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安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
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2017年03月11日

カズミ

【中古】 プルシアンブルーの肖像 オリジナル・サウンドトラック/安全地帯

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感想(2件)



プルシアンブルーの肖像』八曲目、「カズミ」です。

六土さん作曲の、インストゥルメンタルです。このアルバムはつくづく、玉置さん以外のメンバーもタダものではないということがよくわかるアルバムなんですが、この曲もかなりカッコいいです。

ただ、怖いです(笑)。矢萩さんといい星さんといい……六土さんも、カズミちゃんを悪霊か何かだと勘違いしていないでしょうか。いやまて?もしかしてカズミちゃんを悪霊だと思っていないのは、もしかしてわたくしだけなのでしょうか?逆に心配になります。この怖さは、「カズミ」というより「六条の御息所」というほうがあたっているのではないか、と思われるほどのものです。

では、その怖い曲を勝手に四部に分けて語ってゆきたいと思います。メインテーマの第一部、ギターリフから始まる激しい第二部、ストリングスの第三部、再びメインテーマの第四部です。おお、こうして四つに分けると、なんだか交響曲みたいですね。

さて、ひとつひとつ語ってゆく前に、なんですが、第一部と第四部のベースの音のことを記しておこうと思います。このベースの音、「ズ!ズ!ズ!ズム!と、なんだか音色が、通常の四弦ベースじゃないように聴こえるのです。もっというと、シンセベースではないか?と思われます。どういう意図があったのかわかりかねますが、ベーシストの六土さんがご自分でベースを弾かない……いや、シンセベースですからご自分で鍵盤をお弾きになったのかもわかりませんが、ともかく通常の手法ではないことは確かでしょう。うーん、もしかしたら弾いてみたけど、他の音とミックスしたらいまいち合わなかった、そこでシンセベースで替えてみたらしっくりきた、といった事情だったのでしょうか……いやこれは普通のベースだよ、ちょっとあとからエフェクトかけて加工してあるけど、とかかもしれないですし、もしかしたら六土さんほどの凄腕ならピッキングの強弱などでシンセベースっぽい音を出すことができる、ということなのかもしれません。最新鋭の機材を使いこなす80年代のナウいミュージシャンなら、それらしく演奏技術のほうはもっとヘッポコであってほしいのですが(大偏見)、ニクいことに安全地帯は揃いもそろって腕も天下一品なのです。これほど音の正体をつかみにくいミュージシャンもなかなかいません。

さてさて第一部です。「シャッ!シャシャシャッ!シャ! シャッ!シャシャシャッ!シャ!」と、ざわめく風のような音が遠くから聴こえてきて、そこにピン!と張り詰めたピアノの音が、単音でメインテーマの旋律を繰り返し重ねてゆきます。そしてメインテーマが若干変化するタイミングでベース(シンセベース?)とドラム(これもシンセドラム?)が「ズ!ズズッズッズッ!(シュコーン!)ズ!ズズッズッズッ!(シュコーン!)」と加わり、だいぶ不穏な迫力あるアンサンブルになるのです。この箇所、ピアノがメイン旋律であるということはすっかり忘れて、リズムに心を奪われてしまい、もはやどちらが主役なのかわからなくなります。メタリカの「オライオン」に近い感覚ですね。ああ、そういや「オライオン」もベーシストのクリフが作った曲でした。たった二曲で語るのは噴飯ものであるのは承知しているのですが、もしかしたらベーシストの中にはこういう音楽観・アレンジ志向を持っている人がいるということなのかもしれませんね。

気を取り直して第二部です。ギターのやたらかっこいいリフ(武沢さんかしらん?)をリードに、ベース、ティンパニ、笑い声(後述)、ストリングス、を重ねて曲は一気に大音量、もっとも激しい箇所に突入します。ここは……カッコいいですよ!わたくしのようなハードロック好きにはたまらないです。ストリングスが神経を逆撫でするかのように高音域を鋭く切り取り、ベースとドラムが老獪なリズムを刻む、その隙間に、低音部の鍵盤を用いたピアノが主旋律と思われるメロディーを奏でます。おお……これは、そんじょそこらのロック馬鹿(わたくし等)には到底作り出せないカッコよさです。安全地帯のメンバーはみんなそうといえばそうなんですが、六土さんは、到底ベストテンとかトップテンなどにしょっちゅう顔を出している世界の住人じゃないように思えます。今剛さんが宇多田ヒカルのバックでテレビに出ていてビックリ!レベルの職人的なミュージシャンじゃないのか、と思えてなりません。

ところで第ニ部の終わりに、「キャキャキャキャ〜」と不気味な女の笑い声みたいな音が入っており、これはこれまでも曲調の変わり目でも用いられているのですが、なんでしょうこれ?怖いんですけど(笑)。まさかカズミちゃんの声をイメージして……いてほしくないです。うーん、おそらく、サンプリングして鍵盤にアサインしておき、ここぞというタイミングで川島さんが鍵盤を叩きまくった、ということなのでしょうか。とにかく怖いです。頼むからカズミちゃんを悪霊扱いしないでください(笑)。

第三部では、ストリングスがメインで、はじめは穏やかでやさしい、しかしどこか悲しげな旋律を奏でます。ホッとしたのもつかの間、いきなり恐ろしげなコーラスとともに大音量で驚かしてきます(笑)。ここがこの曲で一番迫力があって怖いところでしょうか。いかにもクライマックス感が爆発です。むりやり物語に当てはめるなら、カズミちゃんが落下するところでしょうか。そう考えると、第一部は雪の校庭、人気がなく、カズミと秋人だけの約束の場であり、第二部は旧校舎の中、「タダシ」君に会える会えないで緊迫する音楽室、駈けぬける廊下、そしてこの第三部が行き着いた時計塔、ということになるでしょうか。第四部は全てが終わった後、雪の降り続ける校庭に場面が戻ってくる……ああ!書きながら腑に落ちてしまいました。スミマセン悪霊扱いしたとか何とか生意気なことを申しまして(笑)。でもあの「笑い声」だけはご勘弁くださるとうれしいのですが……(諦めが悪い)。

さて第四部は、ピアノによるメインテーマ、(シンセ)ベース、(シンセ)ドラムで、第一部の繰り返しのようになっています。ただ、メインテーマが変化する前に、足音のような音が響き始め、足音だけを残して他の音はフェードアウトしてゆき、足音もやがては去ってゆきます。これはカズミちゃんの足音ではなく、時計塔の旧校舎を後にする秋人の足音である、と考えれば、辻褄が合います。ああ、わたくし、この記事を書くまで、この足音は、誰かを怪奇現象で驚かして(しかも笑い声をあげながら)去ってゆくカズミちゃんの足音だと思っておりました。それはいくらなんでも原作のイメージから逸脱しすぎだろう、と勝手に不満を感じていたのですが、この記事を書いて勝手に解決してしまいました。いやーよかったよかった。

例によって、わたくしが勝手に一人合点しているだけで、ぜんぜん解決などしていない可能性のほうが高いです(笑)。あれですね、完全に差別されたり抑圧されたりしている被害者が、加害者のことをなぜか好意的に解釈して勝手に有難がっているような感じかもしれません。そういう気の毒な人もいて、それを最大限利用する卑劣な人もいるのが人間の世の中なのでしょう。それはいつかなくすべき悲しい構図なのですが、音楽の世界でなら、今回のわたくしみたいに、勝手に解釈して勝手に満足するといういうことがあってもいいんじゃないのか……とちょっと思ってしまいました。

ああ、いかんいかん、このブログはマゾヒストのブログなどでは断じてございません(笑)。今後も頑張ってどこまでも自由に妄想してまいりたいと思います。

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