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2020年02月27日

【海上自衛隊】燃料なめてんじゃねーよ(激怒)!!

『絶望した!燃料に対する不人気に絶望した!!』
(2018年投稿記事です。)

ペンギンは激怒した。燃料に対するあまりの不人気と存在感のなさに!

燃料なんて、燃えりゃいいんだよ、と抜かす不逞の輩に鉄槌を下すべきと!

LM2500ガスタービンエンジンは、燃料を何でも入れてもいいわけじゃない。

防衛の世界で必要不可欠なのに、不人気の燃料に愛の手を!



(1)燃料を甘く見る奴は燃料に泣く!!


最近の情勢を見るに、燃料というものが甘く見られているのではないかと感じています。

『燃料なんて、燃えりゃ何でもいいじゃん!』

そんな言葉が、部内でさえありました。

しかし『燃料をなめんじゃねえ(激怒)!!!』

燃料といってもいろいろあるんじゃ〜!

ガソリンと軽油の違いだけでも、はっきり使い分けろ!

こんなにペンギンが荒ぶるのには、過去の苦い経験があります。

1.1 LM2500故障しました〜!

かつて、艦船補給処で勤務していた時に「護衛艦主機が1基起動不能!」の情報が入りました。

当直士官の時に情報が入り、各所への連絡・修理手配など大忙しでした。

図1 故障したLM2500
LM2500.jpg
引用URL:https://scontent-sjc3-1.cdninstagram.com/vp/0781ae6f6d5fa232235b0b59e273569c/5C29BEAC/t51.2885-15/e15/s320x320/40649353_479035932611041_187947379742957354_n.jpg

とりあえず、ひと段落したところで故障原因を聞いて激怒しました。

『軽油2号(艦艇用)の代わりに、JP-5で作動させたら故障した』

うがああ(激怒)!!燃料なめんじゃねえ〜!!

当時、海外で給油した艦艇用燃料に規定値以上の「水分」が入っていたそうです。

そのため、とりあえずの起動で「JP-5(航空用燃料)」を使ったとのこと。

一応、LM2500は「JP-5」でも動くけどさあ〜。

いきなりほかの燃料で作動させると故障の原因になるんじゃ〜(怒)!

1.2 SF後方幕僚部でも!

ただいま、SF後方幕僚部での演習の記事を連載していますが、ここでも燃料に関するひと悶着が!

(陸の人)

『あ〜S-4、車両用燃料がちょっと不足してるんだ』
『海自の軽油2号を車両に入れても、普通に動くよね?』

(ペンギン)
『(故障するわボケえ!!)万全の作動は保証できませんよ?』

陸自で使用している「軽油」と、海自艦艇用の「軽油2号(艦船用)」は少し違います。

一応動くことは動きますが、故障の可能性が高くなります。

図2 ガスタービンエンジンに別の燃料を入れたときのノズル汚れ
F-76.jpg
引用URL:http://gasturbinespower.asmedigitalcollection.asme.org/data/journals/jetpez/926523/gtp_134_12_121501_f005.png

意外と、別燃料を入れたときに故障が起きやすいのは知られていません。
『たかが燃料ごときで〜』
この油断が、大事な装備品が動かなくなります。
\燃料の管理はしっかりと!/

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(2)艦艇に余計なガソリンを持ち込むな〜(怒)!


燃料関係では、陸海空の統合運用を機にいろいろな不都合が出てきました。

各部隊で融通しあえる部分が少ないのが現状です。

米軍みたいに、将来的には燃料を統一して使用するというのも考慮すべきです。

2.1 西方普通科連隊上陸訓練で一苦労!

現在では「水陸機動団」となった「西方普通科連隊(Wair)」の運用についても、苦労しました。

図3 上陸する偵察部隊とボート
CRCC.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/gsdf/gcc/ardb/toppage/hp31.jpg

当時「Wair」は、「偵察用ボート」の配備を進めていました。

しかし、イザ海自と合同訓練を始めると、混乱が生じました。

『余計なガソリン持ち込むんじゃねえ〜!』


偵察用ボート(CRCC)は、「船外機(げん外機)」がガソリンで動きます。
(高速を出せる「船外機」となると、ガソリンエンジンしかないのです。)

しかし、海上自衛隊の艦艇では『ガソリンは可能な限り持たない主義』です。
(内火艇エンジン用の備蓄タンクしかありません)

『どこにガソリンを置くんじゃ〜(怒)!』

とりあえずは「仮設」のタンクを置いて演習が行われました。

2.2 ガソリンタンク増設には防衛大臣の承認が!

その後、輸送艦や護衛艦等に「ガソリンタンク」を増設する検討が実施されました。

しかし、「設計規則」やら装備品承認関係の諸問題が続発しました。

最終的に「大改造となるため、防衛大臣の承認が必要」であることが判明します。

輸送艦などの建造当時には、ここまで「ガソリン燃料」需要の増加があるとは考えていませんでした。

その後、「艦船設計規則」の見直しなどが進んでいます。

けど、船には「ガソリン」を極力置きたくないんじゃ〜!
(火災の危険が、軽油より大きいため)



(3)燃料は防衛力の根源だよ!


燃料関係は、見た目の地味さから軽く考えられがちです。

しかし燃料がなければ、戦車も護衛艦も戦闘機も動きません!

図4 燃料の検査(米海軍)
fuel inspection.JPG
引用URL:https://media.defense.gov/2016/Aug/18/2001609115/600/400/0/160804-D-ZZ999-023.JPG

皆さん!もっと燃料に興味を持ってくれ〜!




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posted by sstd7628 at 14:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 軍事技術
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