2020年04月17日
聖剣伝説『LEGEND OF MANA』
聖剣伝説『LEGEND OF MANA』とは、1999年にスクエアエニックスから販売されたプレイステーション用ゲーム。2010年7月末にゲームアーカイブズで配信がなされている。
LEGEND OF MANA (以下、LOMと略)は、基本的アクションRPGであるが、アーティファクトである様々な街やダンジョンなどを好きな場所に設置できるなど、他のRPGとは異なった要素を含んだ内容である。
アーティファクトの配置は主人公のマイホームである果物園や武器製造に関与する要素であるだけでなく、イベントの発生の有無など影響があるため、設置場所はある程度、注意が必要である。ストーリー進行と自由度はロマサガに近い。というかロマサガ作成スタッフがいたのか、主人公の技の中にかっこよすぎることで有名な『乱れ雪月花』があったりする。
その他に、モンスター育成などやり込み要素が非常に多く、主人公の選択次第では大きくそれぞれ各章のエンドが変わるが、二週目などによりプレイ時間が長期化する傾向にある。初見プレイヤーの多くが、サボテンくんがマイホームに帰ることなくエンディングを迎えてしまった人も多いだろう。
また二週目ではマイホーム内で、ゲームの裏設定が記された内容を知ることが出来る。モンスターの強さも設定することができ、難易度を好きに弄れることが可能。
全体的な作風としては、絵本のような幻想的な世界とBGMや主題歌の良さなど、正しくスクエア全盛期の作品。特に煌めきの都市のBGMは人気がある。
往来の聖剣伝説シリーズから見れば異彩を放っており(ゲームの雰囲気だけでなくキャラクターが放つかなり哲学的なセリフなど)、意見が分かれるモノではあるものの、個人的にはかなり好きなゲームのひとつである。
宝石泥棒編・エスカデ編・ドラゴンキラー編及びその他短編など入り混じった構成をしており、どのストーリーから始めても構わないが、宝石・エスカデ・ドラゴン編のいずれか1つを終わらせると、事実上、最終編であるマナの聖域が発生する。
今回は全てとはいかないが、個人的にLOMで好きなストーリーやキャラクターについて、紹介していきたいと思います。
宝石泥棒編は、珠魅と呼ばれる宝石を核に持つ種族のストーリー。
核を抜かれない限り基本的に不死であり、蛍姫を除き、涙を流すことはない。珠魅はかつて、煌めきの都市と呼ばれる場所で生活していた。都市にはそれぞれ階級があり、上から順に「玉石」、「輝石」、「半輝石」、「捨石」といった具合に4段階のカースト制度になっている。
閉鎖的ながらも煌めきの都市内で珠魅らは生きていたが、不死皇帝による侵略を受け、玉石を守ったレディーパールの核が負傷したことにより、最下層である「捨石」の蛍姫が涙(涙石)を流して、傷を癒すことになる。ほぼ幻と化していた珠魅内での癒しの効果のある涙石であるが、すぐさま彼女は玉石の場に祀り上げられるも、涙石は己の寿命を分け与える形で珠魅の核を癒すといったもので、絶えず他者を涙石で癒し続けた蛍姫の核はボロボロになっており、同胞の核を奪っていたアレクサンドルの手によって、時間が蓄積しない宝石箱の中に入れられていた。
煌めきの都市内で玉石及び核を癒す存在が一時的に姿を消したことから、珠魅らはそれぞれ各地に散っていき、アレクサンドルが宝石王に同胞の核を捧げていたこともあり、数える程度に珠魅の数が減っていくことになる。
宝石泥棒編の最初のストーリーは「迷子のプリンセス」、ドミナの町で瑠璃のパートナーである真珠姫が迷子になっているところから始まる。
珠魅は戦える力を持つ者が「騎士」の役割を持ち、戦えない者は「姫」として守護される存在となる。騎士と姫のそれぞれには性別による区別は関係なく、女性の珠魅でも戦える者もいる(特に顕著なのが半ばチートじみた力を持つレディーパール)。
宝石泥棒編のラストでボスである宝石王を倒すも、珠魅の命そのものである核がボス戦前に宝石王に取り込まれており、失われた存在が戻ることはなかった。そのことに主人公は悲しんで涙を流すのだが、レディーパールに「泣いてはいけない」と言われる。実は珠魅のために涙を流した人間は石になるからであった。主人公が珠魅のために涙を流して、ほぼ全員が復活するもほぼ石化した状態になっていた。
マイホームでバドとコロナの姉弟が待つ中、窓の外の風景は大嵐。嫌な予感を感じつつも嵐が過ぎ去った翌日、珠魅の皆が流した涙で主人公の石化が治り、
「ただいま…」
と、ゲーム内で唯一のセリフを主人公が言ったところでエンドを迎える。
かつて妖精大戦争で活躍したといわれる賢人。
物語開始時点で七賢人の一人である「傀儡師”アニュエラ」は戦争につかれ、アーティファクトの山(後にゴミ山と呼ばれる場所)で死亡しており、実質六名しか存在していない。エスカデ編に出てくるマチルダが、七賢者にスカウトされている。
・大地の顔 ガイア
リュオン街道に鎮座している、山に顔がついたような見た目をしている。実はアニュエラによって命を吹き込まれ創造されており、星の持つ知識がある所為か非常に博識。話はポキールに並ぶほど難解なものであるが、同行者が悩みを相談したとき、各々に適した知識を授けている。
ガイアの役割は「全知の意味を教えること」。
・獣王 ロシオッティ
妖精戦争で弓を武器に活躍した英雄の一人。見た目通り、獣じみた外見をしており、ジャングルの奥深くに鎮座している。会話する機会が極端に少なく、七賢人の中で最も印象が薄い。実はロシオッティは弓の名手であったと述べたように、本来は人間の姿をしていたと思われる。しかしジャングルを守護しているときに巨獣が現れ、捕食されてしまう。しかし、しぶといというか消化に悪かったというか、巨獣がロシオッティの知識と知恵を引き継ぎ、逆に乗っ取られることになっている。
ロシオッティの役割は「強い意志を守る」こと。
・海を渡るトート
カメの見た目をした賢人。カメであることが災いしてか初登場時、ひっくり返ってジタバタしていた。年老いたような外見に似合わず結構活動的であり、よく水のあるところにいる。次元を超えることができる存在であり、いつの間にかそこにいた存在である。かなりマイペース。ガイア・ポキールとは根源が同じであり、三者はどこか共通した点がある。
役割は「迷える者の相談者」であるが、何かをアドバイスすることはなく、悩み解決について本人自ら気付かせるというもの。
・風の王 セルヴァ
常にふわふわ浮いているためか、鳥や動物に慕われている存在。七賢者の穴埋めとしてマチルダをスカウトした張本人。ロシオッティに事故的に殺害されているが、アニュエラの手によって蘇っている。また世の世情について非常に詳しく、かなりの情報通。風の性質を持っているためか、居所を正確に把握するのは難しい。
役割は「道を示しきっかけを与える」。
・煉獄のオールボーン
玉ねぎみたいな見た目をした賢人。剣の達人でもあり、エスカデの師。奈落に滞在しており、セルヴァのマチルダスカウトを「わがまま」と称している。しかし人間が嫌いだというわけではなく、期待心を寄せているなど好意的な様子が窺える。死を恐れず、生死の境を何度も彷徨うことで悟りを開いた。
役目は「死の克服」。
・語り部のポキール
鳥の頭と人間の身体をした男性。ガイアに次ぐほど難解で詩的セリフが多い。トートと同じく、いつの間にかそこにいた存在。作中では、奈落ではセーブ係になったり、店番をするなど、掴みどころのない飄々とした印象を受ける。七賢者の中では比較的出番が多い所為か、最も印象の強い人が多いと思われる。アナグマ語を流暢に喋れるだけでなく、「人の愚かさばかり見る、キミの生き様に光明はあったかい?」など、詩人であるだけに核心を突く言葉を放つ。
役目は「共に歩く事」。
個人的にLOMの中で一番好きなキャラクター。
LEGEND OF MANA (以下、LOMと略)は、基本的アクションRPGであるが、アーティファクトである様々な街やダンジョンなどを好きな場所に設置できるなど、他のRPGとは異なった要素を含んだ内容である。
アーティファクトの配置は主人公のマイホームである果物園や武器製造に関与する要素であるだけでなく、イベントの発生の有無など影響があるため、設置場所はある程度、注意が必要である。ストーリー進行と自由度はロマサガに近い。というかロマサガ作成スタッフがいたのか、主人公の技の中にかっこよすぎることで有名な『乱れ雪月花』があったりする。
その他に、モンスター育成などやり込み要素が非常に多く、主人公の選択次第では大きくそれぞれ各章のエンドが変わるが、二週目などによりプレイ時間が長期化する傾向にある。初見プレイヤーの多くが、サボテンくんがマイホームに帰ることなくエンディングを迎えてしまった人も多いだろう。
また二週目ではマイホーム内で、ゲームの裏設定が記された内容を知ることが出来る。モンスターの強さも設定することができ、難易度を好きに弄れることが可能。
全体的な作風としては、絵本のような幻想的な世界とBGMや主題歌の良さなど、正しくスクエア全盛期の作品。特に煌めきの都市のBGMは人気がある。
往来の聖剣伝説シリーズから見れば異彩を放っており(ゲームの雰囲気だけでなくキャラクターが放つかなり哲学的なセリフなど)、意見が分かれるモノではあるものの、個人的にはかなり好きなゲームのひとつである。
宝石泥棒編・エスカデ編・ドラゴンキラー編及びその他短編など入り混じった構成をしており、どのストーリーから始めても構わないが、宝石・エスカデ・ドラゴン編のいずれか1つを終わらせると、事実上、最終編であるマナの聖域が発生する。
今回は全てとはいかないが、個人的にLOMで好きなストーリーやキャラクターについて、紹介していきたいと思います。
【宝石泥棒編】
宝石泥棒編は、珠魅と呼ばれる宝石を核に持つ種族のストーリー。
核を抜かれない限り基本的に不死であり、蛍姫を除き、涙を流すことはない。珠魅はかつて、煌めきの都市と呼ばれる場所で生活していた。都市にはそれぞれ階級があり、上から順に「玉石」、「輝石」、「半輝石」、「捨石」といった具合に4段階のカースト制度になっている。
閉鎖的ながらも煌めきの都市内で珠魅らは生きていたが、不死皇帝による侵略を受け、玉石を守ったレディーパールの核が負傷したことにより、最下層である「捨石」の蛍姫が涙(涙石)を流して、傷を癒すことになる。ほぼ幻と化していた珠魅内での癒しの効果のある涙石であるが、すぐさま彼女は玉石の場に祀り上げられるも、涙石は己の寿命を分け与える形で珠魅の核を癒すといったもので、絶えず他者を涙石で癒し続けた蛍姫の核はボロボロになっており、同胞の核を奪っていたアレクサンドルの手によって、時間が蓄積しない宝石箱の中に入れられていた。
煌めきの都市内で玉石及び核を癒す存在が一時的に姿を消したことから、珠魅らはそれぞれ各地に散っていき、アレクサンドルが宝石王に同胞の核を捧げていたこともあり、数える程度に珠魅の数が減っていくことになる。
宝石泥棒編の最初のストーリーは「迷子のプリンセス」、ドミナの町で瑠璃のパートナーである真珠姫が迷子になっているところから始まる。
珠魅は戦える力を持つ者が「騎士」の役割を持ち、戦えない者は「姫」として守護される存在となる。騎士と姫のそれぞれには性別による区別は関係なく、女性の珠魅でも戦える者もいる(特に顕著なのが半ばチートじみた力を持つレディーパール)。
宝石泥棒編のラストでボスである宝石王を倒すも、珠魅の命そのものである核がボス戦前に宝石王に取り込まれており、失われた存在が戻ることはなかった。そのことに主人公は悲しんで涙を流すのだが、レディーパールに「泣いてはいけない」と言われる。実は珠魅のために涙を流した人間は石になるからであった。主人公が珠魅のために涙を流して、ほぼ全員が復活するもほぼ石化した状態になっていた。
マイホームでバドとコロナの姉弟が待つ中、窓の外の風景は大嵐。嫌な予感を感じつつも嵐が過ぎ去った翌日、珠魅の皆が流した涙で主人公の石化が治り、
「ただいま…」
と、ゲーム内で唯一のセリフを主人公が言ったところでエンドを迎える。
【マナの七賢人】
かつて妖精大戦争で活躍したといわれる賢人。
物語開始時点で七賢人の一人である「傀儡師”アニュエラ」は戦争につかれ、アーティファクトの山(後にゴミ山と呼ばれる場所)で死亡しており、実質六名しか存在していない。エスカデ編に出てくるマチルダが、七賢者にスカウトされている。
・大地の顔 ガイア
リュオン街道に鎮座している、山に顔がついたような見た目をしている。実はアニュエラによって命を吹き込まれ創造されており、星の持つ知識がある所為か非常に博識。話はポキールに並ぶほど難解なものであるが、同行者が悩みを相談したとき、各々に適した知識を授けている。
ガイアの役割は「全知の意味を教えること」。
・獣王 ロシオッティ
妖精戦争で弓を武器に活躍した英雄の一人。見た目通り、獣じみた外見をしており、ジャングルの奥深くに鎮座している。会話する機会が極端に少なく、七賢人の中で最も印象が薄い。実はロシオッティは弓の名手であったと述べたように、本来は人間の姿をしていたと思われる。しかしジャングルを守護しているときに巨獣が現れ、捕食されてしまう。しかし、しぶといというか消化に悪かったというか、巨獣がロシオッティの知識と知恵を引き継ぎ、逆に乗っ取られることになっている。
ロシオッティの役割は「強い意志を守る」こと。
・海を渡るトート
カメの見た目をした賢人。カメであることが災いしてか初登場時、ひっくり返ってジタバタしていた。年老いたような外見に似合わず結構活動的であり、よく水のあるところにいる。次元を超えることができる存在であり、いつの間にかそこにいた存在である。かなりマイペース。ガイア・ポキールとは根源が同じであり、三者はどこか共通した点がある。
役割は「迷える者の相談者」であるが、何かをアドバイスすることはなく、悩み解決について本人自ら気付かせるというもの。
・風の王 セルヴァ
常にふわふわ浮いているためか、鳥や動物に慕われている存在。七賢者の穴埋めとしてマチルダをスカウトした張本人。ロシオッティに事故的に殺害されているが、アニュエラの手によって蘇っている。また世の世情について非常に詳しく、かなりの情報通。風の性質を持っているためか、居所を正確に把握するのは難しい。
役割は「道を示しきっかけを与える」。
・煉獄のオールボーン
玉ねぎみたいな見た目をした賢人。剣の達人でもあり、エスカデの師。奈落に滞在しており、セルヴァのマチルダスカウトを「わがまま」と称している。しかし人間が嫌いだというわけではなく、期待心を寄せているなど好意的な様子が窺える。死を恐れず、生死の境を何度も彷徨うことで悟りを開いた。
役目は「死の克服」。
・語り部のポキール
鳥の頭と人間の身体をした男性。ガイアに次ぐほど難解で詩的セリフが多い。トートと同じく、いつの間にかそこにいた存在。作中では、奈落ではセーブ係になったり、店番をするなど、掴みどころのない飄々とした印象を受ける。七賢者の中では比較的出番が多い所為か、最も印象の強い人が多いと思われる。アナグマ語を流暢に喋れるだけでなく、「人の愚かさばかり見る、キミの生き様に光明はあったかい?」など、詩人であるだけに核心を突く言葉を放つ。
役目は「共に歩く事」。
個人的にLOMの中で一番好きなキャラクター。
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