2014年10月22日
ケチャップやマーマレード、マヨネーズ、本当に冷蔵保存が必要なの?
ジャムやケチャップなどの調味料、ほぼ全てのボトルには「開封後は冷蔵庫に」とのサインがありますよね。でもこうした調味料、ちょっと前まで、それこそ子供の頃には、普通に戸だなにしまっていたものもあったのでは?
実際のところ、こうした調味料の冷蔵は必要?そうした問いに、微生物学者のピーター・バラット氏が説明しています。
○トマトケチャップ→冷蔵がベスト
ハインツ社のトマトケチャップのボトルには、開封後は冷蔵、8週間以内の消費を求める記載が。
バラット氏:「10年前には誰もケチャップを冷蔵庫に入れなかったが、当時はより多くの塩分が含まれていたが、高血圧防止のため、現在は天然の防腐剤である塩が減らされている」と指摘。保存料である安息香酸ナトリウムも子供の健康のために除かれるように。
「トマトと酢の酸味がバクテリアの繁殖を遅らせるため、数週間は平気だろうが、やはり指示通り冷蔵庫に入れるのがベスト」とのこと。
○ピクルス→戸棚でもOK
英ピクルスブランド「ブランストン」のボトルには、開封後冷蔵、6週間以内に食べること、との指示。
バラット氏:「ピクルスの酢はバクテリアの繁殖を抑制するもの。これは2種の酢とレモン汁、塩などで二重の効果があり、冷蔵や6週間以内の消費の必要はないだろう」との見解を示しています。また「冷暗、常温の場所で6週間もしくはそれ以上の保存が可能。
密閉ガラス容器であればなおさら。冷蔵したら、最高12週間はもつだろう」とのこと。
○イチゴジャム→室温でOK、でも6カ月以内に消費を
一般的に、「開封後は冷蔵庫へ」の指示。
バラット氏:「果物のおかげで自然の酸味があり、バクテリアを抑制。しかし、カビは酸に比較的強いため、ジャムをボトルから出すときは使いかけのナイフなどでなく、清潔なスプーン、ナイフなどを利用しないとカビ発生の元に」と注意しています。
○しょうゆ→冷蔵庫がベター
一般に「賞味期限前、冷暗所に保存を」との記載有り。
バラット氏:「しょうゆにはしばしばソルビン酸カリウムが保存料として含まれており、酵母やカビの繁殖を防ぐ。含まれる乳酸もバクテリア繁殖を防ぐもの。しかしながら、一度開封したらぶどう球菌の繁殖の可能性があり、腹痛やアレルギー反応につながることもある」と説明。
常温なら3ヶ月、冷蔵なら6ヶ月くらいが良好な保存状況だとのこと。
○ピーナッツバター→常温で保存、3ヶ月以内に消費を
多くは「常温で保存を」との指示。
バラット氏:「ピーナッツに油、砂糖に塩と、多くの自然原料を使っており、多くの保存料が入っているものでないが、常温なら3ヶ月はOK」だそう。ただ、ジャムと同様に、清潔なスプーンなどで取り出さないと、雑菌混入の原因に。
○マスタード→冷蔵庫で3ヶ月間
イギリスの人気マスタードブランド「コールマン」の容器には「冷蔵保存、3ヶ月以内の消費」の指示。
バラット氏:「水、マスタード粉、砂糖、塩、小麦粉とスパイス、という単純な材料でできており、保存料としてクエン酸も加えられている。妥当な保存条件」との見解を示しています。ただ、やはり清潔な食器での取り扱いが必要。
ハンバーガーやステーキなどと食べる時、肉汁のついたナイフなどで容器に触れては、最悪の場合食中毒の可能性も。
○マヨネーズ→要冷蔵。開封後は3ヶ月以内に消費を
大手マヨネーズブランド「ヘルマンズ」のボトルには「開封後要冷蔵、3ヶ月以内の消費、冷凍不可」との表示。
バラット氏:「多くの原材料に加え、特に卵とクリームの使用から常温保存に向いていないことが分かる。レモン果汁の天下でバクテリアの成長を遅らせる働きはあるだろうが、製造元の指示に従うべき」と話しています。
○タバスコ→常温なら8週間、冷蔵であれば6ヶ月以内に消費を
多くは「冷暗所の保存」の指示のみ。
バラット氏:「原材料は酢と赤唐辛子と塩の三つ。酢と塩が保存料に」と説明。時が経つにつれてバクテリア繁殖の可能性も高まるため、常温なら8週間、冷蔵であれば6ヶ月以内の消費を薦めています。
Do you really need to keep ketchup in the fridge? And what about jam, mayonnaise and pickle? The answers will surprise you
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2718301/Do-really-need-ketchup-fridge-And-jam-mayonnaise-pickle-The-answers-surprise-you.html
【食べ物の最新記事】
この記事へのコメント