2014年06月24日
仕事中の居眠り対策は?
仕事中、くりかえし襲ってくる眠気。思わずうつらうつらと居眠りしてしまうことはありませんか? このしつこい眠気、スパッと断ち切れる方法はないものでしょうか。
不眠症や睡眠障害についての治療も行う精神科医である、ゆうメンタルクリニック総院長のゆうきゆう先生に、仕事中の居眠り対策や日頃の予防策を教えてもらいました。
■即効性のある目覚め対策は、「体の一部を冷やす」こと
仕事中に襲ってくる眠気を覚ますには、冷却ジェルシートを顔に貼ったり、冷却枕を首筋にあてたりして、体の一部を冷やすと即効性があります。冷たい飲み物やアイスクリームなどでも眠気は覚めますが、摂取する場合は注意が必要です。
「体内から体を冷やしてしまうとお腹が痛くなったり、別の問題が出たりする可能性もありますので、仕事中であれば小さめの氷を口に入れるくらいに留めたほうがよさそうです。」(ゆうきさん)
他にも、「10分程度の仮眠をとる」、「清涼感のある目薬をさす」、「体を大きく伸ばすストレッチをする」、「少し歩く」という対策もおすすめです。
■メンタル面の対策は、「考え事をする」「何かに意識を集中させる」
どうしても眠りたくないときは、反対に「眠りたいのになかなか眠れないとき」のことを思い出してみるといいです。夜中、悩んだり、何か考え事をし始めたりすると眠れなくなるように、人は何かに意識を向けて集中しているときには眠気を感じにくくなります。仕事中、避けがたいほどの眠気が襲ってきたら、仕事で必要なことに意識を向けて思考を働かせ、集中するといいかもしれません。
■普段からできる居眠り予防は「しっかり睡眠をとる」こと
明らかに睡眠不足だとわかっている場合は改善の余地がありますが、昼間の眠気の原因として意外と多いのが「自覚のない睡眠不足」です。
「睡眠不足の自覚がなくても、「なかなか寝付けない」、「睡眠が浅い」といった悩みを訴える方が多くいます。知らず知らずのうちに睡眠のリズムが狂い始めている可能性がありますので、思い当たる方は意識的にリズムを整えていくことが大切です。まずは睡眠不足ではないか、睡眠のリズムが狂っていないかを確認することが大事です。「しっかり睡眠をとる」ことで改善されることも多くあるからです。」(ゆうきさん)
■生活を整えても「異様に眠い」が続くようなら医療機関に相談を
日中の異様な眠気は、病気の症状の場合もあります。強い眠気を感じる病気として代表的な睡眠時無呼吸症候群のほか、過眠症や低血糖症、貧血、女性の場合は月経前症候群の症状の可能性も。まずは普段の生活を整えたうえで、それでも「異様に眠い」「寝ても寝足りない」という場合には、深刻になる前に医療機関に相談することも大切です。
仕事中の居眠り、一度原因を振り返ってみたほうがいいかもしれません。
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