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2020年05月24日

サブマスについて 2


ノボリを最終目標に捉えつつ組まれたパーティは、「ヘルガー」、「ガブリアス」、「ラプラス」といったポケモンが指針に入った。

ヘルガー
タイプ:あく/ほのお
H:75
A:90
B:50
C:110
D:80
S:95
せいかく:せっかち
とくせい:もらいび
もちもの:たすき

ヘルガーの特性:もらいびで、タイプ相性ゆえ攻撃マシマシの不意打ちを前提とし、シャンデラに有効打を決めることができるだけではなく、忌まわしラティアスオスに対して、あくのはどうと、物理耐久強めなメタグロスなどに対してのオバヒなどの諸々な活躍が期待できるからである。
ガモスを使えとの指摘は重々承知しているものの、ヘルガー運用で最も重要だと考えたのは、フロンティアクオリティがある限り避けて通れない長期戦による敗北で、短期決戦が最も重要だと考えたからである。
ヘルガーは捨て石のような扱いではあるが、BWにおいて急速な進化をした草・虫に有効であり、ナットレイのような持ち物に食べ残しや、やどりぎによる持久戦を望まれれば、勝敗が薄くなることが安易に推測された。
ヘルガーは変化技を出させない「ちょうはつ」を覚えるため、もらいびと同じ特性、じしんなどの大技を覚えるウィンディとかなり迷ったが、イカサマなど魅力的な技を覚えるため、採用したのである。たすき前提でカウンターも使える点が良かったところもあるが……何より、道連れがおいしかった。
ローブシンその当時、クソほど強かったし、ルカリオ対策でもいける。かくとうもドラゴンもXYで新しくタイプ追加されたフェアリーに押され気味であるけどネ。


ガブリアス
タイプ:じめん/ドラゴン
H:108
A:130
B:95
C:80
D:85
S:102
せいかく:いじっぱり
とくせい:さめはだ
もちもの:いのちのたま

ガブリアスはいわずもがな、フライゴンのように先制技を取られるわけではないが、ダブチョ・地震・げきりん・エッジ覚えさせ、とくせい:さめはだ、いのちのたま持ちである。
ガブリアスを使う前は、フライゴンのりゅうせいぐんからのフェイントでどうにかこうにか粘っていたのだが、強さに惹かれ、とうとう厨ポケを使ってしまったのである。
運の要素もあるだろうが、フライゴンはきちんと育ててればガブやグロスに限らず、マニュにも突き刺さる厨ポケ狩りとして最適な実力を持っているのだ。どこぞのお労しや兄上のように、後輩が強すぎただけであり、その実力はドラゴンとして控えめであるものの、決して雑魚ではない。
せめて素早さの数値がオンバーンまでとはいかずとも10ポイントほど種族値が高ければ、それだけでも違っていたのに……器用貧乏……。
ガブは物理特化の短期決戦の申し子のように、とにかく暴れ回ることが役割。HPを徐々に軽減していく珠もちと、使いどころを間違えれば諸刃の剣であるげきりんであるが、ダブチョなどのたすき殺しのおかげで、3パーティの中で一番活躍した。何気に耐久力があり、タイプ不一致の四倍弱点は耐えきれないが、二倍弱点ならば(相手にもよるが)ギリギリ持ちこたえる点も特徴。物理なら、さめはだでたすき無効になるし。
けど、対戦ではガブ狩りとしてフライゴンを愛用していたため、サブウェイでしか使用しなかった。


ラプラス
タイプ:みず/こおり
H:130
A:85
B:80
C:85
D:95
S:60
せいかく:れいせい
とくせい:ちょすい
もちもの:じゃくてんほけん

初代ポケモンからのお供であり、個人的に全幅の信頼をおいているポケモンである。主な役割は、草・水狩り。ラプラスはみずタイプであるもののこおりタイプのおかげで、草をカモにできる実力者なのである。
素早さが低く愚鈍な感じは否めないが、先制技であるこおりのつぶてを覚えるため、種族値ほどそこまで素早さは気にならない。後の世代でフリーズドライなるみず・じめんに対して決定的な致命傷を与えることができる技を覚えるものの、ボルトやしおみず、そうしていざという時の負け惜しみにぜったいれいどやほろびのうたなど、敵を葬れる点も魅力的。みず/こおり版、技のデパートである。
残念ながら、ほのおはこおりタイプが入っているため倍等でダメージを軽減できないものの、HPの値が高いため、ぼうぎょ・とくぼうのカタログスペック以上に頑丈であり、思ったよりも粘る。
相手がみずタイプの技しか覚えていない場合、体力を回復し続けてくれるため、水パにおいては、ヌケニンほどではないにしろ割と天敵だったりする。
ドロポン、サイコキネシス、かみなり、冷Bなどの特殊技を複数覚えるものの、何気なくなだれ、げきりん、りゅうまい、たきのぼり(怯み効果あり)などを覚えるため、物理運用も可能なだけではなく、うたう・あやぴか・ほろびなどの攪乱型も十分採用可能であり、対戦では初見で型が分からないのも魅力的。
なお、じゃくてんほけんを持たせると鬼のようなアタッカーに化けるため、不用意にめざパ(岩)などを放つと手が付けられなくなる。


サブマスというよりも、ポケモンについて長々と語ってきたが、採用ポケモンの三匹を決めた私は、まず遺伝技を該当ポケモンに付与し、オスメスの種馬を作成。それから徐々に優秀な子ポケモンと親ポケモンを入れ替え、理想個体を作っていくのである。

当然のことながら、卵からポケモンを孵すには育て屋施設を利用しなくてはいけないのだが、幼稚園生が見守る中で三番道路をじんてんしゃで爆走し、卵の殻を捨て、わだちができるほどのケイデンスを見せた。
ほのおのからだを持つガモスを戦闘に道路を行き来する姿はBW2の保育士にもネタにされているほどのものであるが、ある程度――ボックス1つ分生まれたポケモンは、サブウェイ施設内にいるジャッジくん(エリートトレーナー)に見てもらい、6Vもしくは最低でも5V1 Uを前提に、卵を受け取る→孵化させる→個体値チェックを行うのだ。

一体のポケモンにあたり理想個体が生まれるまで最低、50時間もの時間が必要とされ割った卵の数は500以上が妥当。
プレイ時間が999時間を超過しても理想個体が生まれない限り、サブウェイとさんばんどうろの巡回は終わらない。ゲームの音を消しても幻聴のように聞こえる自転車のBGM、生まれた個体をジャッチ判定してもらいカス個体なら逃がし、種馬ならば迷いなく育て屋に預ける。


ポケモンとは四天王を倒して殿堂入りしてからがスタートであり、理想個体を求めて自転車を爆走するのが醍醐味なのである。


ようやく理想個体が生まれたらポケルスを感染させ、HPが奇数になることに気を付けて、調整しながら育てていく。
今ではあかいいとやかわらずのいし、各自性格を揃えた6Vメタモンなどで、外部ツールを使用しなくても簡単に6V理想個体の産出可能になっている。ミラクル交換で厳選あまりが手に入るのも助長させている。
しかも、ある程度卵を孵化させれば、ジャッチくんの元へいかなくとも個体値を確認することが可能なだけではなく、ボックスにいかなくても不必要な個体を逃がすことができるなど、ライト層でもネット対戦が楽しめるように配慮がなされているのである。


さて満を期して(この時すでにプレイ時間は780時間ぐらいになっていたと思う)、サブウェイマスターに勝利を収めるべく、あと五勝ほどでサブマスに会えたもののフロンティアクオリティで敗戦し、1からやり直す。
繰り返される負け試合で、「アンノーンってポケモンいるじゃん。めざパしか覚えない産廃。アレをMY WIN!みたいに並べて、自動的に勝利できないかな」と現実逃避をしながら、溜まっていくBP。
しかし、クオリティや後半になると頻繁に出て来る準伝やまひるみしんそくキッスに苦しめられながらも、どうにか念願のサブボスに出会うことができた。

現実感がないな…と思う中、これまでの悪運はこの日のために負の要素が溜まっていたのか、まさかまさかの逆クオリティが発揮されたのである。
げきりんの急所二連続、こんらんせずのシャンデラへのじしん……。
完全にツキが回った瞬間であった。

ようやく900時間かけ、ポケモンをとっかえひっかえ試行錯誤しながら厳選を繰り返す日々が実ったのである。

しかし……「ガブみたいな厨ポケ使って勝利するのは当然なのでは」と思う中、私はイマイチ達成感を実感することなく、「これだけ強いポケモンを使っていれば勝つのは当たり前」だと思い、虫や草などの統一パを作るのであった。今でも作っている。

そこで得た感想は、ポケモンは種族値ではない。
トレーナーである使い手が厳選したポケモンのことを、どれぐらい把握して使いこなすか、熟知度がモノを言う。

パチリスさんの厨ポケに中指を立てるような「この指とまれ」を見て、今日も今日とて廃人ロードを爆走するのであった。

……なんか、サブマスと関係ない記事になっちゃったな。

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