なつかしの映画

ホラー映画で有名な清水崇監督の2006年の「輪廻」は、生まれ変わりと因果応報をテーマにした


ホラー映画である。


物語は、椎名桔平扮する映画監督が、群馬県の観光ホテルで起こった大学教授の大量無差別事件を

映画化することで出演者のオーディションを始めることからはじまる。

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被害者は、ホテルの宿泊客と教授の娘と息子という異常な事件だった。その少女役に抜擢されたのが

新人女優の杉浦渚（優香）だった。殺された少女は幼き少女だったが年齢の設定を変更して撮影が始まった。


しかし、渚は主演が決まっていらい、モデルの被害者の幻影に悩まされこの役柄に気乗りしなかった。


だが、新人女優が売り出すための千載一遇のチャンスでありマネジャーの村田（杉本哲太）は渚をなだめすか



してなんとか撮影を続けさせた。




監督は、事件のリアリティを出すために、現実に事件の起こったホテルをロケに使用して撮影を続行するが

渚の身に次々と怪現象が起こり夢とも現実ともつかぬ展開を見せてゆく・・・


バラエティなどで活躍していた優香が、本格的に演技した作品で、なかなか頑張っているなと思うが

少し恐怖演技が過剰な気がした。しかし、表情やメイクも狂気が入っていて今までの印象とはガラリと

変わっている。

ホテルの雰囲気もいかにも怪しげで不気味な雰囲気を醸し出していて、松村監督を演じる椎名桔平も

いい。

物語の最後で、杉浦の秘密と因果応報の真実が明かされるが、起承転結に難があり非常にわかりにくい。

清水監督は、やや懲りすぎて物語の整合性がかけ完全に破綻していると思う。


世間的には評価は高いが私には期待はずれだった。だが、ホラー映画としての怖さは出ていると思う。