2012年04月16日
真珠湾攻撃の謎暁のZ作戦「トラトラトラ」
真珠湾攻撃を描いた「トラトラトラ」は近年再評価されている。
日米合作映画であるこの作品は、アメリカ側をリチャードフライシャーが、日本側を深作欣二、桝田利
雄監督が担当し、公平な描き方をしている。
最初日本側を担当したのは、巨匠黒沢明だったがトラブルで降板した。
この映画の主テーマはいかにアメリカ側が油断していたかということの視点が置かれている。
前半では主に日米交渉を中心に描かれており、後半は戦闘シーンとなる。
源田実を三橋達也が、淵田美津夫を田村高広が演じ、山本五十六を山村恥が演じている。
ハワイの司令官キンメルをマーティンバルサムが演じている。
撮影にあたって九州の芦屋の空母赤城の巨大なオープンセットが組まれた。
オープニングシーンは、日本海軍の若き精鋭たちが屹立するところカメラで長回しして映し出す。
このシーンを見るだけでかっての日本海軍の栄光に胸が高鳴る。
山本は「アメリカと戦うなら、半年や1年は大いに暴れてみせる。しかしそのあとは全く責任が持てません」と侍従の木戸に語る。
アメリカ留学の経験があった山本はアメリカの巨大な生産力を知っており長期戦になると勝ち目がないことを知っていた。
しかし時代はそんな山本の危惧をよそに、三国同盟締結へと進み戦争への道が開かれてゆく。
山本は開戦となれば、劈頭からアメリカ太平洋艦隊を撃滅するしかないと確信し、黒島参謀に作戦の立案を命じる。
変人黒島はひとりで部屋にこもり緻密な作戦を立ててゆく。
一方現場側の淵田中佐を中心に鹿児島の錦江湾を真珠湾に見立て猛烈は訓練を繰り返す。
度重なる騒音に「近頃の海軍さんはなっちょらん」と眉をひそめる老人。
戦争へと一歩ずつ接近してゆく日米、しかし山本は日米交渉に一縷の望みをかけていた。
「交渉が成立したら、作戦途中であっても引き返せ」参謀たちを前に山本は主張するが、反論する
ものもいた。
しかし、山本は命令が聞けないものは即刻解任すると断固たる決意を示す。
がアメリカ側は最後通牒である「ハルノート」を日本側に突きつけるのであった。
続々とエトロフ島に集結する、空母、艦載機。日本側は比較的アメリカの警戒していない北方から
真珠湾をめざすのだった。
そして運命の1941年12月8日、赤城の艦上で発進を待つ淵田中佐の姿があった。
ついにZ旗が掲げられる。淵田にだまって手を差し出す源田参謀。二人は無言のまま別れを告げる。
ゼロ戦に乗り込む淵田。このときの田村高広は最高にかっこいい。
1機、又1機とゼロ戦、99式艦爆が飛立ってゆく。
真珠湾上空に差し掛かると太陽がまるで海軍の旭日旗のように輝いている。
淵田は縁起のいいもの感じ自信を深める。アメリカは全く油断していて何の警戒もしていない。
淵田は長門の「トラトラトラ」の暗号電文を発信した。「我奇襲に成功せり」の意味である。
日本側の猛訓練の成果で、ネバダ、ウエストヴァージニア、アリゾナ戦艦が次次に血祭りにあげられてゆく。
しかし肝心の空母が一隻もいないのだ。南雲長官の再攻撃を進言する源田。しかし南雲の答えはノーであった。
一方長門で奇襲の成功を聞いた山本だったが、宣戦布告の手渡しが翻訳に手間取り、戦闘のあとにアメリカに通告されたことを聞いて暗澹たる思いを持つのだった。
戦闘シーンは一部特撮を使用しているが、戦闘機は零戦のかわりにテキサンを代用して迫力ある
シーンを撮っている。
ジェリーゴールドスミスのスコアも琴を使用して日本的なメロディのアレンジしつつ、重厚な音楽で
盛り上げる。
今これだけの大作を作るのはなかなか難しいだろう。
日本側の奇襲をはたしてアメリカは知っていたのかどうかこれは最大の謎である。
日米合作映画であるこの作品は、アメリカ側をリチャードフライシャーが、日本側を深作欣二、桝田利
雄監督が担当し、公平な描き方をしている。
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この映画の主テーマはいかにアメリカ側が油断していたかということの視点が置かれている。
前半では主に日米交渉を中心に描かれており、後半は戦闘シーンとなる。
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ハワイの司令官キンメルをマーティンバルサムが演じている。
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オープニングシーンは、日本海軍の若き精鋭たちが屹立するところカメラで長回しして映し出す。
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アメリカ留学の経験があった山本はアメリカの巨大な生産力を知っており長期戦になると勝ち目がないことを知っていた。
しかし時代はそんな山本の危惧をよそに、三国同盟締結へと進み戦争への道が開かれてゆく。
山本は開戦となれば、劈頭からアメリカ太平洋艦隊を撃滅するしかないと確信し、黒島参謀に作戦の立案を命じる。
変人黒島はひとりで部屋にこもり緻密な作戦を立ててゆく。
一方現場側の淵田中佐を中心に鹿児島の錦江湾を真珠湾に見立て猛烈は訓練を繰り返す。
度重なる騒音に「近頃の海軍さんはなっちょらん」と眉をひそめる老人。
戦争へと一歩ずつ接近してゆく日米、しかし山本は日米交渉に一縷の望みをかけていた。
「交渉が成立したら、作戦途中であっても引き返せ」参謀たちを前に山本は主張するが、反論する
ものもいた。
しかし、山本は命令が聞けないものは即刻解任すると断固たる決意を示す。
がアメリカ側は最後通牒である「ハルノート」を日本側に突きつけるのであった。
続々とエトロフ島に集結する、空母、艦載機。日本側は比較的アメリカの警戒していない北方から
真珠湾をめざすのだった。
そして運命の1941年12月8日、赤城の艦上で発進を待つ淵田中佐の姿があった。
ついにZ旗が掲げられる。淵田にだまって手を差し出す源田参謀。二人は無言のまま別れを告げる。
ゼロ戦に乗り込む淵田。このときの田村高広は最高にかっこいい。
1機、又1機とゼロ戦、99式艦爆が飛立ってゆく。
真珠湾上空に差し掛かると太陽がまるで海軍の旭日旗のように輝いている。
淵田は縁起のいいもの感じ自信を深める。アメリカは全く油断していて何の警戒もしていない。
淵田は長門の「トラトラトラ」の暗号電文を発信した。「我奇襲に成功せり」の意味である。
日本側の猛訓練の成果で、ネバダ、ウエストヴァージニア、アリゾナ戦艦が次次に血祭りにあげられてゆく。
しかし肝心の空母が一隻もいないのだ。南雲長官の再攻撃を進言する源田。しかし南雲の答えはノーであった。
一方長門で奇襲の成功を聞いた山本だったが、宣戦布告の手渡しが翻訳に手間取り、戦闘のあとにアメリカに通告されたことを聞いて暗澹たる思いを持つのだった。
戦闘シーンは一部特撮を使用しているが、戦闘機は零戦のかわりにテキサンを代用して迫力ある
シーンを撮っている。
ジェリーゴールドスミスのスコアも琴を使用して日本的なメロディのアレンジしつつ、重厚な音楽で
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今これだけの大作を作るのはなかなか難しいだろう。
日本側の奇襲をはたしてアメリカは知っていたのかどうかこれは最大の謎である。
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