なつかしの映画

一昔前は、怪奇映画といえばイギリスのハマーフィルムが連想されるほどホラー映画の老舗だが、


今は忘れられた作品のひとつに「妖女ゴーゴン」がある。ギリシヤ神話のメドウーサ、ゴルゴン三姉妹を題材に


悲恋をからめた怪奇映画である。


舞台は、1900年代のはじめのドイツの片田舎ハンドルフの荒れ果てた城、ここに怪物が住むという噂


があった。この村で画家の愛人の若い娘が死体で発見される。村の医者ナマロフ（ピーターカッシング）とそ


の女性助手のカルラ（バーバラシェリー）が死体を運ぶがまもなく石になってしまった。


画家はまもなく死体で発見され、罪の意識で自殺したとして処理される。

しかし、画家の父のハイツは警察の発表に納得がいかず村を訪れて独自の調査を始める。

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ハイツは神話の研究家でもあったので、どうやら息子はゴーゴンの呪いによって死んだのではないか


と考えた。神話によるとゴーゴンは醜い容貌を持ち頭に蛇が生えていてその姿を見たものは石に変わる


と言われている。

しかしハイツが、調査のため城を訪れるとそこにいたのは、ゴーゴンであった。ハイツは不覚にもゴーゴン

の姿を直視し、身体が石化し始めた。だがハイツは、最後のちからを振り絞って次男のポールにあてて


自分の体験したことを手紙に書き、召使に手紙を託して石になって死んだ。


ライプチヒより駆けつけたポールは、恩師マイスター教授（クリストファーリー）とともに真相を追及し始め
医師ナマロフと助手

カルラが怪しいとあたりをつけたが、ポールは美しいカルラを愛し始めていた・・・

昔はよくテレビで見た記憶があるが今はみる機会はほとんどない。


ゴーゴンの頭に蛇を乗せた異形の様相と奇怪なメイクはこどものころ見てゾッとしたものだ。


普段善玉を演じているピーターカッシングが悪玉になり、逆にクリストファーリーは善玉を演じているのが

面白い。そしてゴードンを退治するのは、その姿を見ずに首を切り落とすしかないのだ。

古典怪奇の名作だが、残念ながらこれまたDVD化されていない。VHSも廃盤で入手困難である。

しかし海外版DVDがアマゾンで入手できる。オールドファンは機会あれば手に入れて見るのもおすすめである。

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