なつかしの映画

霊界案内人として知られた故丹波哲郎は国際スターでもあった。

丹波が「慕情」のウィリアムホールデンと共演したのが「第七の暁」である。

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舞台はマレー半島。第二次大戦で日本軍降伏の知らせが入る。抗日ゲリラとして共に戦ったマレー人のヌー（丹波）、アメリカ人のフェリス（ホールデン）、マレーイギリス混血のデーナ（キャプシーヌ）
は久々に訪れた平和を祝うのだが・・

しかし、ヌーはマレー独立のためモスクワへ行くことを決意する。時はたち、フィリスはゴム農園主として成功を収め、デーナも教師をしておだやかに暮らしていた。

マレーを統治していたイギリスは共産ゲリラのテロ活動に手を焼いていた。

ほどなく、フェリスとヌーは再会するが、友情は続いていた。しかしヌーは共産ゲリラの頭目になっていたのである。

イギリスはゲリラ撲滅のため村を焼き払ったことにデーナは心を痛め、ヌーの誘いに乗るのだが
このことが悲劇につながってゆく。

丹波さんはかっこいいね。ホールデンと共演しても見劣りしない。日本人として誇らしい。

丹波さんの話によるほんとかどうか知らないがとデーナ役のキャプシーヌは死後男であったという。
イギリスはアジアでの植民地政策を放棄したが、今アメリカがアフガンで同じようなことをやっている。
全く人間は歴史から学ばないようだ。

音楽は、「モア」のリズオルトラーニ。美しい旋律はマレーの田園風景に妙にマッチしていた。