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2018年02月11日

E食品の生産・加工・保存・流通と栄養【解説】

今日は、「食品の生産・加工・保存・流通と栄養」の問題の解説をします。


Q1.硬化油に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)油脂に含まれる不飽和脂肪酸の一部を水素添加した油である。
(2)不飽和脂肪酸の二重結合は、一部シス型となり酸化安定性が高くなる。
(3)バターやマヨネーズの原料として用いられる。
(4)一般に室温及びフライ時の酸化安定性が低い。
(5)魚油では、水素添加によって魚臭を除去することができる。


【解説】…正答(1)、(5)
(1)正しい。
(2)誤り。天然の不飽和脂肪酸の二重結合はほとんどがシス型であるが、
   硬化油製造の際の水素添加により、一部トランス型となる。
   硬化油の酸化安定性が高いのは、水素添加により不飽和度が低下するからである。
(3)誤り。硬化油はマーガリンやショートニングの原料となる。
   バターの原料である乳歯同は、すでに飽和度が高い油脂であり、水素添加の対象とはならない。
   マヨネーズの製造には一般にサラダ油が用いられる。
(4)誤り。硬化油は酸化安定性が高い。
(5)正しい。魚油に水素を添加すると、酸化による不快臭の発生が抑制される。


Q2.食品の加工とそれに関与する酵素の組合せである。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)果糖の製造ーβ‐グルカナーゼ
(2)チーズの製造ーα‐アミラーゼ
(3)転化糖の製造ーインベルターゼ
(4)混濁果汁の清澄化ーレンニン
(5)肉の軟化ーカタラーゼ


【解説】…正答(3)
(1)誤り。果糖の製造にはイムリなーぜやグルコースイソメラーゼが用いられる。
   β‐グルカナーゼは、酵母エキスを製造したり、ビールのろ過効率を向上させたりする酵母である。
(2)誤り。チーズ製造に使われる酵素はキモシンなどである。
   α‐アミラーゼはでんぶんの糖化や水あめ製造に利用される。
(3)正しい。スクロースをインベルターゼで加水分解すると転化糖が得られる。
(4)誤り。混濁果汁の清澄化にはペクチナーゼを用いる。
(5)誤り。肉の軟化にはプロテアーゼが関与する。
   カタラーゼは、殺菌や漂白のために使用した過酸化水素の除去に利用される。


Q3.アミノカルボニル反応に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)分岐アミノ酸では、側鎖で反応が進む。
(2)反応の初期にポリフェノールオキシダーゼが関与する。
(3)反応の終期にアマドリ転移反応が起こる。
(4)水分活性が0.2以下で起こりやすい。
(5)亜硫酸は、反応を抑制する。


【解説】…正答(5)
(1)誤り。分岐アミノ酸の側鎖にはアミノ基はないので、アミノカルボニル反応は起こらない。
(2)誤り。アミノカルボニル反応は、その過程で酵素が関与しない非酵素的褐変の1つである。
(3)誤り。アマドリ転移反応は、アミノカルボニル反応の初期に起こる。
(4)誤り。アミノカルボニル反応は、水分活性0.2以下ではほとんど起こらない。
   水分活性0.65〜0.85の中間水分食品で起こりやすい。
(5)正しい。亜硫酸は、カルボニル化合物に結合して褐変を抑制する。


Q4.食品の保存に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)乾燥では、食品中の自由水を増加させる。
(2)酢漬けでは、pHを上昇させる。
(3)塩漬けでは、結合水を増加させる。
(4)MA包装では、包装内の二酸化炭素濃度を低下させる。
(5)氷温貯蔵では、食品中の水を凍結させる。


【解説】…正答(3)
(1)誤り。乾燥により自由水は減少する。
(2)誤り。酢によってpHは低下する。
(3)正しい。食塩が保水剤となって自由水を拘束し、結合水を増加させる。
(4)誤り。MA包装の内部は、低酸素、高二酸化炭素状態である。
(5)誤り。氷温貯蔵とは、氷結合付近ながら食品を凍結させない程度の温度で保存する方法である。


Q5.食品の包装に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)TFS缶はブリキ缶よりも、内容物中の溶存酸素量による缶内面の腐蝕を起こしやすい。
(2)ラミネートフィルムは、各種のプラスチックやアルミ缶などを貼り合わせ、
   それぞれの欠点を補ったフィルムである。
(3)レトルトパウチ食品は缶詰よりも低温で殺菌するため、品質が良好である。
(4)ガラスビンを構成する成分は食品成分と化学反応を起こしやすいので注意を要する。
(5)プラスチック包装材と容器は軽量、安価で熱接着性に優れているが、酸、アルカリ、
   塩類に不安定である。


【解説】…正答(2)
(1)誤り。ブリキ缶に比べ、TSF缶は内面の腐蝕を起こしにくい。
   ブリキ缶はスズメッキ鋼板、TSF缶はクロムメッキ鋼板である。
(2)正しい。
(3)誤り。レトルトパウチ食品の加熱殺菌条件は115〜120℃で、缶詰の殺菌処理条件よりも高温である。
   缶詰の中には、低pHの果物缶のように100℃以下で殺菌処理されるものもある。
(4)誤り。ガラスは、耐熱・耐薬品性に優れ、食品成分と化学反応を起こしにくいのが特徴である。
(5)誤り。プラスチックは、酸、アルカリ、塩類に安定である。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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