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posted by fanblog

2018年06月23日

急速代謝回転たんぱく質(RTP)とは?

今日は、急速代謝回転たんぱく質(RTP:Rapid Turnover Protein)について。
学校でも一度は習ったことありますよね?
出題しやすいところですので、管理栄養士国家試験でも狙われる可能性大です。
必ず覚えておいてくださいね。

血漿アルブミンの半減期は2〜3週間と長いので、短期間の栄養状態の評価には不適当です。
そこで、もっと半減期の短い(代謝回転の速い)血中たんぱく質が、
短期間の栄養状態の評価に使われます。
例えば、術後回復の判定指標としても用いられます。
このような代謝回転の速い血中タンパク質を急速代謝回転たんぱく質といい、
レチノール結合タンパク質、トランスサイレチン(プレアルブミン)、トランスフェリンなどがあります。

〇急速代謝回転たんぱく質の半減期と輸送物質
・レチノール結合タンパク質 半減期:0.5日 輸送物質:ビタミンA
・トランスサイレチン(プレアルブミン) 半減期:2日 輸送物質:レチノール結合たんぱく質
・トランスフェリン 半減期:7〜10日 輸送物質:鉄

栄養状態を確認する指標、アルブミン(Alb)が非常に有名ですが、
アルブミンの半減期は21日程度と言われていて、
現在の栄養状態を知るには不適切です。
特に急性期病院だと今の栄養状態を知りたいので、
そんな前の栄養状態が分かっても…というのが正直なところ。
では、現状はどうなの?というと、正直言ってRTPをしっかり測定している病院はわずか。
私も検査科に相談しましたが、RTPの測定にはお金がかかるし、
オーダーしてくる先生も少ないので、試薬が勿体ないなんて話もしていました。
全患者さんに必要な検査とは思いませんが、
「今」の栄養状態を知り、「今」に適切な栄養管理が必要な患者さんは多くいます。
様子を見ながらなんて悠長なことを言っている内に栄養状態がさらに悪化して、
もう回復の見込みがないなんて患者さんもいます。
検査のオーダーをしてくるのは医師です。
管理栄養士から医師にもしっかりと働きかけをしていかないといけませんね。

栄養管理のノウハウを学ぶにはこの一冊。
「静脈経腸栄養ガイドライン」
JSPENから出版されている本で、あの有名な井上善文先生が著者です。
井上先生の講義に主席した際、「全てを凝縮した一冊」とおっしゃっていました。
私も出版後即購入した本。
病院管理栄養士を目指すのであれば、熟読必至です。

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感想(3件)



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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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