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2021年12月07日

ポケモン ダイヤモンド・パール リメイク



ダイパリメイクとは、十一月の下旬に販売されたゲームである。
ダイパ発売から数十年という月日を隔ててか、リメイクの方について期待度と感心が高かった人が多い様に見受けられたが、出来上がった作品はバグだらけの問題作であった。


【内容】


どうしてリメイクにはバグが多いのか

待望のリメイク作品。通常、ポケモン本編作品における製作はゲームフリークスたる母体が行っているのだが、2022年1月下旬に発売される「アルセウス」に力を入れてか、ダイパリメイクの方については外注が行っている。
つまり本家から離れたところで分家が下請けする形でリメイク作を発売したのだが、納期がやばかったのか、ゲーム内におけるバグの数は相当数に及ぶ。
パルキア増殖やRTA殿堂入り、なぞのばしょへのワープ……また、裏技以外の方法でしか入手できないダークライやシェイミなどがゲットされている。
今現在ではゲーム本編において修正が為されており、ある程度バグの数が減少したとはいえ、未だ発見されていないバグが存在しているかもしれない。

バグの他に残念なのは、全体的なグラフィックである。
開始早々、主人公をはじめとした登場人物の全てがバトル以外で二等身スタイルとなっており、リメイク前に発売された剣盾と比較すると、どうしても粗が拭えないのは事実であろう。

もしもダイパリメイクの販売が、XY前後であるならば特別問題視されるようなものではなかったかもしれないが、最近のソシャゲのグラフィックにも劣るようなキャラクターの表情表現や伝説のポケモンにおけるムービーシーンは、残念と言わざるを得ない。

スイッチで販売されているのにも関わらず約五年ほどまえにリメイクされたルビサファの方が、あらゆる面でグラフィックが優秀とさえいえる。ゲーフリーではなく、外注であるとはいえども、この面はいい訳ができないほど出来の悪さが目立つように思われた。


総論として、ダイパ発売当初も「なぞのばしょ」に行けるなどバグ技が存在していたが、ゲームボーイからアドバンス・DSに移行したルビサファの次回作であるだけに、グラフィックの向上などの企業努力は認められ、作風独特のおどろおどろしい雰囲気があったにも関わらず、妙に明るくしてしまった所為でシンオウ地方特有の神秘的な雰囲気がぶち壊しになってしまっており、リメイクではなくリマスターだと声にする人たちが一定数いる。

リメイク最高峰といっても過言ではない金銀のポケモン同様の連れ歩き機能も手伝ってか、細微にわたり不満を持つ人も多く、剣盾で不評だったわざマシンの消費も負の要素である。


リメイク作品における良い点

一方、ダイパリメイクにおいてリマスターでありながらも、すべてが悪い、というわけではない。
というか正直な話、『この要素があったからダイパリメイクは辛うじて受け入れられて』いるのではないかと思われる要素である。


それは、四天王とチャンピオン、そうしてクリア後のジムリーダー再戦を含めたバトルであるが、なんと(ポケ廃人が蠢く)対戦を思わせるような、ガチ仕様。

まず筆頭にあげられるのが、四天王・オーバーであるが、初手ギャロップのさいみんじゅつという絡め手だけではなく、フワライドの「ちいさくなる」&「バトンタッチ」における戦術である。
フワライドのバトンタッチ先は、オーバーの切り札であるゴウカザルであるのだが、戦術のフワライドのちいさくなるで回避率が上がっているだけではなく、もちものが「きあいのたすき」で決して一撃では倒れない。
その上、あと一撃というところで体力を回復されたら、こちら側の技を避け、マッハパンチで先制攻撃を行うなど、非常にいやらしい相手となっている。今作におけるオーバーは、四天王の関門といっていいかもしれない。

しかし、一番の問題はチャンピオンであるシロナであり、これまで彼女が金銀リメイクやBWで登場し、バトルを行うことができる。そのため、手持ちのポケモンが知られている所為か、ダイパにおける手持ちは同じでありながらも(初手ミカルデなど)、技の構成と持ち物などが、様変わりしているのであった。

中でも特筆すべきはシロナの切り札といっても過言ではないガブリアスであり、ドラゴン物理最強の技である「げきりん」と「りゅうのまい」を習得していない温情はこそあれども、フェアリー対策としてか、どくづきを覚えているので要注意。

素早さが全国図鑑が解禁する前では、S102というトップメタの素早さを誇るため、先制して潰すことは、ほぼ非現実的である。
しかも、自身を上回る速攻型がいないことをいいことに、つるぎのまいで自身の攻撃力をあげる。
ここで一瞬の隙が生まれるのだが、ここで「こおりのきば」か「りゅうのまい」を自力で覚えるギャラドスを向かわせるか、じめん・ドラゴンの四倍弱点を突くことが可能なユキメノコで「おにび」を撒くなどの工夫が必要となる。

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ここでうまくガブリアスを止める事ができなかったら、冗談でも何でもなくごぼう抜きもかくやと言わんばかりにパーティが壊滅の危機に陥る。

しかもガブリアスの特性が通常では手に入らない、夢特性の「さめはだ」であり、物理でぶつかってくる人にも対策に余念がない。しかもそれだけではなく、努力値も振られているため、シロナとぶつかる際は一切油断ができない仕様となっている。

ダイパリメイクにおいて、多くのチャレンジャーを返り討ちにしてシロナは君臨するのであるのだが、殿堂入り後、シロナは更に暴走。
再戦ではプラチナで見られたトゲキッスだけではなく、とある条件を満たした三回目のチャレンジではポリゴンZを手持ちに入れるなど情け容赦ない。大人げない。


そのため、初戦でのガブリアスの半ガチっぷりを見て、今の小学生がクリアできるのか懸念の声があがっているほどである。今頃、ジャリボーイは泣いていることであろう。
レベルで叩き潰すか、廃人としての道を進むかの二極化が予想される。
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