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2021年09月07日

ワクチン接種の個人的顛末



1 先送りした所以
 七月の後半に一回目、八月の半ばに二回目の接種を受けて、ワクチンの接種は完了したのだが、最終的に接種を受けようと決めたのは七月始めのことだった。それまでは、あれこれ悩んでいたのである。
 チェコの一般の健康保険に加入して、毎月保険料を支払って、いや給料から天引きされているから、チェコ人の保険加入者と同じ扱いでワクチンの接種を受けることができる。いたずらに齢を重ねて半世紀を閲するおかげで、確か、すでに五月の初めの時点で、ワクチン接種の申し込み、予約システムに登録して接種の日時を予約することができたのだが、あれやらこれやらの理由があって、接種を受ける気にはならなかった。

 自分に対する公式の言い訳は、チェコ人でもまだ接種が済んでいない人が多いのだから、外国人としては遠慮するべきだろうとというものだったが、正直な話、接種しないで待っている間にチェコでの接種率が集団免疫が成立するとされる70パーセントを超えることを期待していた。それによって流行が完全に押さえ込めれば、夏休み明けからは何の制限もなしに職場に出られるようになるのではないかと思っていたのだけど、はかない望みであった。
 接種に消極的だったからといって、ワクチンを打ったら死ぬとか、5Gがどうとかこうとか、よくわからないチップが入っていて云々なんて、陰謀論に毒されていたわけではない。そもそも陰謀論が成立するとすればウイルスのほうであって、ワクチンではなかろう。ワクチンに関する陰謀論の流布には、ウイルス発生国の中国が関っているんじゃないかなんて、別な陰謀論が成立してしまいそうである。

 ワクチンの接種を受けたくなかったのは、ひとえに注射そのものが嫌いだからである。怖いのではなく嫌なのである。子供のころ体があまり強くなく、しばしば自家中毒と呼ばれる病気にかかっていた。吐き気が止まらなくなってひたすら吐いてしまうのだが、医者に行って治療を受けると、必ず二本の注射を打たれていた。太い血管に刺す注射のほうは、それほど痛くなかったのだが、細い筋肉注射が、弱った体を更に痛めつけるほどに痛く、それで注射自体に忌避感がすりこまれた。注射では治らず入院して手の甲に針を刺されて一昼夜点滴を受けたこともあるけど、そのときは針を刺されたことにも気づけないほど朦朧としていたのかな。外すときはそれほど痛くなかったと思う。
 それで、我々の世代は、毎年秋になると、学校でインフルエンザの予防接種を受けていたのだが、それが嫌で嫌でしょうがなかった。小学校の低学年のころは抵抗もしなかったのだが、高学年になって多少知恵もついてくると、どこぞで見かけた、インフルエンザにはいくつも型があって、ワクチンの型が流行する型と違っていたら意味がないんだから予防接種を受ける意味はないなどと、自分でもよくわかっていない小ざかしいことを喚いて先生を困らせていたけれども、無駄な抵抗以外の何物でもなかった。実際に注射をされて見れば、大騒ぎをするほど痛くもなかったのだが、嫌なものは嫌なのである。

 もちろん、予防接種には副作用というものがあって、毎年全国で何人かの人が亡くなっているなんて話も知っていたが、重篤な副作用の発生する割合が何万人だか、何十万人に一人だとか言われると、他人事にしか思えなかった。言い換えれば、その一人に自分がなりうるなんてことは想像もできなかったのである。たまに予防接種の翌日に熱が出て学校を休むなんてこともあったけど、副作用というよりは、注意事項を無視して接種当日に激しい運動をした上に熱いお風呂に入ったのがいけなかったのだと思う。
 そんな、副作用が比較的小さいとされるインフルエンザのワクチンと比べると、今回のワクチンは高熱などの激しい副作用が出る割合が高いらしいというのも二の足を踏む原因だった。五月で仕事の山は越えていたとはいえ、高熱出して寝込んで穴を開けられるほどの状況ではなかったし、どうしても受けなければならないのなら、休みの取りやすい七月八月にしたいものだと思っていた。だから、一回目と二回目の間隔が六週間というのも都合のいいことではなかったのである。

2021年9月3日



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