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2019年04月25日

もらってしまった(四月廿三日)



 長年買い物を放り出してきた弊害は、服だけに現れるのではなかった。春になって暖かくなってきたこともあり、残り少ないOPプロスチェヨフの製品でも薄めの春秋用のズボンを引っ張り出したのだが、このズボン、ベルトを通す穴が小さめなのである。普段使っているベルトでも何とかならなくはないが、引っかかってすんなり動かせないので、日本から持ってきた古い古い細めのベルトを使うことになる。
 このベルトが、例によってもう寿命寸前というか、寿命を越えているという代物で、細いんだけどあちこち引っかかって使いづらい。絶対に去年の秋に最後のこのズボンをはいたときにも状態は変わらなかったはずである。当時はズボンが優先だったこともあって、先送りしてしまったのだが、すでにズボンは二本新しいのを買った。それでもまだ足りないんだけど、ズボンはひとまず置いて、ベルトを買うことにした。

 ベルトを売っているお店はオロモウツにもいろいろあるのだけど、とりあえず最近行きつけのおっちゃんの店に足を向ける。ここに適当なものがあれば、ここで買うのが一番楽である。ベルトにまでチェコ製を求めるつもりもないしね。ということで、お店に足を踏み入れたら、レジのところに、お客さんがいたので、挨拶して店の奥に向かう。この前来たときよりは製品も増えているけど、春を通り越して夏物が多い印象である。あとはアウトドア用の、普段着にはちょっとという製品とか。

 お客の相手が終わったおっちゃんが「今日は何さがしてんの」と言うので、上着を上げてベルトを見せて、
「こんなベルトさがしてるんだけどないかなあ」
「そんなベルトはないけどねえ」と言いながらおっちゃんはカーテンで仕切られた奥の商品置き場に入って行った。出てくると、「そんなベルトはないけど、これをあげよう。常連のお客様へのサービスだ」と言って、折りたたまれて、袋に入ったベルトらしきものを二本手渡してくる。
「ちょっと待ってよ。もらえないよ、お金払うよ」
「いいよ、いいよ、いつもいろいろ買ってもらっているから、これぐらいはサービスだ」と言って、店内にいた他のお客さんたちと、常連へのサービスの話を始めてしまう。「一つ買うなら10パーセント引きで、二つなら20パーセント、十個買ったら100パーセントだ」なんて冗談を言っている。

 このお店、確かに二回目の買い物からは値札よりも安い値段で売ってもらっていたからなあ。そういうサービスもやっているのかもしれない。値札も今時信じられない手書きだしさ。レジの機械は年代物の木製で、例のEET(レジのオンライン接続)なんかできそうもないという代物である。一応カード払い用の端末があって、それでレシートは出してくれるけど、バーコードでピッとやるなんてことはありえない。この時代遅れ感も、何か買うとなったらまずこの店で聞いてみるようになった理由の一つである。
 もらったベルトは、一本は長すぎてこちらの胴回りでは使用不可能だったので人にあげてしまったけど、もう一本は使っている。問題は、ベルトの太さが、普段使っているのよりも太いということで、そもそもの問題は全く解消されていないのだった。いやそれでも万年同じベルトを使い続けるという状態は解消されたから一歩前進である。

 しかし、ベルトもらえるほどこの店で買い物したかなあ。最初に入ったときは半ズボンを買おうとして適当な大きさのものがなくて買えなかったんだけど、サマースクール中にポシェットというか何というか小さな肩掛けのバッグを買ったのだった。その後ズボン、ハーフコート、シャツ、セーターなんかを次々に買ったから、まあいいのかなあ。
 それでも申し訳ない気持ちは残って、何か買える物はないかと探したのだけど、こちらが求めるズボン、春物の上着なんてのは置かれていなかったので、また暖かくなったら買いに来るねと言い残して店を出た。次に買うのは、去年サマースクール用に何枚か買ったけど、同時に古いのが何枚かヘロヘロになってしまっているポロシャツかなあ。

 お店の名前はわからないんだけど、共和国広場からホルニー広場の方にトラム通りの左側を歩いて行って、歩道がちょっと広がって、「Ztracená」通りに入る手前にある小さなお店である。オロモウツに来て服が必要になったら行ってみない? 目印はオレンジ色の「Nordblanc」の看板だから、アウトドア用のは結構充実してるよ。それ以外の男物の品ぞろえはあんまりよくないけどね。
2019年4月24日22時。









タグ:お店 買い物
posted by olomoučan at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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