2020年07月31日
来るべき『宮田ジャガー炎上祭』に向けて紹介するSIRENとは2
作中で常に降り注ぐ赤い雨や海の正体は、屍人が海送り&海還りを繰り返す過程において、徐々に身体が摩耗し神の一部である赤い雫たる雨に成り果てる。
無印SIREN冒頭でフェアリー石田こと警官がSDKに向けて発砲している際、目から赤い水を流しているが、これはSIREN作中で絶えず降り注ぐ雨ではなく、人間の血液が神である赤い水を摂取し、人間の血液が不必要とされ神の眷属となるべく、余分なものが排出されるという生理現象であり、『赤い水』と『人間の血』は全く異なった効果を要する。
石田の紅涙及びSDKへの発砲は、00:00で完全に異界入りするのにも関わらず、異界入り以前に、屍人化による身体的な変化が発生しているのには大きな矛盾点があり、度々疑問視されている(単純に考えて単なる演出だと思うが)。
神の眷属であるその証拠に、石田に撃たれた須田は赤い水の効果で傷を癒すだけでなく、屍人になる第一歩かつ他者(屍人含め)視界を盗む見る『視界ジャック』能力を得ることになる。
ちなみにこの視界ジャックはSIRENヒロイン枠である美耶子が異界ではない現世であるにも関わらず、犬であるケルブの視界をジャックすることによって盲目であるにも関わらず問題なく生活できていたが、それが原因で八尾からは『完全な実(生贄)』として認識されていた模様。
ちなみに人間とは異なり、犬は無事死亡できる模様。
なお、SIREN本編直前において肉塊らしきものが確認されているが、その正体は牧野そのものである。
彼が死亡した原因としては『死ぬ振りをした宮田』の行動(通称・さよなら兄さん)における拳銃の誤発砲だと噂されている。
牧野が肉塊もとい中途半端な不死になった要因については、ストーリー終盤八尾に監禁された際、須田・多聞・牧野の三人は赤い水に足湯のような状態であったが、須田の不死の血が赤い水に混ざり、牧野の体内に摂取された為だと思われる。
双方、脚部に傷口があったのか(推測)、流れ出た不死である美耶子の血が入り混じっていた所為で、『不完全な不死』となり、生き永らえる要因となってしまった。
SIRENの各登場人物における奇行(繰り返されるループによる無意識化の援助)と合わさると、ほとんどのキャラクターは『前回の反省を活かして改善されつつも似たような行動』らしきものが確認されていることから、異界に取り残された人間は逃れられないことが推測される。
ちなみに、宮田の方は『自らの命を引き換えに屍人を殲滅可能なうりえん』を使用しており、牧野とは異なり、導救主として天寿を全うした。
しかし死に際に恩田姉妹の幻覚を見ているが、自ら姉妹諸共殺害しているため、都合の良い迷妄であることには違いなく、牧野に扮した宮田はかなりの人気キャラであるものの、どうも煮え切らない感情が残せない……。
でも個人的に一番好きなキャラクターなんだよな〜。
なお、宮田から須田から血液を大量輸血された安野とは異なり牧野の方はその血液量が微量過ぎたため、人間ではない肉塊であるにも関わらず人間及び屍人にもなれず、中途半端な存在になった。
不幸にも半端な不死性を有してしまったがために、屍人特攻であるうりえんでも殺しきれるか微妙なラインであり、何せ、不死になった須田がSIREN2において『命と引き換え』であるうりえんをバンバン放っているので、死ねるかどうかは充分疑問視しても良いと思う。
なお、ループする異界において、未だなお牧野は自意識を保ったまま生存している可能性が十二分にある。
ちなみにSIRENのストーリー終盤、半ば屍人化した多聞は安野に「家族ごっこしている場合じゃない」と釘バットで打ちのめしているが、彼女の場合は健全(?)なようであるが、多聞が屍人化した両親が『普通の人間のように見えていた』だけではなく、屍人化した家族に出会う以前『人間である安野が化け物』に見えていたため、その後の安否については……。
安野の宮田の手による不死性は美耶子の『不死の血液を受けた須田の輸血』が直属的に関係しており、多聞が屍人寸前であることと、彼を慕っていた安野がどうなっているか顛末は凄惨な結末が予感される。
何せ、異界から精神面はともかく五体満足で、帰還できたのは春海だけだからである(須田が晴美を現世に還したとか。実際ムービーでは僅かながら須田が出てきている)。
ちなみにSIREN登場人物の手拭いを凍らせるなどの奇行は、多少地理地形などが変異しつつも繰り返される異界において、あらゆる登場人物が適切な行動を取るべく無意識のうちに培われたものであると推測されている。
まあ、凍らせた手拭いは宮田のクエストで難易度がグッと上がるものの使わなくても良く、一応クリアは可能。
殊に顕著なのは堕辰子にトドメを刺すのに最重要な焔薙に、本来の力を宿らせる行為である石碑倒しや灯篭灯しなどは、高遠先生など村の由来など知らないほぼ部外者であるにも関わらず、蝋燭に火を灯す行動が確認されている。
シホウデンシュンカイ殿こと春海ちゃんは、異界から唯一生存帰還できた人物であるが、屍人化と海送りし完全な化け物になってもなお母性を見せた高遠先生による母性本能の暴走と、変質者である「春海ちゃんのにおいがするよ〜」こと校長に常に追い回されることになるのだが、これは歪ながらも高遠同様、庇護欲が働いた結果であり、悪意はない。
高遠先生は、実の娘を海難事故で亡くしているため、春海における感情はかなり強い。
というか、屍人全体の価値観としては生前同様の行動を繰り返しながらも、殺害に至る理由は『親切心』そのものであり、悪意や典型的なゾンビ同様、捕食本能はない。
屍人及び闇人からすれば、双方の存在が普通の人間においてクリーチャーに見えるように、屍人らにおいて、人間の存在は化け物のように捉えられている模様。
殊にSIREN2における、闇人だらけの世界におちた神風特攻日本優良男児のラストにおいて、あからさまにやみんちゅがビビっているような描写があるのだが、その件が顕著であろう。
なお須田によって現世に戻った晴海だが、ラストにおいてヘリコプター(災害における救助隊)の存在が確認されている。
春海を直接的に助けたのは、オラh……じゃなく、薬物ジャンキーである三沢が関わっているのだが、ヘリ救助の際、蜘蛛の糸よろしく救いを求める屍人の手を彼が見る破目になるのだが、数秒ともつかない一瞬の間とは言えども『異界の存在』に接触しまった所為で、精神的に疲弊することになる。
精神的な穢れは、窓の閉め切った部屋で布団のない炬燵を使いながらも扇風機を使用し救助した少女である春海の幻覚を見るといったものだが、これはあくまで三沢独自の幻覚によるものなので、シュンカイ殿は関係のないものである。
なお、SIREN2では太田の着用している衣服に「羽生蛇」の文字が確認されていることから、秘密裏に村と島の双方において何らかの関係があった模様。
異界に取り残されながらも不死ゆえ死亡することもなく、屍人・闇人の特攻対象である須田であるが、彼の人生は全く幸福なものではない。
美耶子の魂らしきものが水鏡に入る時と堕辰子の首を切り落とす際に出現している。
須田としては、クリーチャーを殲滅すれば美耶子と出会えるものだと信じ行動を開始しているが、SIRENにおいて八尾の手により焼死しており、肉体はなく、常に寄り添っているものの物理的に出会うことは決してない。
精神的に邂逅可能か不明であるが、美耶子の不死の血を受け、先代美耶子同様不死の存在になった須田の果てが気になるところである。
三沢及び異界そのものに一時期囚われながらも生還した春海、そうして安野と屍人化寸前の各登場人物の境遇を考慮すれば、SIRENのキャッチフレーズである「どうあがいても絶望」は間違いどころではなく、文字通りの意味を持つ。
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