2018年07月25日
国家試験解説「社会・環境と健康(No.10)」
Q10.ロコモティブシンドロームに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)日本整形外科学会が最初に提唱した概念である。
(2)運動器の障害のために、要介護リスクが高くなった状態のことである。
(3)健康日本21(第二次)では、有病率を減少させる目標が設定されている。
(4)2ステップテストは、診断に用いられる。
(5)予防には、アクティブガイドのプラス・テンが勧められている。
【解説】…正答(3)
(1)・(2)正しい。ロコモティブシンドロームとは、骨、関節、軟骨、椎間板、
筋肉といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、
「立つ」、「歩く」といった機能が低下している状態を指し、
進行すると介護が必要になるリスクが高くなり、日常生活にも支障が生じる。
人類がいまだ経験したことのない超高齢社会・日本の将来を見据え、
平成19年に日本整形外科学会が提唱した概念である。
(3)誤り。健康日本21(第二次)の「高齢者の健康」における目標として、
ロコモティブシンドロームの認知度を増加させる目標はあるが、
有病率を減少させる目標は設定されていない。
(4)正しい。@立ち上がりテスト(下肢筋力を調べる)、A2ステップテスト(歩幅を調べる)、
Bロコモ25(身体状態・生活状況を調べる)の3項目からなる「ロコモ度テスト」の結果から
各項目における臨床判断値を用いて、ロコモティブシンドロームの進行状況を判定する。
平成27年に日本整形外科学会が公表した。
(5)正しい。アクティブガイドは、「健康づくりのための身体活動基準2013」で定められた基準を
達成するため、国民向けのガイドラインとして厚生労働省が公表した。
『+10(プラス・テン):今より10分多く体を動かそう』をメインメッセージとして、
身体活動量の増加を促している。
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