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2020年03月15日

さらに混乱するチェコ社会(三月十二日)



 火曜日の夜の時点での混乱ぶりについてはすでに記したが、木曜日になって、さらに事態が大きく進展した。患者数が100を越えたらなんて予想もあったのだけど、90人を越えた今日、政府が緊急事態宣言を発して、これまで以上に大きな制限が科されることになった。その内容について触れる前に、火曜日以後の進展を見ておこう。

 水曜日にそれぞれの協会で話し合いが行われた結果、アイスホッケーとサッカーのプロリーグは、全く異なる対応を取ることになった。アイスホッケーは、政府が100人以上は禁止という数にこだわるなら、試合の開催自体が不可能だとして、始まったばかりのプレイオフの三月末までの延期を決めた。準々決勝に進出する最後の2チームを決めるシリーズが始まって2試合終わったところで、どちらの対戦も1勝1敗の五分になっているんだったかな。
 スロバキアやドイツなのどのアイスホッケーリーグは打ち切りを決めているが、チェコでもその可能性もあり、現時点で打ち切りになった場合に優勝チームや、最終順位をどのようにして決めるのか、検討が始まっているようだ。2部からのの昇格チームを決めるプレイオフもあるし、今年は入れ替え戦もあるんだったかな。ただでさえよくわからないのが、さらによくわからなくなっている。

 サッカーは対照的に、三月末まで無観客で試合を続けることを決めた。こちらも、チーム関係者の人数はアイスホッケーと変わらないだろうから、100より少ない数で試合を実施するのは大変だろうけど、役割によっては試合中はスタジアムにいなくてもいいものもありそうだから、入れ代わり立ち代わりで人数が100を越えないようにするのだろう。頭痛の種がテレビ中継のスタッフのようで、最悪中継なしなんて話も聞こえていた。
 この入れ代わり立ち代わりというのは、子供たちが練習に通うスポーツチームも抱えている問題で、普段なら早めに練習会場に入るところを、とにかく時間ぎりぎりに来て、前に練習していた子供たちが会場を出てから中に入るように求められているらしい。そして、付き添いの親たちも普段は客席から練習の様子を見ていられるのに、今はとにかく外で待っているように求められるのだとか。体を動かすことが必要な子供たちから運動の場を奪いかねないという点でも、この人数制限は厳しい。

 その水曜日の議論を不要なものにしたのが、今日、木曜日に政府が決定した緊急事態宣言で、これまで洪水や強風で大きな被害が出た地域限定で出されたことはあったが、全国的に出されるのは初めての事態である。スポーツと関係ありそうなものとしては、これまで100人以上は禁止だったのが、30人に人数が減らされたことで、この数ではほとんどのスポーツは試合自体が成立しなくなってしまう。無観客で行われる予定だったサッカーも、下部リーグも含めて軒並み中止ということになりそうだ。アイスホッケーはプレイオフの中止を決定した。プレイオフの優勝チームはなしという扱いになるのかな。
 さらに、飲食店の営業も夜の8時から朝の6時までは禁止された。朝昼晩の三食外食は不可能ではないけれども、お酒を飲みに行くのは無理そうだ。フィットネスセンターやプールなどのスポーツ施設、公共の図書館やギャラリーなどの人が集まりそうな場所は全面的に営業禁止。いやはや何とも思い切ったことをするものである。まあ、この手の対策は、中途半端にやるよりは、徹底的にやったほうがいい。どっちにしても批判はされるのだし。

 そして、感染者がチェコに入ってくるのを防ぐために、オーストリア、ドイツとの国境を封鎖し、指定された通過点には検問を設け、危険地域に指定された地域からチェコに向かっている人は入国させないという。ただ、ドイツもオーストリアも危険地域に指定されているから、これらの地点から入国できるのは、規定の適用外とされているチェコ人、およびチェコの滞在許可を持っている外国人に限られるようだ。
 ちなみに危険地域に現時点で指定されているのは、中国、韓国、イタリアに加えて、感染者が急増しているイラン、スペイン、オーストリア、ドイツ、オランダ、スイス、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ベルギー、フランス、イギリスとなる。西ヨーロッパほぼ全滅である。おそらくこれらの国を経由して飛行機でチェコに入るのも禁止されたと考えたほうがいいだろう。日本からだと南回りを除けば、残っているのはモスクワかヘルシンキで乗り換える便ぐらいか。そのうち日本も危険地域指定されそうだけど。
 同時にチェコ人が危険地域に出ることも禁止された。ただし、国境地帯に住んでドイツやオーストリアで仕事をしている人たちは国境から50キロ以内なら例外扱いになるらしい。鉄道やバスの国際線も運行禁止になっているから、チェコの人が国境を越えるには自家用車を使うしかない。これも乗っている人数が多いと、9人以上だったかな、国境で止められるようだ。ただし貨物の輸送に関しては出入りともに禁止されていない。

 この国境の封鎖は、外国から新たなウイルスを持ち込ませないという意味では一定の効果はありそうだ。むしろ、陸続きの隣国ばかりのチェコよりも、海で他国と隔てられている日本でのほうが効果がありそうだけど、日本は何でやらないんだろう。飛行機も船も外国からのものはすべて運休にして、リスクの高い高齢者と病人を守る対策をとって、あとは普段通りにしたほうが、小学校を休みにして親まで休ませた結果補償金をばらまくことになりそうな現状よりは、はるかにましになると思うのだけど。
 チェコのこの人が集まりそうなところは全部閉鎖してしまえという対策が、どこまで効果を上げるのかはともかく、長続きしないことを願っておこう。うまくいってチェコ国内からウイルスが消えたとしても、周囲の国で流行が続いていたら、国境の閉鎖は継続するはずだ。そうなると、ドイツあたりのEU加盟国に自己中心的だと非難されるのだろうなあ。
 ここにあげた規制は、それぞれ発効する日時を微妙にことにしているのだが、煩雑なのでいちいち記さない。
2020年3月12日22時。











posted by olomoučan at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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