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2020年03月01日

イージスアショア売却にレーダーが付かないカラクリは?

『イージスアショア購入決定!あれ?レーダーは?』
(2019年投稿記事です。)
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2019年1月29日に米国で、日本向けイージスアショア売却が国防総省から米議会に通知されました。

この通知により、イージスアショアの輸出が始まります。

しかし、レーダー(LMSSR)が入ってないことに疑問を持った方がいるかと思います。

そんな、イージスをめぐる購入の裏側のカラクリをご紹介!
(前回記事):『核弾頭は上に付ける?下に付ける?
\こちらもご参考にPR!/
(1)FMSで購入するAEGISシステム!

まず最初にAEGIS(イージス)システムそのものは、米国からFMSでしか購入できないという前提があります。

※FMSとは
FMS:Foreign Military Sales(対外有償軍事援助)
米国政府(正確にはアメリカ国防総省安全保障協力局:DSCA)が窓口となり、米国製兵器の取得等を支援する。
比較的安価で教育訓練・整備支援付きで兵器を購入できる。
しかし、納期遅れなどが頻発する事例も多い
引用URL:https://www.dsca.mil/programs/foreign-military-sales-fms


イージスシステムは米国のFMSリストに記載されており、FMSのみでしか購入できません。

1.1 AEGISの心臓部はシステムとソフトウェアだよ!

イージスシステムというと、イージス艦を思い浮かべる方が多いと思います。

大きなAN/SPY-1Dレーダーが、代名詞といってもよいでしょう。

図1 イージス艦とSPY-1レーダー
イージス艦.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/ddg/kongou/img/175_03l.jpg


しかしAEGISシステムの根幹は、システムとソフトウェアなのです!

(関連記事):【海上自衛隊】イージス艦はトウモロコシ畑から生まれた?!

図2 システム(UYQ-70)
UYQ-70.jpg
引用URL:http://www.ieeeghn.org/wiki/images/a/ac/UYQ-70_.jpg

護衛艦こんごうのBMD改造工事の時に、米国からBMD付加器材が供与されました。

イージスシステムとBMDシステムにて、BMD機能を持つ護衛艦は生まれ変わりました。

本当に必要なのは、システムとソフトウェアなのです。

1.2 レーダーはどうにでもなる!

今回、イージスアショア用のレーダーSSR(ロッキード社製)は直接購入となります。

この理由については、
『FMSリストにまだ掲載されていないから』
という経緯もあります。

レーダーとシステムのインテグレ―ション(統合)は、難しいわけではありません。

実際の現場では、ロッキード社より三菱電機(イージスシステムの日本側担当企業)のほうが、技術力が高い面もあります。

レーダーについては、納期優先での直接購入となったといえます。
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(2)FMSに対する海上自衛隊の恨み節炸裂!

海上自衛隊の中では、FMSに対する不信感が長年あります。

私も、FMS関連ではかなりえらい目に遭いました。

2.1 納期遅延・欠品・不良品は当たり前!

FMS調達品については、
『納期遅延は当たり前』
『欠品・不良品なんていつでも発生!』
『修理に出した部品が何年も帰って来ない!』


こんなのが続出していました。

さらに『いつまでたっても代金清算が終わらない!』

FMSでは、運よく契約・納入が終わっても、代金清算が終了しないこともありました。

2.2 RIRO方式で時間短縮のむなしさ

現職時代に、FMS修理の長期化が問題となり改善方法としてRIRO方式が導入されました。

この結果、1年以上の修理期間が2週間で良品を入手できるようになりました。
『一体いままでの苦労は何だったんだ!!』
こんな苦労もしていました。
\ホロサイトが何で2年も購入遅延するじゃ(怒)!/

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(3)直接購入も用心して行うべきだよ!

イージスアショアのレーダー部分については、ロッキードマーティン社から直接購入する方式になりました。

図3 LMSSRレーダー(試作機のLRDR)
LMSSR.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/DpsTSueWkAACNdb.jpg

『直接商業販売(DCS)』にてレーダーが供給されますが、DCSもなかなか食わせ物の方式です。

米国国務省の輸出許可を経て行うのですが、契約方法ではえらい目に遭います。

3.1 DCSですったもんだのLCAC

DCSで導入されたもので、えらい目にあったLCACです。
\LCACだよ〜!/

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かつて、おおすみ型輸送艦の建造時にLCACをDCSで直接購入したことがあります。

建造当時LCACは、おおすみ型輸送艦の搭載艇(備品)扱いでした。
(現在LCACは自衛艦船籍になった)

いざLCACが納入されたとき、建造所及び防衛庁監督官は驚きました。
『LCAC1式納入!付属していたのは1枚の納品書のみ!』
(技術刊行物、操縦マニュアル、整備工具は別料金で頂きます)

図4 LCAC
lcac.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/airc/lcac/img/lcac_01l.jpg

直接購入の怖いところは、こんなことがまかり通るところです。

LCAC導入時の輸入代理店は、後にM事案で逮捕者が出た会社です。

3.2 PBLによる長期契約でしっかり契約してよ!

最近では、LCACのような事案はなくなしました。

しかし、契約社会である以上しっかりとサポート契約も含めてLMSSRの面倒を見させるべきでしょう!

ホントに輸入品・FMS物品については地獄だぜぇ〜!
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posted by sstd7628 at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 自衛隊
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