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肩こり対策に筋トレは逆効果!?

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ビジネスパーソンの日々は、肩こりとの戦いだ。とりわけデスクワークが立て込む時期など、首や肩の周辺がコチコチに…。



肩こりは血行の停滞が一因で起こるもの。そのため肩こりを解消するには、肩まわりの筋肉を鍛えて血流をよくするのがいいと聞く。マッサージなどで一時的に血流をあげるより、筋肉の量を増やして恒常的に血行を高める方が効果的というわけだ。

「私は、肩こり解消のために筋トレを行うことには、反対です。筋トレはかえって筋肉を硬くしてしまい、体液の流れを滞らせることがあります。肩こり対策には、むしろ筋肉を“ゆるめる”ことが大切なんですよ」

そう語るのは、『アゴをゆるめると健康になる!』の著者、歯科医の佐藤青児先生だ。筋肉は膨張と収縮を繰り返すことで、リンパを全身に循環させる。ところが、筋トレは収縮する力ばかりを鍛える偏った鍛錬になりがちで、ここに問題があると佐藤先生は指摘する。

「たとえばダンベルなどを使ったトレーニングは、筋繊維にダメージを与え、再生させることによって筋肉を太くしていくわけですが、それは収縮に偏った鍛錬であり、かえって体液の循環を滞らせてしまう可能性があります。体液を循環させるためのポンプとして筋肉を機能させるには、収縮と膨張をいいバランスで繰り返さなければなりません」

良質のポンプとして働かせるためには、筋肉を鍛えて硬くするのではなく、ゆるめて柔らかく保つのがベターというわけだ。では、肩こりの原因となる部位の筋肉は、どうやってゆるめればいいのだろう?

「人間の頭は体重のおよそ10%を占めており、油断するとどうしても猫背になりがちです。そうすると肩も前方に引っ張られ、頭を支える首元の前頸筋と背面の僧帽筋が引き合う力で疲労し、硬くなってしまいます。こういうときは、肩をうしろ回しする運動がおすすめです。僧帽筋が適度にゆるむのが実感できるはずですよ」

自宅でも職場でも手軽にできる肩こり解消法。ぜひ皆さんもお試しあれ。





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