2020年04月16日
繰り返されたリメイク詐欺、ファイナルファンタジーZ
FF7とは1997年、スクエアエニックスにより販売されたプレイステーション用ゲームである。当時はドット絵が主流であったゲーム業界において、CGムービ及び、メインヒロインの死亡、ファンタジーでありながらも近代化した世界観など、今後のFFシリーズにおいて土台と言えるほど革新的な要素を含んだゲームである。
本作以外にもFF7の主人公であるクラウドではなくザックスを主題とした作品であるクライシスコア、本編終了後のアドベントチルドレンなど様々な前編後編作のある非常に人気の高い作品であるが、最も有名なのは「リメイク詐欺」を繰り返した所業であろう。
私はあまりのリメイク販売の信用性のなさに、コンビニなどの幟で「予約受付中」の文字を五度見しても信じなかっただけではなく、リマスター版の発表がなされるたびにラスボスであるセフィロスとのタイマン勝負に八つ当たりで、クラウドの最終奥義である『超究武神覇斬(武器 釘バット)』で幾度となく、ボコボコにしたほどである。だってエアリス派だし…。
リメイク発表から数年ほど経過してようやく発売されたFF7であるが、その内容はミッドガル編までと、かなりケチケチしている。作成側がクラウド並みの守銭奴であるが、やはりストーリーは非常に面白いので、購入する価値は十二分にある。こんな日が来るとは、思わなかったな…。ちなみに本作にはマザコンが多い。
クラウドは、FF7の主人公であるツンツン金髪頭の青年。チョコボ頭とよく言われている。
物語始まり当初、「何でも屋」を開業し、反神羅勢のアバランチの仕事を請け負い、魔晄炉を爆破することになるのだが、この仕事の根本には、クラウドが神羅屋敷内で宝条博士によりジェノバ細胞の実験と魔晄に浸され続けていた。意識が朦朧とした状態でありながらも、親友であり恩人であるザックスに神羅兵に逃亡する途中に提案された内容を無意識ながらに覚えていたがゆえの、「何でも屋」である。本編終了後のアドベントチルドレンでも、配達屋をしているなど「何でも屋」の精神は続行しているかもしれない。
クラウドはザックスから受け継いだ「何でも屋」の他に、初期装備であるバスターソードを装備しているが、この武器もザックスの私物であり、遺品。アドベントチルドレンでは、恐らくザックスが死亡した場所に墓標変わりとして地面に突き立てられていたが、カタージュ一味に蹴り飛ばされたりしている。ちなみに神羅一般兵であるにも関わらずソルジャーの服を持っているのかというと、ザックスのおさがりだったりする。
「興味ないね」が口癖で常にクールな態度を取っているが、過去の回想編ではソルジャーになれなかったと恥じていた割には、ティファのちょっと背伸びしたパンツに興味を示していたりなどしている他に、蜂蜜の館(風俗店)に「ここには何かある。行くぜ!」と大声を出しながらノリノリ突っ込む、女装して骨太のおなごと呼ばれる、神羅社内にあったバイクが気に入ったのか、借りパクしている。
クラウドのキャラのブレが激しいが、これはジェノバ細胞(他者の記憶の読み取り人格を擬態する能力)による影響であり、クラウド本来の性格を端的に説明するなら、ネクラ。
しかし単純に性格が暗いだけではなく、ムッツリスケベで内向的で非常に責任感が強く、純粋な人物。そして一度決意を決めれば、とことんまでやるタチであり(怒りと恨みもあっただろうが背後からセフィロスをぶっ刺す)、真面目な側面を有している。大まかにクラウドの性格は内向的でありながらも、基本的に善良で、身寄りのない子供(デンゼル)を養うなど心優しい。
また、実年齢は21歳で成人しているが、精神崩壊し意識が朦朧としていた状態により、実質5年ほどの歳月を失っている。その点を考慮すれば、精神年齢は15、6歳程度と考えるのが妥当。肉体と精神の時間的な乖離性は、物語終盤あたりでシドにより「野菜の名前や一般常識さえ知らなかった」と言われており、ザックスと親しかったエアリスは観覧車に一緒に乗った時に「本当のクラウドに会いたい」など述べられており、幼馴染のティファ以外の仲間にも違和感を抱かれていた模様。
ニブルヘイムにいた幼少期の頃は、前述で述べた内向的な性格で、村内で人気者であったティファに憧れの感情を抱くも、子供達の輪の中に入ることができず孤立していた。しかし、母親を失ったティファをモンスターが徘徊する危険な山に入る彼女を心配して追いかけるなど大胆な行動を起こしている。山中の吊り橋から二人とも落下してモンスターに襲われることはなかったが、ティファの父親からは娘を連れ回したなどと勘違いされた。
その後ティファに星空の下、「セフィロスのようなソルジャーになりたい」と夢を語っているが、恐らく、橋から落下して数日間意識が戻らなかったティファを助けられなかったことが少し関与していると思われる。ソルジャーになりたい理由は自分の無力さが全ての原因ではなく、単純に英雄としてニブルヘイムの人たちに認められたいなどの願望があっただろうが、純粋にセフィロスに憧れていた模様。
実際、神羅屋敷にこもり本を読み漁って実母がジェノバだと勘違いし、村人を惨殺するだけでなく村を燃やすなどの残虐な行為を行ったセフィロスに対して、「憧れていたのに」と失望した言葉を発している。
ちなみにセフィロスはクライシスコア及びニブルヘイムでの村人惨殺事件前は、宝条が父親とは思えないほど理想の上司で、一般兵のクラウドに対して乗り物酔いする彼に心配する、「故郷に戻ったのだろう? 家に帰ったらどうだ」などと、肉体的に強いだけじゃなく性格の方もできた人物であった。全部宝条が悪いんだよ、宝条が。
実はセフィロスが狂った理由は、ニブルヘイムの山にある魔晄炉の隠された場所にあったモンスター製造機を見て、自分は実はモンスターではないかと疑いを持ち、屋敷内でジェノバを古代種として扱われていた誤った内容が含まれたガスト博士の資料を見、昔から「自分は他の人間と違っていた」と述べているが、これはセフィロスが古代種などではなく、地球の外敵といっても過言ではないジェノバの特性の1つ、リユニオンなる悪影響である。
リユニオンとは再集結の意味を持ち、バラバラになったジェノバの肉体が一か所に集うというものであり、作中でちょくちょく登場する黒マント(宝条の実験体)の人間が廃人当然になりながらも北の大空洞を目指しているなど、細胞レベルでも集合の特性がある模様。
クラウドの方もリユニオンの影響を受けており、セフィロスがクラウドの前に現れているのではなく、クラウドがジェノバの首を持つセフィロスの元に向かっていただけである。
セフィロスの出生の秘密は人工的な古代種を造ろうと、本当の母親であるルクレツィアから生まれる前にジェノバ細胞を植え付けられていた。北の大空洞でジェノバ発覚当初、仮死状態であったことから、ルクレツィアの方もほぼ不死に等しい肉体になるなど母体の方にも悪影響があった。ルクレツィアにもリユニオンの影響があるのか、自分の身体を水晶の中に封印し、自ら出られないようにしている。
正式な古代種はエアリスにのみ限られ、セフィロスの姿に擬態したジェノバライフにより彼女は殺害され、古代種は完全に絶滅している。全部宝条が悪いんだよ、宝条が。
ルクレツィアとヴィンセントのみに限らず、ガスト博士殺害など、FF7内においてあらゆる元凶といっても過言ではない宝条だが、クライシスコアではセフィロスのファンクラブ会長であることが判明。その他に物語終盤、魔晄エネルギーをセフィロスに与えるべくキャノン砲を放ったりしているなど、セフィロス本人から毛嫌いされているが、父親としての愛情があった。しかし単純に愛情といっても歪んだものであり、科学者として「自身の作品」としての感情なのかもしれない。
アバランチメンバーが魔晄炉を破壊する理由は「地球環境を考慮したため」と一見まともな活動目的を掲げる中、ティファ含め神羅に対する恨みの感情で動いていた。ティファはニブルヘイムでの惨殺事件、パレッドは妻子を殺された復讐心でアバランチを結成している。魔晄炉爆破後、ミッドガルの上部プレートの一部がタークスにより破壊され、無関係な市民を巻き込んだことをケット・シーの中の人から激怒されているが、クラウドの方はあまりそういった感情はない。
クラウドは当初仕事を依頼され魔晄炉を爆破した第三者であり(だからといって責任がないわけではない)、教会でエアリスと出会い、彼女が攫われた時は神羅に仇を成すことが目的ではなくリユニオンの影響もあっただろうが、動機そのものはエアリスを救出すること。
神羅が黒マテリアによりメテオが迫ってくる中、組織の計画を邪魔したが、そもそもセフィロスに黒マテリアを渡してしまったことによる責任感だと捉えることができる。
そして、ストーリー終盤ではエアリスが死に際で放った白マテリアの発動を阻害するセフィロスを倒すために北の大空洞の深部に向かうなど、行動原理はほぼ『誰かのため』。
責任感と自責の念が強く何かと引きずり易いクラウドであるが、「引きずり過ぎてすり減ったかな」とアドベントチルドレンで発言しているように、ある程度励ましの言葉やきっかけがあれば、自ら立ち上がる芯の強さを持つ。
その他にスマブラ参戦するなど積極的な活動をしているし、未発売であったゼノギアスの宣伝までしてくれているなど、サービス精神が豊富である。
本作以外にもFF7の主人公であるクラウドではなくザックスを主題とした作品であるクライシスコア、本編終了後のアドベントチルドレンなど様々な前編後編作のある非常に人気の高い作品であるが、最も有名なのは「リメイク詐欺」を繰り返した所業であろう。
私はあまりのリメイク販売の信用性のなさに、コンビニなどの幟で「予約受付中」の文字を五度見しても信じなかっただけではなく、リマスター版の発表がなされるたびにラスボスであるセフィロスとのタイマン勝負に
リメイク発表から数年ほど経過してようやく発売されたFF7であるが、その内容はミッドガル編までと、かなりケチケチしている。作成側がクラウド並みの守銭奴であるが、やはりストーリーは非常に面白いので、購入する価値は十二分にある。こんな日が来るとは、思わなかったな…。
【クラウドとは】
クラウドは、FF7の主人公であるツンツン金髪頭の青年。チョコボ頭とよく言われている。
物語始まり当初、「何でも屋」を開業し、反神羅勢のアバランチの仕事を請け負い、魔晄炉を爆破することになるのだが、この仕事の根本には、クラウドが神羅屋敷内で宝条博士によりジェノバ細胞の実験と魔晄に浸され続けていた。意識が朦朧とした状態でありながらも、親友であり恩人であるザックスに神羅兵に逃亡する途中に提案された内容を無意識ながらに覚えていたがゆえの、「何でも屋」である。本編終了後のアドベントチルドレンでも、配達屋をしているなど「何でも屋」の精神は続行しているかもしれない。
クラウドはザックスから受け継いだ「何でも屋」の他に、初期装備であるバスターソードを装備しているが、この武器もザックスの私物であり、遺品。アドベントチルドレンでは、恐らくザックスが死亡した場所に墓標変わりとして地面に突き立てられていたが、カタージュ一味に蹴り飛ばされたりしている。ちなみに神羅一般兵であるにも関わらずソルジャーの服を持っているのかというと、ザックスのおさがりだったりする。
「興味ないね」が口癖で常にクールな態度を取っているが、過去の回想編では
クラウドのキャラのブレが激しいが、これはジェノバ細胞(他者の記憶の読み取り人格を擬態する能力)による影響であり、クラウド本来の性格を端的に説明するなら、ネクラ。
しかし単純に性格が暗いだけではなく、
また、実年齢は21歳で成人しているが、精神崩壊し意識が朦朧としていた状態により、実質5年ほどの歳月を失っている。その点を考慮すれば、精神年齢は15、6歳程度と考えるのが妥当。肉体と精神の時間的な乖離性は、物語終盤あたりでシドにより「野菜の名前や一般常識さえ知らなかった」と言われており、ザックスと親しかったエアリスは観覧車に一緒に乗った時に「本当のクラウドに会いたい」など述べられており、幼馴染のティファ以外の仲間にも違和感を抱かれていた模様。
ニブルヘイムにいた幼少期の頃は、前述で述べた内向的な性格で、村内で人気者であったティファに憧れの感情を抱くも、子供達の輪の中に入ることができず孤立していた。しかし、母親を失ったティファをモンスターが徘徊する危険な山に入る彼女を心配して追いかけるなど大胆な行動を起こしている。山中の吊り橋から二人とも落下してモンスターに襲われることはなかったが、ティファの父親からは娘を連れ回したなどと勘違いされた。
その後ティファに星空の下、「セフィロスのようなソルジャーになりたい」と夢を語っているが、恐らく、橋から落下して数日間意識が戻らなかったティファを助けられなかったことが少し関与していると思われる。ソルジャーになりたい理由は自分の無力さが全ての原因ではなく、単純に英雄としてニブルヘイムの人たちに認められたいなどの願望があっただろうが、純粋にセフィロスに憧れていた模様。
実際、神羅屋敷にこもり本を読み漁って実母がジェノバだと勘違いし、村人を惨殺するだけでなく村を燃やすなどの残虐な行為を行ったセフィロスに対して、「憧れていたのに」と失望した言葉を発している。
ちなみにセフィロスはクライシスコア及びニブルヘイムでの村人惨殺事件前は、宝条が父親とは思えないほど理想の上司で、一般兵のクラウドに対して乗り物酔いする彼に心配する、「故郷に戻ったのだろう? 家に帰ったらどうだ」などと、肉体的に強いだけじゃなく性格の方もできた人物であった。全部宝条が悪いんだよ、宝条が。
実はセフィロスが狂った理由は、ニブルヘイムの山にある魔晄炉の隠された場所にあったモンスター製造機を見て、自分は実はモンスターではないかと疑いを持ち、屋敷内でジェノバを古代種として扱われていた誤った内容が含まれたガスト博士の資料を見、昔から「自分は他の人間と違っていた」と述べているが、これはセフィロスが古代種などではなく、地球の外敵といっても過言ではないジェノバの特性の1つ、リユニオンなる悪影響である。
リユニオンとは再集結の意味を持ち、バラバラになったジェノバの肉体が一か所に集うというものであり、作中でちょくちょく登場する黒マント(宝条の実験体)の人間が廃人当然になりながらも北の大空洞を目指しているなど、細胞レベルでも集合の特性がある模様。
クラウドの方もリユニオンの影響を受けており、セフィロスがクラウドの前に現れているのではなく、クラウドがジェノバの首を持つセフィロスの元に向かっていただけである。
セフィロスの出生の秘密は人工的な古代種を造ろうと、本当の母親であるルクレツィアから生まれる前にジェノバ細胞を植え付けられていた。北の大空洞でジェノバ発覚当初、仮死状態であったことから、ルクレツィアの方もほぼ不死に等しい肉体になるなど母体の方にも悪影響があった。ルクレツィアにもリユニオンの影響があるのか、自分の身体を水晶の中に封印し、自ら出られないようにしている。
正式な古代種はエアリスにのみ限られ、セフィロスの姿に擬態したジェノバライフにより彼女は殺害され、古代種は完全に絶滅している。全部宝条が悪いんだよ、宝条が。
ルクレツィアとヴィンセントのみに限らず、ガスト博士殺害など、FF7内においてあらゆる元凶といっても過言ではない宝条だが、クライシスコアではセフィロスのファンクラブ会長であることが判明。その他に物語終盤、魔晄エネルギーをセフィロスに与えるべくキャノン砲を放ったりしているなど、セフィロス本人から毛嫌いされているが、父親としての愛情があった。しかし単純に愛情といっても歪んだものであり、科学者として「自身の作品」としての感情なのかもしれない。
アバランチメンバーが魔晄炉を破壊する理由は「地球環境を考慮したため」と一見まともな活動目的を掲げる中、ティファ含め神羅に対する恨みの感情で動いていた。ティファはニブルヘイムでの惨殺事件、パレッドは妻子を殺された復讐心でアバランチを結成している。魔晄炉爆破後、ミッドガルの上部プレートの一部がタークスにより破壊され、無関係な市民を巻き込んだことをケット・シーの中の人から激怒されているが、クラウドの方はあまりそういった感情はない。
クラウドは当初仕事を依頼され魔晄炉を爆破した第三者であり(だからといって責任がないわけではない)、教会でエアリスと出会い、彼女が攫われた時は神羅に仇を成すことが目的ではなくリユニオンの影響もあっただろうが、動機そのものはエアリスを救出すること。
神羅が黒マテリアによりメテオが迫ってくる中、組織の計画を邪魔したが、そもそもセフィロスに黒マテリアを渡してしまったことによる責任感だと捉えることができる。
そして、ストーリー終盤ではエアリスが死に際で放った白マテリアの発動を阻害するセフィロスを倒すために北の大空洞の深部に向かうなど、行動原理はほぼ『誰かのため』。
責任感と自責の念が強く何かと引きずり易いクラウドであるが、「引きずり過ぎてすり減ったかな」とアドベントチルドレンで発言しているように、ある程度励ましの言葉やきっかけがあれば、自ら立ち上がる芯の強さを持つ。
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