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2021年01月07日

軍事系Youtuberに関わって思うこと!【雑記】

『明けましておめでとうございます!』
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2021年となりまして、今年もよろしくお願いします。昨年は色々お世話になりました。
今回は、趣向を変えて軍事系Youtuberに関わることでいろいろ判明したことを書いてみようと思います。

軍事系Youtubeに否定的な方も肯定的な方も、判断材料としてみていただければ幸いです。

軍事系Yotuberは、悪か善か?さあご判断を!
(前回記事)『【防衛省】令和3年度予算案決定!ASM-3Aも調達!
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(1)軍事系Youtuberってなんじゃらほい?

軍事系Youtuberってなんじゃらほい?となる方がいるかもしれませんが、Yotube界隈でのお話です。

軍事系の動画を作って流しているジャンルとなります。

1.1 動画制作にかかわるようになって・・・
以前の近況報告にて書いたように、本ブログと共に「とあるYoutuber」に軍事系の紹介記事を提供することを行ってきました。

(関連記事):『【近況報告】みなさまの支援で続けています。

半年ほど続けてきて、いろいろな記事を提供してある程度状況がわかってきました。

図1 防衛省
図1 防衛省.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/profile_images/1182494221720145920/1f6PGrY1_400x400.jpg

1.2 一応商業ラインには乗ったけど・・・
私ペンギンが提供したYoutuberについては、一応採算が取れるラインのチャンネル登録1万人越えをすることができました。

ただ、採算ラインに乗ったからこそいよいよ問題点も浮き彫りになってきました。

軍事クラスタの皆様が、軍事系Youtuberを嫌う理由がよくわかるようになりました。

1.3 軍事系Youtubeを考えている皆様に!

軍事系Youtubeチャンネル開設を考えている皆様に情報提供していきたいと思います。

私が6か月ほどやってみて感じたことや、ここがダメだよYoutuber!といった情報を提供していきたいと思います。

正直者がバカを見る世界になっているのが、軍事系Youtuberの状態です。
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(2)事実よりも再生回数重視!

軍事系Youtuberの中には、真面目に研究して情報などを発信している方も多くいます。

ただ、一部の軍事系Youtuberには事実よりも再生回数稼ぎ狙いの情報発信も存在します。

2.1 ガバガバ理論にもとづいて

軍事系Youtuberにおいて、結構頻繁にみられるのが「ガバガバ理論に基づいて」という注意書きです。

製作者があらかじめ断りの文句として、動画冒頭に入れることが多くなっています。

その言葉を免罪符に、トンデモ情報を流して再生回数稼ぎが目的となっている動画が数多くあります。

せめて信頼性のある情報源から情報発信してほしいものです。

2.2 日本上げ中国韓国下げ動画が伸びる
軍事系Toutubeで伸びやすいジャンルが日本すげええ!中国韓国弱い〜!という系統の動画です。

事実や信頼性・客観的視点を放り投げて、日本上げの視点で動画を作るとカンタンに再生回数が稼げてしまうのです。

もはや情報発信といえるかどうかもわかりません。

図2 中国情報
図2 中国情報.jpg
引用URL:https://i.ytimg.com/vi/eRc9VirD5qE/maxresdefault.jpg

それでも再生回数が伸びてしまうのが、軍事系Youtubeの悪いところでしょう。

2.3 派手!見栄えする物ばかり!
軍事系Youtuberにありがちなのが、派手なもの・見栄えがするものばかりに注目しがちです。

その結果、どこも似たような内容の動画があふれてしまいます。

再生回数稼ぎを目的にすると、どうしても派手で見栄えのするものが再生回数が多くなります。

真面目な考察や、海外の情報を発信しても見向きもされません。

2.4 記事原稿料が低いため
軍事系Youtuberについて、質が低い情報やフェイク情報を平気で流す背景には記事原稿料の低さもあると考えています。

私の場合は、交渉して適正価格まで上げてもらってから記事を提供しました。

低い記事原稿料で外注していると、その分クオリティの低い記事をコピペで大量生産して数を稼いでいるといえます。

その結果、著作権?何それ?な状態で記事を書いてしまうのでしょう。
(そのほうが手っ取り早く書けるため)

軍事クラスタの皆さんが、軍事系Youtuberを嫌う理由がよくわかります。
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(3)軍事系Youtuberになるときの注意点!

軍事系Youtubeを始めたり、動画シナリオを提供していこうと思う方はいろんな面に注意をしていた方が良いです。

著作権侵害をすると大変な目にあいますよ!

3.1 読み方・軍事専門用語に注意する。
軍事系動画で最初に苦労したのは、読み方や軍事専門用語の話し方です。

私の場合は、動画シナリオを作り製作者が読み上げしていくスタイルですが、製作者が軍事に関して全くの素人でした。

軍事系のひとなら普通に読める、軍事用語さえ読めない状況でした。

図3 MK46MOD5
図3 Mk-46MOD5.jpg
引用wiki

あるとき、海自の魚雷についての動画を作っていました。

使用している短魚雷について「Mk-46Mod5」魚雷の事を書きました。

普通に軍事を知っている人なら「まーくよんじゅろく(よんろく)もーどふぁいぶ」と読めるでしょう。
しかし素人だった製作者はナレーションにおいて、
『えむけいひっぱるよんろく、えむおーでーご!』
と話してしまいました。

アメリカの大学に留学していたと話していたので、これくらい読めるだろうと確認せず書いた私も悪いんですけどね?

誰かに動画シナリオを提供する場合、同じレベルで軍事専門用語を読めるかどうか確認した方が良いですよ!

予想以上に軍事系の知識のない人が動画を行う場合、用語を間違って使ってしまいます。

要確認するか、自分で動画と読み上げをした方が良いでしょう。

3.2 バ美肉は正義!!

バ美肉は、「バーチャル美少女肉」といって最近流行のV-tuberを男性が行うことを指しています。

下手に自分の地声で録音するより、とりあえずバーチャル美少女アバターを使って演じる方が動画の再生回数は伸びます。

内容が充実してくるとよりV-tuberのほうが効果がでてきます。

とりあえず「バ美肉」で動画再生回数を稼げるため、動画内容のレベルが低くても伸びてしまいます。

これが軍事系Youtubeの質が良くない理由なんですよね〜!

3.3 ネットが真実!にしない
軍事系Youtuberで注意すべきは、ネットが真実!とやってしまうことです。

一定数ネットが真実!という人がどうしても存在しており、Youtubeを参考にしています。

そんなところに「ここだけの暴露話!」などセンセーショナルな見出しでやってしまうと、あとはめちゃくちゃです。

軍事系Youtuberの世界は、適切な質があれば伸びしろのある分野ですが今のところ質の低いYoutuberが多いのが現状です。

皆さんもやってみませんか?
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posted by sstd7628 at 13:56| Comment(8) | TrackBack(0) | 自衛隊
この記事へのコメント
SIGさま、コメントありがとうございます。
海幕広報室の「艦つべ」も色々賛否があると思います。
正直海幕広報のずれたノリはいつもの事なので、なかなか治らないかと・・・(現職時代に見た広報室もあんなノリでした)
ミリタリーを知らない一般人へ、軍事への入り口としてYoutubeは最適かもしれません。
ただ、最近では「ネットが真実!」となってしまう視聴者もいます。
『お前は勉強不足だ!このブログを見てから映像を作れ!』というコメントと共に、私の「改自衛隊で奏でた交響曲」のURLが付いているのを見ると、ナントも言えない気分になってしまいます・・・

Posted by 管理人 at 2021年01月17日 15:41
いつも楽しくブログを拝見いたしております。
今や海上自衛隊公式YouTubeチャンネルでも艦つべ(どこかで聞いたような?)なる制服系公務員YouTuber(公務員初は農林水産省)や令和3年度では億単位の予算を投入してYouTubeを始めSNSや動画と色々と力を入れていますが、正直偉い人(やその幕僚)の頭は昭和の半ばで止まってしまっている(またはリスクを恐れて踏み込まない)のが現状で周回遅れなのが否めません。
公式がその体たらくであるため、一般のミリヲタですらない人に色々と求めるのはある意味酷な話だと思います。
Posted by SIG at 2021年01月17日 00:23
ROKETTOさま。コメントありがとうございます。
確かに20世紀のころよりは、軍事系が一般人に受け入れられる世界になったのが救いですね〜。

スタジオジブリの宮崎駿監督が「世界の艦船」に読者投稿を送っていたというのは聞いたことがあったのですが、ここまで尖がっていたとは・・・(汗)
貴重な情報ありがとうございます!
Posted by 管理人 at 2021年01月12日 09:40
tomioさま、はじめましてコメントありがとうございます。
海幹部候補生学校と国家一般職ですか・・・
直接防衛防衛行政に関わりたいのであれば、防衛省本省採用の国家一般職をおススメしますね〜。
幹部自衛官となっても、防衛行政全般に関わるようになるのは30歳過ぎて、海上幕僚監部防衛部などに運よく配置されてからになります。
最初は、どんなに希望しても初級幹部として現場で働く形になります。
そんな状態が嫌で退職して、キャリア組を再受験して入省する同期もいました。

海上自衛官としてのキャリアは、私のブログで書いているように、
@「海上自衛隊幹部候補生学校」「遠洋練習航海」
A「部隊勤務」(学校入校が途中である)
B「幹部中級課程」(ここまでは全員進む)
C「指揮幕僚課程(CS)」(選抜された者のみ)

といった感じになります。
まずは、「指揮幕僚課程」まで到達して卒業しないと防衛政策に直接かかわることはありません。

国家一般職にて、防衛省本省採用のほうが直接関与できる機会が増えます。

海上自衛官のメリットとして、
@世界を見すえた勤務ができる
A艦艇潜水艦航空機など多彩な勤務
Bモテる(笑)!
となるでしょう。
デメリットとしては、
@職種によっては「つぶし」が効かないこともある。
A転勤が多い(1年〜3年で幹部自衛官は転勤)
B職場環境が厳しい(艦艇勤務しかり陸上部隊でも・・・)

幹部自衛官として最も重要だと思うのは、
『どんな場所勤務でも腐らず健康に一生懸命行うこと』
でしょう。
理想を高く持つのはいいのですが、現場に行ってみて落差に愕然として「こんなはずじゃなかった!」と腐ってしまうことが海自初級〜中級幹部に結構あります。

肉体的精神的に不安があるのであれば、国家一般職の方をおススメいたします。
江田島はかなりきついですよ〜!



Posted by 管理人 at 2021年01月12日 09:35
更新お疲れ様です。

一口に質の悪さといいましてもそれこそ20世紀の頃のミリタリー趣味の
扱い考えると多少は前進したというのがなんともはや……
所謂、一般レベルからすると飛んでるプロペラ機は全てゼロ戦扱い、船は概ね大和という扱いを受けていた時代は
確実にあったわけで、その頃を思い返すと進んだなぁと感じてしまう層もここに一人。

一方でその状況が故にガチ勢は極度に尖っていた時代でもあり、
スタジオジブリの宮崎駿監督に至っては17歳の頃
世界の艦船にて魚雷艇に関する記事を書いた丹羽誠一氏(元海軍技術少佐、当時は防衛庁技術研究所第五部に所属)に対して
雑誌の読者投稿欄で議論吹っ掛ける例もあったりしたという……

都市伝説染みた与太話にも聞こえますが、詳細を取材した記事があるのでよろしかったらご参照ください。

>軍事オタク宮崎駿の少年時代
ttps://news.yahoo.co.jp/byline/dragoner/20130819-00027354/
Posted by ROKETTO at 2021年01月11日 22:43
はじめまして!
海上自衛隊幹部候補生学校の補欠合格が繰り上がり、国家一般職と幹部自衛官どちらのキャリアを進むべきか悩んでいます。
幹部自衛官は防衛政策に直接携わることに対して魅力を感じていますが、長期的なキャリアを考えると肉体的・精神的な面に対してどうしても不安を覚えてしまいます。
また、コロナ禍によって地本の方々との情報収集もままならず、海上自衛隊と幹部候補生学校の情報が不足しており、選択の迷いに拍車をかけている状態です。
今回、ペンギン様に質問したいのは、海上自衛隊の幹部自衛官としてのキャリアとメリット・デメリットなど、ペンギン様が最も重要だと思われる要素という点です。
記事の内容とは無関係の質問ですが、どうかよろしくお願い致します。
Posted by tomio at 2021年01月11日 20:28
ミリタリさま、コメントありがとうございます。
日本の軍事Youtubeが、単なる再生回数稼ぎの手段になってしまったのが質の低下につながったと思います。
おっしゃる通りの「3点セット」をそろえれば、大体再生回数が稼げてしまいます。
応援していますので、頑張ってください!
私のところも、何とか製作主を教育しなおして質を高めてこのブログで紹介できるレベルまでに高めようと思います。
なかなかレベルが向上せず、皆様にご紹介するのも恥ずかしい状態です。

Posted by 管理人 at 2021年01月09日 13:36
私は海外の軍事系Youtubeをよく見るのですが、
日本の軍事系Youtubeは本当に質が低いですよね。

・動画のサムネは画面一杯に埋め尽くした
 「赤」や「黄色」のデカイ文字。
・タイトルは大袈裟で煽ったものばかり。
 「世界が驚愕・・・」など
 「米兵も感心・・・」など
・動画を開くとバーチャル美少女アバターが登場。
 ただ写真を背景に文字が流れ、それを読み上げるだけ。
 内容はどこかのニュース記事のコピペ。

みんな思うことは同じですね。
今度、洗練されたクオリティーの高い
軍事系Youtubeを立ち上げてみようと思います。
今の軍事系Youtubeに対するアンチテーゼです。
Posted by ミリタリ at 2021年01月09日 00:25
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