2021年12月08日
猿夢
猿夢とは夢から段々と現実に迫ってくるホラー体験である。
この夢を見た書き手は、次にこの夢を見たら後がないものだとされている。
【内容】
ある日、何気なく夢を見ていた書き手。明晰夢のように夢を見ている自覚があり、猿夢に関するモノもそうであった。
何故か私は薄暗い無人駅に一人いました。
ずいぶん陰気臭い夢だなぁと思いました。
すると急に駅に生気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。
ずいぶん陰気臭い夢だなぁと思いました。
すると急に駅に生気の無い男の人の声でアナウンスが流れました。
そのアナウンスの内容は「もうすぐ電車が来る。電車に乗るとあなたは恐ろしい目に遭いますよ〜」と声には張りはないものの忠告めいた言葉であった。
やがて電車が来るのだがその電車は、遊園地などにあるチープじみた猿の電車で先に数名顔色の悪い男女が乗っていたらしい。
変な夢だと思いつつも、書き手は思い切ってその電車に乗ってみることにした。
もし何かあっても、明晰夢なら目覚めたい時に目覚めることが出来た為、問題はないだろうと判断したらしい。
私は電車の後ろから3番目の席に座りました。辺りには生暖かい空気が流れていて、本当に夢なのかと疑うぐらいリアルな臨場感がありました。
「出発します〜」
とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。
これから何が起きるのだろうかと期待と不安の入り混じっている書き手であるが、結果からいえばそれは非常に悲惨なものである。
「次は活けづくり〜活けづくりです」
活けづくり? 魚の? などと考えていると、急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。
振り向くと電車の一番後ろに座っていた男の人の周り四人のぼろきれのような物をまとった小人がむらがっていました。
よく見ると、男は刃物で身体を裂かれ、本当の魚の活けづくりの様になっていました。
強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげつづけました。
男の体からは次々と内臓がとり出され血まみれの臓器が散らばっています。
「出発します〜」
とアナウンスが流れ、電車は動き始めました。
これから何が起きるのだろうかと期待と不安の入り混じっている書き手であるが、結果からいえばそれは非常に悲惨なものである。
「次は活けづくり〜活けづくりです」
活けづくり? 魚の? などと考えていると、急に後ろからけたたましい悲鳴が聞こえてきました。
振り向くと電車の一番後ろに座っていた男の人の周り四人のぼろきれのような物をまとった小人がむらがっていました。
よく見ると、男は刃物で身体を裂かれ、本当の魚の活けづくりの様になっていました。
強烈な臭気が辺りをつつみ、耳が痛くなるほどの大声で男は悲鳴をあげつづけました。
男の体からは次々と内臓がとり出され血まみれの臓器が散らばっています。
猟奇的な場面だが、書き手のすぐ後ろの女性は気にも留めていない様子であった。
書き手はこれが本当に夢なのか疑いながらも、もう少し夢を見て目を覚まそうとするのである。
「次がえぐり出し〜えぐり出しです」
とアナウンスが流れました。
とアナウンスが流れました。
とアナウンス直後、すぐ後ろの席の女性が目玉をえぐられるというスプラッターを目撃することになる。
次は自分の番だと悟った書き手は、すぐ目覚めるようにしつつも、次のアナウンスを確認してから逃亡を行うことにする。
「次は挽肉〜挽肉です〜」
とアナウンスが流れました。
最悪です。どうなるか、安易に想像が出来たので神経を集中させ、夢から醒めようとしました。
とアナウンスが流れました。
最悪です。どうなるか、安易に想像が出来たので神経を集中させ、夢から醒めようとしました。
どうにか悪夢から目を覚ますことが出来たのだが、その出来事を忘れた数年後、またしても同じ夢を見ることになる。
「次はえぐり出し」の場面から悪夢が始まるのだが、「挽肉」の順番になった途端、前回同様全力で悪夢から醒めろと願うと無事帰還できた。
しかし、
「また逃げるんですか〜次に来たときは最後ですよ」とあのアナウンスの声がはっきり聞こえました。
目を開けるとやはり、もう夢からは完全に覚めており自分の部屋にいました。
最後に聞いたアナウンスは絶対に夢ではありません。現実の世界で確かに聞きました。
私がいったい何をしたと言うのでしょうか。
それから、現在まであの夢は見ていませんが次に見た時はきっと心臓麻痺か何かで死ぬと覚悟しています。
こっちの世界では心臓麻痺でも、あっちの世界では挽肉です。
目を開けるとやはり、もう夢からは完全に覚めており自分の部屋にいました。
最後に聞いたアナウンスは絶対に夢ではありません。現実の世界で確かに聞きました。
私がいったい何をしたと言うのでしょうか。
それから、現在まであの夢は見ていませんが次に見た時はきっと心臓麻痺か何かで死ぬと覚悟しています。
こっちの世界では心臓麻痺でも、あっちの世界では挽肉です。
と、まだ終わっていない最後を終わらせるラストになっている。
全体的に作品の評価としては「まるで自分も夢に見そう」といったリアリティの高いものになっており、非常に人気の高い読み物になっている。
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