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安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
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2017年01月29日

青空

【中古】 プルシアンブルーの肖像 オリジナル・サウンドトラック/安全地帯

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感想(2件)




プルシアンブルーの肖像』一曲目、「青空」です。

アコースティックギター二本のアルペジオ・ショーを聴くことができるという点では、「…ふたり…」や「風」の系譜上にある曲ということもできるでしょう。しかし、ピアノやストリングスがかなり大きな役割を担っているという点では、上述の二曲とは趣が異なるといわなくてはなりません。ベース、ドラムはかなり控えめ、最低限に近いです。

『安全地帯IV』からもその傾向はすでに見られていましたが、もうこの「青空」の時期では、かなり顕著になってきているといわなくてはならないでしょう。安全地帯五人が出す音を基準にするのではなく、曲が要求する最適なアレンジを基準にしているようなのです。

もちろん、ロックバンドである以上、「あっこの曲、こうしたほうがいいね」とバンドメンバーが曲のほうに引っ張られてアレンジをする・直すことはよくありますから、曲の要求という基準はつねに併せ持っているものでしょう。それでも、あくまで基本となる基準はメンバーの出す音なのです。今となってはもうあり得ないことなんですが、もしロニーとコージーが生きていて、初期レインボーの復活コンサートがあったとして、リッチー・ブラックモアが「あっこの曲、アンプはマーシャルじゃなくてメサブギーがいいネ」とか言って、KILL THE KINGをメタリカみたいに弾き始めたら、私は、泣きながらですが、帰ります(笑)。それはKILL THE KINGじゃない、という以上に、レインボーじゃないんです。レインボーの音、という基準を、聴衆の一人であるわたくしが勝手に持っていて、本家本元レインボーのほうから裏切られたからといって、文句を言える筋合いではないのは重々承知しておりますし、話がもはや安全地帯じゃないというのもわかっております(笑)。『安全地帯II』や『安全地帯III〜抱きしめたい〜』で私たちが体感することのできた「安全地帯の音」も、変わりゆくものなのだとわかってはいるのですが……ここまでピアノやストリングスが入ってくるようになると、「ん?」と気になった人はいることでしょう。事実、安全地帯はこの数年後にバンドサウンドの原点回帰をするかのごとく、『安全地帯VIII 夢の都』へとたどり着くのです。

ところで、ジョーとユルゲンのOVER THE RAINBOWはどうなったかなー、と気になってちょっと調べてみたら、いまはもう目立った活動をしていないみたいですね。まあ企画バンドなんですから当然でしょう。ジョーだって過去の夢にすがりついて生きていくには、まだ歌えすぎですし、また才能に溢れすぎています。全然関係ない話、失礼しました。でもとくに後期のレインボーは安全地帯と相性いいと思うなあ(まだ言っている)。安全地帯・玉置浩二の全曲紹介ブログがもし完結したら、次はパープル・レインボーの全曲紹介を始めようかと思うくらいです。

さて、「青空」に戻りまして(笑)、アルバム紹介でも書きましたが、アコースティック・ギターのアルペジオ、ピアノ、ストリングスで奏でられるこの曲は、イントロですでに青い空と広い大地を思わせるのです。上川盆地の、広い広い大地と澄み切った青空です。盆地なんだから山に囲まれているじゃん!と思うかもしれませんが、いやいやそれは旭川に行ってから言ってくださいよ。ああ、こここそが「青空」の舞台だ!と感じること請け合いです。

そして、どう聴いても「See」でなくて「Say」に聴こえてしまう玉置さんのささやきで歌が始まります。「君」につけられた修飾句(やれ「雲を描く」だの「風とたわむれる」だの)が幻想的すぎて、ため息が出ます(いい意味で)。ああ、これは冬花ちゃんのイメージだ!とわたくしは勝手に思っているのですが、冬花ちゃんのキャラクターはもともと松井さんがつくったものでしょうから、ある程度イメージが重なっても不思議はないでしょう。「小鳥」が手のひらを跳んでゆくというのも、映画の冬花ちゃんに似合いすぎです。

そして、ツインギターのアルペジオ、田中さんのハイハット(これが泣かせるんですよ、また)を交えて最大音量となったサビで、玉置さんが雄大としか言いようのない歌いっぷりを披露してくれます。この雄大さが、「どこでも どんなときでも」は、バブルの東京を離れたバブル後の旭川なのではないかと、どうしてもイメージしてしまいます。もちろん、旭川である必然性はあまりありませんので、聴く人それぞれの「どこでも どんなときでも」があるのでしょう。そうでなくては、この曲が多くの人に支持されている理由がよくわかりません。1992年のアコースティック・ライブでも、この曲のイントロが始まった時は観客から他の曲にはない歓声が上がったのを覚えています。

歌詞に直接的な「好き」「愛してる」をほとんど使わない安全地帯ですから、「好きだと」はちょっとびっくりさせられますが、よくよく聴いたら、君がいう「もの」を「好き」になれるかも、と歌っており、「君が好きだ」とは言ってないんですね。もう松井さんたら!(笑)。「好き」と一言いうだけでこんなにびっくりさせるんですから、安全地帯がいかに奥ゆかしいイメージであったかがうかがい知れますね。そしてそれは、80年代の男女たちの世界でもあるのです。いやー、昭和の男(女)やから、好きとかよういわれへん、という気分になります。もう21世紀生まれの男女が恋の季節(笑)に入っていますので、こういう昭和の感覚は、わたしたち昭和の人間からみた戦後世代のメンタリティーに相当するくらい古臭いものにみえるのかもしれませんね。NHKの『君の名は』をみて、何回すれ違ってるんだよいい加減にしやがれ、とわたしたちが思ったのと同じ感覚だとしたら……ああ恐ろしい(笑)。でもそれが時代の流れってもんです。個人的には絶対に80年代の心を失うつもりはありませんけども。

とかなんとか、いつものとおり何の話をしているんだかさっぱりわからない文章を書き散らかしてしまいましたが、この「青空」は、安全地帯のバラード好きにはきっと気に入ってもらえる名曲だと思います。この当時の安全地帯にしかない色みたいなものがあって、その色がわかる人には一発でストライクでしょう。江夏豊の球が江夏にしか投げられない球であるのに似ています(喩えのほうがわかりづらくて喩えの役を果たしていないのですが、これもいつものことです)。

しかし、ひとつ難点が……究極的には、わたくしの音楽再生環境がしょぼいからなのでしょうが……サビになるとストリングスが邪魔してギターがかなり聴こえづらくなります。『STARDUST RENDEZ-VOUS』のライブ盤でも同様です。『安全地帯VI LIVE 〜月に濡れたふたり〜』くらいギターが大きく入っていないと、サビでのギターを聴きとることは困難です。わたくしの耳を鍛えればいいのかもしれませんけれども、20年も苦労して聴き取ろうと努力してきて、『安全地帯VI LIVE 〜月に濡れたふたり〜』が出たときに狂喜して聴きまくった、つまりラクをしてしまった身には、つらいものがあります。

キティさん(ユニバーサルさん?)、この『プルシアンブルーの肖像 オリジナル・サウンド・トラック』も、リマスターしてください……ぜひお願いします。もっとマシなアンプとヘッドホンを買え?ああー、リマスターが出たら、そうさせていただく所存です(笑)。

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この記事へのコメント
Moeさんこんにちは。おお、わたくしそんな深く考えず……映像で確かめたかどうかも確かには覚えておりませんから、いい加減なことを書いたんじゃないかと申し訳なく思いました。確かめていただきありがとうございます。松井さんの詞がすごくいいですよね。おっしゃるように、他の安全地帯とはかなり色合いが異なるように思います。ほとんど透明。

30日とのことで、そういうタイミングでお読みいただいたこと、ありがたく存じます。どうかよい安全地帯玉置浩二ライフをお過ごしください!
Posted by トバ at 2023年11月13日 19:33
かなり以前の記事にコメント失礼いたします。

まだ安全地帯、玉置さんの素晴らしさを知って30日のビギナーです。

「青空」・・昔の曲から手当たり次第に聴いていて、好きになった1曲です。松井さんの作詞と知って驚きました。こういうピュアな詞も書かれる方なのですね。

で、気づかずに聴いていました。ツインギターによるアルペジオだったんですね。もう一度聴き直して、ビデオも見てわかりました。私は楽器を演奏できませんし、音感もありませんので、たくさんの楽器の中から特定の楽器を聴き分けるのは苦手です。なのでこうやって解説してくださっている記事がとても勉強になります。少しずつ拝見しています。

これからもお邪魔させていただきます。

Posted by Moe at 2023年11月13日 13:45
「青空」と「ロマン」が決勝進出ですか。よくわかる話です。どっちも「ズアーン!」と空間を広げてゆく感覚がありますもんね。わたしだと何になるんですかね?はっきりはわかりませんが、この二曲はベストエイトには入ると思います。常総学院とか智辯和歌山なみの強豪校であることは間違いありません。

いい音!いい声!気分いい!が音楽ですもの、わたくしのように偏執狂な聴き方をする人がおかしいのです。大福食ってウメエ!何が入っているんだろう!どれどれ……と大福を切開手術する人なんてイヤじゃないですか。これは(一部の)バンドマンの性なんですねえ。

シャケみたいなもんですねえ、つくづく。わたくしもいろいろ旅をしつつ結局は安全地帯に戻ってくるんだろうと思っています。80年代の原体験にまさるものがこの先起こるとはちょっと思えませんね。あのとき安全地帯がいてくれたのですから、いい時代に生まれたなあって思わずにはいられません。
Posted by トバ at 2023年01月16日 08:29
トバさん!こんにちは、こんばんは。いつも楽しく読ませて戴いております。新しい曲の解説も読んで「なる程!」と、私はそこまで細かく聴きこんでおらず、感服する次第です。「あ〜良いなぁ、気持ち良いなぁ!良い声だ、良い音だ」と、その理由をお風呂に入ってるかのように、音に浸ってることは間違いないのですが。

音楽や詩など好きか嫌いか好みに左右されそうで、何故安全地帯、玉置さんの作る楽曲やステージに惹かれたのかは、ある多感だった時期に強烈に影響を受けたからに間違いないです。その時代時代にとてつもないパワーを持った人はいつの時代も現れます。なので、同じものばかり追いかけていたら視野は狭くなるし、同じものしか物を作る人なら作れなくなりそうでそうはしないでしょう。それでも、自分の原点と位置づけられたものには自然と還るのが、生きる生物の証?かと思ったりもします。鮭が自分が産まれた河に帰っていきそこで命絶えるみたいに。

話しは「青空」で、最近全然生で唱ってるのを観たことがない(シンフォニックのネタバラ等でも見ません)ので、おさらばした何か決意のある歌なのか?「行かないで」のようにはアジアで広まったりもうしないのでしょうか。

トバさんのおっしゃるように、出だしがセーイ、と唱ってるように聴こえてきました(笑)

この歌もたぶん、自分もうまく唱えませんし玉置さんが唱うとめちゃめちゃ光る!玉置ゴールドのマジックがかかってます。出だしは低いのに、サビからエンディングまでのとても広い世界観。
おそらく、私の中の安玉バラード決勝の1曲であることは間違いないです。対戦曲はロマン(笑)

長文すみません。関係ない私の思い出までかいてしまいました。ありがとうございました。
では。

Posted by よし at 2023年01月15日 21:50
いやいやご謙遜を!ツァラトゥストラに目をつけるとは!ロックの楽しみを知ってる方のCDの買い方です(笑)。「冒険者」とか「時計」「夕暮れ」とか、そういう安全地帯由来系もいいですが、それ以外のものもたくさん含まれてます。その曲目リストで一目惚れとは!おみそれいたしました!

マニアな割には、きっといろいろおかしなことも言っておりますので、どうか話半分でお楽しみいただけますよう(笑)。

おお、そうです、北海道を走るときは、ガソリンが十分でないといけません。広さはもちろん本州のほうが広いですが、密度が段違いなのです。わたくし、本州に来たばかりの頃は、息が詰まりそうでした。なんでどこまで行っても人の気配があるの?なんでこんなにくっついて暮らせるの?と、不思議でした。何でも慣れなんですけどねー。
Posted by トバ at 2018年02月25日 23:09
追記です。
以前、北海道の道路標識を撮ったサイトで見た、○○病院まで110kmとかガソリンスタンドこの先200kmありませんとか、ひえ〜〜っ!と思った記憶あります(笑)。ここからだとジャスコに行くのに姫路までの距離ですか! そういえば、子供の地図パズルで北海道に本州の県がたくさん入ってたと思います(10個以上?)。北海道、デカイ…。距離感が全然違うので車で回る時は気をつけないといけませんね。生死に係る…。
Posted by pukupuku at 2018年02月25日 23:09
いえいえ! ロックの事は何も分かりません(笑)。
『ツインギター』の存在は知っていたのですが、曲のリストを見たのは最近なんです。で、一目惚れです(笑)。
私もマニアな気が多少あるので、だからトバさんのこのサイトがめちゃめちゃ楽しいのです!
Posted by pukupuku at 2018年02月25日 22:34
たんにこういう曲も作るんだ、でいいんですよ、音楽なんですから。わたくしみたいなマニアが、こういう時系列上の位置づけとか筆致の変化とか、そういう些細なことにこだわって、音楽の楽しさを曇らせてしまうのかもしれません……。創世記でいうところのエデンは、氷河期の終りに大洪水で沈んだ黒海かペルシャ湾の底にあるのではないか、とか、パウロ書簡のガラテヤ人の教会はどこにあったのか、とか文献を探っている気分です。わたくしはどっちかというとそういう話のほうにワクワクするタチでして。

火野正平さん、士幌にも行かれたのですね。おっしゃるように、旭川と士幌は大雪山をはさんで青空や雲を共有できるくらい近いです。電車で行こうとすると泣きたくなる目にあいますけども(笑)。北海道の、「ジャスコまで100km」の看板が出るあの空気感は、ぜひ味わっていただきたいところです。

「好きをはっきり言わない、言ってほしい」は、もはやDNAレベルの違いなんじゃないかと思います。人生の自由や安全がかかってますからね。数万年もかけて生き残ってきた猛者たちの駆け引きです。ただ、あまり駆け引きが過ぎると、そもそも恋やら結婚やらが起こらないわけでして。40代男性と20代女性の結婚が増えて、かなりの割合を占めるようになってきたようですが、これも非常に示唆的な事態に思えてなりません(笑)。ぺろっと言っちゃいますからねー、いろいろ苦いものを舐めてきたおじさんは。

旭川ラーメンは……旭川に出入りしていたわたくしにとっては普通のラーメンなのですが(笑)、麺は西山製麺で、スープの表面に油の玉が浮いてるような濃い口しょうゆラーメンでしょうか。関西の人はスープが黒くて驚くかもしれませんね。

ご結婚の記念日に『ツインギター』とは……もう、りっぱな安全地帯通、というだけでなく、ロック通ですね。あの二人は、ちょっと他には思い当たらないレベルのコンビです。どうぞお楽しみください!当ブログで『ツインギター』を語れる日が来るのは一体何年後でしょうか(笑)。
Posted by トバ at 2018年02月25日 11:30
ああ、なるほど…時系列に長年聴いている人には「基準が違ってきた」と思う曲なんですね。後追いで聴いているとそういう事が分からなくて、「こういう曲も作るんだ」って、単にそう思ってしまった事が悔しいです。
サントラの一番最初の曲ということで、プロローグ的な位置なんですが、何とも雄大な風景を思わせる曲ですね。それはもちろん、仰るように広い大地と澄み切った青い空と真っ白な雲の上川盆地でしょう! 旭川に行って、実際に見てみたいなぁと思っていたら、再放送の「とうちゃこ」で士幌町のナイタイ高原牧場の風景が映し出されていました。
上川盆地ではないけど、美しい青空、白い雲、どこまでも続くなだらかな丘陵に遠くの山々…北海道ならではの風景でした。

「当時の安全地帯にしかない色」は、残念ながら今からは分かりませんが、いい曲だなぁと思います。遠回しな「好き」の言い方が80年代らしいですが、せめて一回ぐらいは、はっきり言って欲しいナ〜ってのが女の本音だったりします(笑)。

そうそう、通勤の電車に乗ってて見つけたのですが、上の階は貸スタジオとギター屋さん(?)で、一階は旭川ラーメンのお店ってビルがあって! この辺りでは旭川ラーメンのお店はあまり無いのです。今度食べて来ます!
それと、来月の結婚記念日にワタユタケの『ツインギター』を買ってもらうことにしました!
「ツァラトゥストラはかく語りき」を聴きたいから♪
Posted by pukupuku at 2018年02月25日 02:17
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