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懐メロのリメイク

昔、玉置宏という名司会者がいた。立て板に水のごとく、出場する歌手や歌う曲の特徴を短い言葉で分かり易く紹介しながら手際よく番組を進めていく様は、まさに、神業であり、紹介された歌手も、乗りに乗って本当に気持ちよく歌っていた。


最近は、「昭和レトロブーム」で昭和が見直されているが、昭和生まれの身にとっては、かっての「大正ロマンブーム」と同じものだろう。


旧き良き時代というが、人間だれしも過ぎ去った時代や失ったものは、懐かしく、嫌なことは忘れ、良かったことだけを思い出すものだ。


流行歌も同じで、歌謡曲、演歌、J-POPと移り変わっても、平成の時代に生きる人々にとって、その曲に託する気持ちは、懐かしいと感じる年寄や、J-POPにはない魅力を感じる若い世代など、それぞれの年齢層によって異なるものの、往年の名曲は何時の時代でも人々の心を捉えるのだろう。


そうした背景もあって、最近は、昭和の時代に流行した歌を、歌手本人や録画で紹介する番組が増えている。


昭和30年〜40年の歌謡曲黄金時代に活躍した、小林旭、橋幸夫、舟木一夫、八代亜紀、園まり、伊東ゆかり、中尾みえなどは、今でも現役で活躍しているため、まだ歌えるが、すでに故人となった歌手の場合は、録画の使い回しで登場させるか、別の歌手がリメイクで歌う他はなく、後者の比重が次第に大きくなっているような気がする。


録画の場合は、本人が歌っているので問題ないが、リメイクの場合は、本人の歌を聴いたことが無い若い世代であれば、何の違和感もなく受け入れるだろうが、若いころからさんざん本人の歌を聴いてきた世代にとっては、どうしても、違和感を覚えてしまう。


確かに、リメイクで歌っている歌手は、皆それなりにウマイのだが、何かが物足りないため、つまらないのだ。


特に、昭和の末期や平成生まれの歌手は、昭和20年代や30年代を知らないから、歌の中から、その時代がにじみ出て来ないために、聴いていても、その当時の情景を思い出さないのだ。


美空ひばりの歌に挑戦しても、あの七色の声を再現できるわけもなく、辛酸な体験を通じて滲み出る哀感や情感は、どんなに技巧を凝らして歌っても表現できるものではない。

ひばり以外の歌手が「悲しい酒」を歌っても、誰も涙を流すものはいないだろう。やはり本物には敵わないのだ。


どうしても故人の歌をリメイクしたいのなら、物まねはやめて、歌手本人の新しい持ち歌として歌ったほうが、聴く方も歌う方もよほど気が楽なのではないだろうか。


ビデオ・オン・デマンドとSVOD、TVOD






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