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2018年04月24日

「燃えよ剣」栗塚旭、土方歳三、新選組

戦前戦後を通じて新選組は数えきれないほど、映画化ドラマ化されてきたが、なんといっても最高傑作は

1970年度版のNETテレビの「燃えよ剣」だろう。司馬遼太郎原作「燃えよ剣」はそれまでも

映画化ドラマ化されているが、70年版の作品ほど心揺さぶられる作品はない。

もちろん史実とはかなり異なるが、土方歳三という希代の喧嘩師を描いた作品でこれ以上のものはない。

主演の栗塚旭は、映画でも土方を演じているがやはりこのドラマの方がいい。

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また司馬の原作をうまく脚本にした結束信二の腕前もドラマを面白くした。監督を務めた河野寿一や

松尾正武の演出力もたいしたものだ。

ドラマの音楽を担当した渡辺岳夫の哀愁のあるメロディーや効果音も抜群にいいのだ。

幕末武州三多摩の田舎道場の試衛館では、道場主の近藤勇が金策に苦労していた。

試衛館は天然理心流という無名の流派で、近藤(舟橋元)は経営に苦心していた。

しかもそんな経営が苦しいのに、道場には多くの食客をかかえていたので近藤は頭を悩ませていたのだ。

試衛館には、永倉新八、斉藤一、藤堂平助、原田左之助といった剣や槍の腕は1流だが金には

全く縁がない連中がごろごろしていたからだ。

試衛館で一番の腕の持ち主は、沖田総司(島田順二)という若者だった。沖田はひょうきんな男で

いつも冗談ばかりいっていた。

しかし試衛館を事実上仕切っていたのは、土方歳三(栗塚旭)という不愛想な男だった。

土方は剣の腕は目録程度だったが、喧嘩にめっぽう強く恐れられていた。要するに実戦向けの

剣法だったのだ。

そのころ江戸ではコレラをはじめ疫病が大流行し、食い詰めるものは大勢でてきた。

その波は三多摩にも押し寄せてきて近藤は、ますます苦しくなる状態を立て直そうと苦心していた。

そんなおりふとしたことから、京都で浪士隊を結成する情報が入ってきた。

近藤と土方もこのチャンスにすべてをかけることにしたのである。
posted by ハヤテ at 14:56| 時代劇
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