還暦にさしかかり、将来の経済的な見通しなどを考える中で、いかに固定費を低くするかはとても重要なことになります。これは何もシニア世代ということに限らず若い世代の方々にも通ずるものです。
固定費の中で特に見直したいのが保険料です。私もこれまで、万一に備え保険料を長年にわたり払ってきました。車や医療保険など20歳代から払い続けてきましたが、これまでに保険のお世話になったことが1度だけ、10日間程度、入院した際に入院給付金を受け取った記憶があります。
しかし今思えば、一時的に立て替えて病院に支払ったものの、高額療養費制度で後日、戻ってきましたので、実際の持ち出し分は3万円程度でした。加入していた入院給付金がおりたので、実際には「持ち出しの3万円を上回った」保険金があったので「儲かった」感じです。病気で入院して儲かったわけですが、それは一時的なもので、それまで支払ってきた保険料や、その後に支払った保険料を合わせれば大きな出費に終わっています。
保険料に関しては素人ではなかなか判断できないことが多いです。そこで知り合いの税理士の方にアドバイスをいただきました。いまでは実際にそれを実践しています。
税理士さんが言うには、
「保険と言うのは万一に備えてかけるものですので、貯蓄や儲かるといったものではありません。基本的な考え方としては、
@ 万一が起こる確率は低いけれど、実際に起こった時に人生を台無しにしたり大きな損害を被るといったリスクが高いケース
A万一が起こる確率はそこそこあるけれど、それほど大きな損害リスクがないケース
B万一が起こる確率は低く、それほど大きな損害リスクがないケース
の3パターンを想定して考えると良いと思いますとのことでした。
それぞれ考えてみましょう。
@の『 万一が起こる確率は低いけれど、実際に起こった時に人生を台無しにしたり大きな損害を被るといったリスクが高いケース』
の具体的な事例では交通事故や火事があります。車で人に怪我をさせてしまい大きな損害を求められることや、火事を起こしてしまい大家さんや隣家に被害を与えてしまい大きな損害を求められる場合などです。この場合、万一に遭遇する確率は低いですが実際に起こってしまった場合は人生が終わってしまうくらいの損害リスクがありますから自動車保険や火災保険には入る必要があります。これらの保険は基本、掛け捨てタイプですが、まさに、必要な保険です。ただし、自動車保険の車両保険には入る必要はありません。自分の車の修理費用ですし、保険料もかなり高くなります。
次にAの『万一が起こる確率はそこそこあるけれど、それほど大きな損害リスクがないケース』
の事例ではスマホやパソコンやの故障や破損です。これらは比較的に起こる確率はありますが数万円程度での出費で済みますから保険は必要ないですね。貯蓄でまかなえます。
最後にBの『万一が起こる確率は低く、それほど大きな損害リスクがないケース』
が私も経験している病気や怪我などで入院した際の入院給付金目当ての入院保険です。中には死亡保険金とのセットでの加入を勧められている方も多いのではないでしょうか?
私も実際にはそうでしたが、すでにシニア世代に入り子供も独立し、死亡保険金を残す必要性も無くなりましたので現在は葬儀費用を賄うだけの「葬儀保険」のみ加入しています。入院した際の費用も高額療養費制度を利用できますので、保険料を無駄に払うなら、その分、貯蓄をした方が良いです。例えば仮に1ヶ月程度の入院をして100万円の医療費がかかったとしましょう。しかし社会保険や国民健康保険で 3割負担ですので実際の費用は30万円です。そこから高額療養費制度によってさらに助成を受けられますので実際の自己負担額は年収にもよりますが6万円〜10万円程度です。医療保険料をダラダラ払うくらいなら、貯蓄をした方が全然良いです。私は個人事業主で会社員の方のように有給も労災も、休業補償もないため月2,000円の県民共済で補う程度です。公的な保障制度を活用できる会社員の方は15万円程度の貯蓄をしておけば入院保険に入る必要もないくらいです。
保険は万一の有事が起こる確率が低いながら、いざ起こった時に莫大な損害を負うリスクが高いケースに備える掛け捨ての自動車保険と火災保険には入る必要はありますが、高額療養費制度など優れた保険制度が利用できるので貯蓄をしておけば入院保険などは入る必要性はないと思います。
保険料を見直すだけでも固定費は削減できます。
<関連ブログ記事も参考にしてください>
◆15万円の貯蓄をすれば医療保険は必要ありません◆
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/170/0
◆貯金がなくても葬儀費用を捻出する方法◆
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/171/0
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