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2020年03月09日

防衛省油槽船は結構デカい船になるようだね?!

『令和元年での油槽船調達も進んでいるよ!』(2019年投稿記事です。)
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令和2年度(2020年度)概算要求も登場する季節となりましたね!

そういえば、令和元年(平成31年度)予算の執行と調達情報も登場しています。

2018年度話題になった油槽船2隻について、調達予定品情報も出ています。

油槽船は、予想より結構デカい船になるかも?!
(前回記事):『中級課程は変態技術者が集まる巣窟か(汗)!!
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(1)令和元年中央調達で油槽船の重量が判明?!

2019年(令和元年)の防衛装備庁での、中央調達品目情報が公開されています。

この中で、話題になった油槽船についても情報がありました。

図1 2019年度調達品目(艦船調達官)
油槽船調達予定.png
引用URL:https://www.mod.go.jp/atla/souhon/supply/jisseki/choutatuyotei_pdf/33_kansen01.pdf

この調達予定品目の情報から、いくつかの情報が判明いたします。

1.1 契約締結は2020年2月になる!

まず、油槽船の調達契約締結が2020年2月になることがわかりました。

同時に、海自が要求元として提出することになります。

合わせて、2隻同時調達で行われることがわかりました。

図2 油槽船(概算要求のラフ図)
油槽船(仮称).jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/j/yosan/2019/gaisan.pdf

1.2 油槽船は4900トン型になる!

以前、2018年に概算要求が提出された際に書いた記事で3000トン以上が欲しい!と書きました。
(関連記事):『防衛省油槽船(仮称)が概算要求項目に登場したよ!
今回の中央調達品目にて、約4900トン型と結構大きな船になることが判明しました。

予想より大きな、油槽船になりそうです。

1.3 納入は令和3年度の新造船になる!

最大の驚きは、納入期限が2022年7月となり、約2年をかけての新造船となることです。

当初は、中古の油槽船を改装というのを予想していました。

実際は、新造することになります。(3年国債で建造)
(支援船で大きい船は、3〜4年の国庫債務負担行為(国債)で建造)

意外と本気で、油槽船を建造するようですね!
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(2)4900トン型となると結構デカい!

今回、油槽船(約4900トン型)が調達されることになりました。

ただ4900トンという数字から、結構大きな油槽船になる可能性があります。

記載される4900トンは、船の総重量ではありません。

海上自衛隊の支援船・油船では、積載量で表記します。

2.1 油の量は約5800kl搭載?!

この原則に当てはめると、
「4900トン(積載重量)」×「1.1.76(白物の比重係数)」=「5762.4」

おそらく約5800kl程度の搭載量を持つ、タンカーということになります。

約5800klだと半端な数字になるので、6000kl級タンカーができます。

2.2 全長約100m、総トン数4000トン程度の船かな?

可能な限り商船設計のままで、油槽船は設計されるはずです。

そこから市場に出回る船と比較すると、
『全長約100mほど』
『総トン数は約4000トン程度』

の船になると考えられます。

図3 参考の船(しんみち丸)
タンカー.jpg
引用URL:http://uragasuido.opal.ne.jp/imgt/2/DWCF3744-t.jpg

この船ぐらいの物ができるでしょう!

2.3  これは支援船と言えるのか(苦笑)?!
海自の区分では、油槽船は支援船の区分に入ります。

ただ、海上自衛隊史上最大の支援船となるでしょう

4000トン以上・全長100mの船なのに・・・

今までの命名基準だと「YO-〇〇」という表記になります。

今後どうなることやら・・・
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(3)支援船建造はどこまで妥協がカギ!

海上自衛隊の艦船・支援船で、商船設計構造を取り入れた船はいくつかあります。

多用途支援艦ひうち型もその一つです。

ただ、商船設計と自衛艦設計は異なる部分が多くあります。

船価低減と自衛艦・支援船機能保持で対立する部分があります。

3.1 ひうち建造時は大揉め!

私が海自に勤務していた時、多用途支援艦「ひうち」のぎ装員を経験した海曹から話を聞く機会がありました。

図4 多用途支援艦「ひうち」
ひうち.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/ams/hiuchi/img/main_4301.jpg

建造時に、ハッチ強度・防火区画・消火設備などで結構揉めることになったそうです。

・造船所側は、商船設計の価格で設計
・ぎ装員としては、自衛艦としての機能は保持したい


ここで大きな考え方の差異が発生しました。

結局、2番艦以降の多用途支援艦は船価が上昇することになりました。

3.2 どこまで割り切れるか!

今回の油槽船(約4900トン型)についても、どこまで商船設計で行くかが勝負です。

自衛艦設計に従うと、かなり船価が上昇します。

どこまで割り切って設計するか?

今後の、契約締結・建造・ぎ装・就役までが楽しみです!
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posted by sstd7628 at 11:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 防衛省
この記事へのコメント
rokettoさま、コメントありがとうございます。
ようやく建造所が決定したようですね。
始めて防衛省向けの建造ということで、ここからがたいへんです。
中国四国防衛局玉野防衛事務所が担当になるのですが、かなり大変なことになりそうです。
Posted by 管理人 at 2020年05月22日 14:07
ちょっと古い記事へのコメントで恐縮ですがこのタンカ―に関する続報が

ttp://www.skdy.co.jp/news/1245.html

>株式会社新来島どっくは、防衛省向けに4,900トン型油槽船(YOT)2隻を受注いたしました。
(略)
>なお、当社が防衛省向けに建造するのは、創業以来、初となります。

防衛関係案件は始めての会社のようですが果たしてどうなる事やら
Posted by roketto at 2020年05月21日 18:53
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