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2018年04月18日

国家試験解説「臨床栄養学(No.117)」

「臨床栄養学(問題番号115〜142)」の解説を行います。

117.骨格筋量のアセスメント指標である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肩甲骨下部皮下脂肪厚
(2)血中ヒスチジン値
(3)血清CRP(C反応性たんぱく質)値
(4)尿中アルブミン排泄量
(5)クレアチニン身長係数


【解説】…回答(5)
(1)誤り。肩甲骨下部皮下脂肪厚と上腕三頭筋部皮下脂肪厚は、体脂肪の指標となる。
(2)誤り。血中ヒスチジン値は、ヒスチジン血症の指標となる。
   ヒスチジンの血症は、ヒスチジンとウロカニンへ代謝する酵素の欠損により
   血中ヒスチジン値が上昇する常染色体劣性遺伝形式をとる遺伝的疾患である。
   以前は新生児マス・スクリーニング検査の対象疾患であったが、
   知能障害や言語障害をきたす疾患ではないことが確認されたため、
   平成4年より新生児マス・スクリーニング検査の対象疾患から除外された。
(3)誤り。血清CRP値、炎症マーカーである。
   急性炎症が起こると6〜8時間以内で休息に増加し、48〜72時間で最高値となる。
(4)誤り。尿中アルブミン排泄量は、各種腎疾患があると高値になり、
   腎糸球体障害の有無あるいは重症度の指標となる。
(5)正しい。クレアチニン身長係数が60〜80%で中等度、60%未満で高度の栄養障害と判定される。
   *クレアチニン身長係数=24時間尿中クレアチニン排泄量(r日)/標準24時間尿中クレアチニン量 
    (r/日)×100
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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