2020年05月02日
自宅監禁日記(四月廿九日)
すでに昨日の話になってしまうが、チェコの非常事態宣言の延長が決定された。政府は5月25日までの延長を求めて議会に提案したのだが、野党の反対もあって、最終的には一週間ほど早い17日までの延長ということになった。政府の話では現在のさまざまな規制を維持するためには非常事態宣言が必要だということだったから、外出禁止や店舗の営業禁止などの規制は、17日までに解除されることになるのか、再度延長を求めることになるのか。先が見通せないのは困ったことである。
この非常事態宣言の延長を巡る下院での審議で、バビシュ首相が、なんと自分たちのミスを認めたというのには驚いた。一部の規制を厚生大臣から命令として出したことが、プラハの裁判所で、違法だか、違憲だかの判決が出される原因となっていて、それが非常事態宣言を解除すると、規制を継続できないという理由になっている。
そこでなのか、何なのか、バビシュ政権は、来週下院に厚生大臣の権限を強める法案を提出すると言い出した。伝染病の流行を抑えるために、厚生大臣の権限で店やレストランなどの営業禁止、一定人数以上の集会の禁止などを命令できるようにしようというのである。厚生大臣にこの権限がなかったことが理由で非常事態宣言中に出された命令のいくつかが裁判所で違法だとされたのに対する対策なのだろうが、場当たり的というか、泥縄的な印象を否めない。
野党側の多くは、当然反対しているわけだが、一番警戒されているのは伝染病を理由に、反政府デモや集会などが禁止されることだろうか。名目上は、移動の自由という基本的な人権のひとつを制限するのは許されないとか言っているけれども、それを問題にするなら非常事態宣言事態が問題になるはずなのだけど、正直よくわからない。
この厚生大臣の権限強化にもろ手を挙げて賛成しているのが、野党の中では経路の変わっているオカムラ党で、その主張によれば、オカムラ党が非常事態宣言が出されて以来国会の場で主張してきたことを政権与党が取り入れようとしているのだから反対するいわれはないのだという。正直、この党の言っていることもよくわからない。言語明瞭意味不明瞭ってのは、何も日本の政治家だけの特徴ではないのである。
何だか今日は、仕事の能率も上がらないし、この駄文を書く筆も進みが遅い。最近はずっと遅いんだけどその中でも今日は特別に遅い。何でだろうと考えて思いついたことが一つ。薬の量だ。昨日薬屋に出向いて三か月分の薬を確保したことで、毎朝飲む量を今日から増やしたのである。増やしたというよりは、元に戻したというほうが正しいか。
外出禁止が厳しかったころに、医者のところに出かけて処方箋をもらうのは避けたかったので、四月の頭ぐらいから、薬の量を、毎朝一個飲んでいたのを、半分に割って半分ずつ飲むようにしていたのである。以前も、別の薬だけど半分ずつ飲んでいたことがあるし、二日に一度一個ずつ飲んだり、飲むのをやめたりするよりは、ましだろうと考えたのである。
それに薬にも真ん中に切れ目のようなものが入っていて、半分に折れるようになっているから、半分ずつ服用することも想定されているようである。そういえば半分に減らしてからしばらくも、体調がちょっとおかしかったような気もする。元に戻して体調がおかしくなるのも当然か。三連休の初日になる5月1日からにすればよかった。ということで、最近ぼろぼろな文章が、さらにひどいのは薬のせいだということにさせてもらおう。
2020年4月30日15時。
https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/
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