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2021年03月24日

規制は続く、意味もなく(三月廿一日)



 今月初めから、強化された規制については、三週間と期限が切られていたはずなのだが、延長されることが決まった。非常事態宣言も、野党のあの反対は何だったんだといいたくなるような対応で延長されることが確実視されている。最悪なのは、実際に規制が効果を発揮したのかどうかの検証もないままに、規制が継続されることである。
 感染状況は、改善しつつあるというが、政府が期待したほどのものではなく、それが規制の延長が必要な理由だというのだが、それは規制にあまり意味がなかったということではないのか。ゆっくりながら進むワクチン接種と、感染経験者の数が全人口の15パーセントほどになりつつある事実が、感染の拡大の鈍化に寄与してはいまいか。なんてことをちゃんと分析して語ってくれる人は、存在しない。

 とりあえず、規制を強化したら多少感染の拡大が鈍化したから、効果があったということだろうという評価は短絡的に過ぎる気がする。実際、三月から外を歩く際にも、普通のマスクではなく、FFP2レベル以上のものを使うことが強制されることになったが、マスクをせずに歩いている人の数は、相変わらず多く、この規制の変更が大きな効果をもたらしたとは思えない。以前から屋内の、屋外でもバス停などの人の集まるところでは、FFP2レベル以上のマスクの着用が求められていたのだから。
 ニュースで流される映像だと、ほとんどの人がマスクをしているけれども、実態とはちょっとかけ離れた印象である。笑ってしまったのは、この規制、屋外で煙草を吸う人のことを想定していないため、マスクをはずして煙草を吸うと規制に違反しているとして、警察から注意されたり、罰金を取られたりする可能性があるという。ということは、飲食も禁止されていると思うのだけどね。

 もう一つの目玉だったオクレス間の移動を禁じるという規制についても、政府は、移動する人の数が減ったと非常に肯定的に評価しているが、実態はどうなのだろう。オクレスの境界の道路上では警察が自動車を止めて、仕事など不可欠な用のない人はUターンさせているというニュースも流れていた。しかし、実際は全ての車を止めているわけではなく、チェックしているのは何台かに一台に過ぎないようだ。
 公共交通機関を使った移動でも、規制が始まったときには、駅や電車の車内で書類をチェックする警察の姿が報道されたが、知り合いの話によると、全く警察の姿はないらしい。その人は、3月に入ってスロバキアに戻ったのだが、チェックがあったのは国境を越えるときだけだったと言っていた。さらに最近オロモウツに戻ってきたときには、何のチェックもなかったという。つまり、その気になればオクレスの境界どころか、スロバキアなら国境も問題なく越えられるのである。

 考えてみれば、警察の仕事が多すぎる。ある程度は各自治体の警察に任せられるとは言え、街中でのマスクの着用状況もチェックしなければならず、非常事態宣言下だからといって犯罪捜査がなくなるわけではない。レストランなどの営業禁止違反を摘発するのにも人員を割く必要があるし、監禁生活で増えている家庭内暴力にも対応しなければならない。
 そんな状況を考えると、警察が全てのオクレスを越える道路に検問を張ったり、全ての長距離列車の乗客の確認をしたりするのは不可能なのである。だから、政府を、ひいては政府の導入した規制を信じられない人の中には、移動の禁止を無視して、穴を見つけてあちこち動いている人もいるはずだ。オクレスを越えて移動することに対する心理的抵抗は大きくなった可能性はあるけど、それで移動をやめる人は、規制の導入前から外出をできるだけ控えていたのではないかとも思う。

 散歩やスポーツなどで住んでいる市町村の外に出てはいけないという規制は、さすがに撤廃されてオクレス内であれば出かけられるようになる。これはそもそもの規制がおかしかったのであって、どこまでがその市町村に属するのか、道端に表示がないし、オロモウツなら、スバティー・コペチェクに行こうと思ったら、サモティシュキという別の村に入ってしまうので同じ市内だけど、事実上禁止になる(守ってない人も多いけど)という意味不明なことが起こってしまうのである。
 企業や役所に義務付けられた従業員の検査も、これまでの週に1回から、週に2回に拡大しようという声もある。また中国から余剰の検査キットの押し付けを受けているのかな。ワクチンに関してはゼマン大統領の圧力を撥ね退けて、ロシア、中国製の者は使わずに済ませることになりそうだけどさ。この自宅からほとんど出ない、気のめいる生活が何かの役に立っているのか、それが問題である。
2021年3月22日24時30分。










posted by olomoučan at 07:47| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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