルビナクという成分。ゆっくり経皮吸収されて、痛みを和らげます。消炎鎮痛となっていますが、消炎効果よりも鎮痛効果のほうがメインです。
極端に使い過ぎると、根本の炎症自体はそのまま放置……ということにもなりかねないので、あくまでもその場しのぎと捉えましょう。
■湿布と貼るカイロで効果てきめん
基本的には湿布薬は温でも冷でもOKですが、肩こりには温湿布のほうが血流がよくなるのでよいとされています。温でも冷でも湿布を貼って、その上から貼るタイプのカイロを貼りつける方法は、効果てきめんです(2時間程度で取りましょう)。
成分的にはジクロフェナクは現状ではもっとも効果的ですが、アスピリンぜんそくや肝臓、心臓に疾患がある人は使わないようにと記載してあります。
■内服薬は本当に効く?
あすか製薬の『ドキシン錠』、小林製薬の『コリホグス』は、数少ない肩こり用の飲み薬で、筋肉の異常緊張を緩和するほか、捻挫にも効果があります。
また、ビタミンB12群の薬も神経を修復するのに役立つので、人によっては痛みが和らいだり、疲労回復が早くなったりすることもあるようです。
湿布や塗り薬は一時的なものとして使い、常用すれば必ず治るというものでもないようです。多くの場合、肩こりは首の後ろから背中にかけて大きく広がる、僧帽筋から固くなり始めます。こりは、最初のうちはほとんど自覚症状がないので、知らないうちに重症化してしまうのだとか。
デスクワークが多かった日は、意識してストレッチなどするように心掛けましょう。
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