2014年03月16日
“ある種”のヨーグルトがアトピー性皮膚炎に効く!
フジッコ株式会社が、”ある種”のヨーグルトがアトピー性皮膚炎を改善するという研究内容を発表した。アトピー性皮膚炎に悩む人にはなんとも気になる内容だが、簡単にその内容を紹介しよう。
そのヨーグルトとは「カスピ海ヨーグルト」
スーパーなどにて400g 、200円程度で発売されている「カスピ海ヨーグルト」。自宅で作りたてを味わえる手作りキットも発売されている。このヨーグルトの特徴は強い粘りなのだが、その粘りを生んでいるのはLactococcus lactis subsp. cremoris FC株(通称:クレモリス菌FC株)が発酵中に生みだすEPS(菌体外多糖)だ。
EPSが皮膚の炎症を抑制し、さらに免疫反応を活性化させる
大阪府立大学大学院生命環境科学研究科の北村進一教授との共同研究によって、アトピー性皮膚炎モデルマウスにEPSを投与した結果、以下の3つの効果が確認された。
・皮膚や粘膜に存在しアレルギーの中心的な役割を果たす炎症性細胞である肥満細胞の数が減少
・消化器官や軌道から分泌され、外来物質から体を防御する免疫物質であるIgA抗体の増加
・感染症やアレルギーなどの病気を防御するIFN-γの増加
このことからEPSが皮膚の炎症を抑制し、さらに免疫反応を活性化させることがわかった。
EPSが含まれるヨーグルトは「カスピ海ヨーグルト」だけ?
フジッコ株式会社から出ている「カスピ海ヨーグルト」のほか、株式会社明治から出ている「明治ヨーグルトR-1」にもブルガリア菌由来のEPSが含まれている。こちらの商品も免疫効果を高め風邪やインフルエンザの予防に効果があると言われているが、今回の実験はあくまでクレモリス菌FC株由来のEPSを使ったものだ。
「もっと詳しく知りたい」「専門的な話が聞きたい」という人は、日本農芸化学会2014年度大会にて3月29日(土)11時10分から研究発表(演題番号:3B06a13)が行われるそうなので、足を運んでみてはいかがだろうか。会場は明治大学生田キャンパス。
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投稿者:タロウ|21:22|健康 美容 ダイエット
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