2017年11月17日
C妊娠期【解説】
それでは、「妊娠期」の問題の解説をします。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。循環血流量は、妊娠24〜36週には、非妊娠時に比べて40〜50%増加する。
(2)誤り。分娩時の胎盤剥離による出血に備え、血液凝固能は上昇する。
このため、血漿フィブリノーゲンなどの血液凝固に関与する因子は増加する。
(3)正しい。カルシウム吸収率は、非妊娠時の23±8%に対し、妊娠後期には42±19%に上昇する。
(4)誤り。ヒト胎盤性ラクトゲン(hPL)などの影響により、インスリン抵抗性が増大する。
これにより、妊婦の食後血糖値は非妊娠時に比べて上昇する。
(5)誤り。血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン値は、妊娠初期に上昇し、その後低下していく。
【解説】…正答(1)、(3)
(1)正しい。胎児の発育及び母体の循環血液量の増加によって鉄の需要が増大する。
これに供給が見合わない場合、鉄欠乏性貧血をきたす。
(2)誤り。血糖値と体重増加量などを参考にしながら、
妊婦に必要にして十分なエネルギー及び栄養素を付加し、適正な体重増加を目指す。
(3)正しい。分娩後に正常化しても、5〜10年後に糖尿病を発症する頻度が高いとされています。
(4)誤り。食塩量は7〜8g/日とする。
(5)誤り。カリウムを十分に摂取する。
Q1.妊娠母体の生理的変化に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)循環血流量は、減少する。
(2)血液凝固能は、低下する。
(3)腸管のカルシウム吸収率は、上昇する。
(4)インスリンの感受性は、増大する。
(5)血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hGC)値は、妊娠初期よりも末期に高い。
(2)血液凝固能は、低下する。
(3)腸管のカルシウム吸収率は、上昇する。
(4)インスリンの感受性は、増大する。
(5)血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hGC)値は、妊娠初期よりも末期に高い。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。循環血流量は、妊娠24〜36週には、非妊娠時に比べて40〜50%増加する。
(2)誤り。分娩時の胎盤剥離による出血に備え、血液凝固能は上昇する。
このため、血漿フィブリノーゲンなどの血液凝固に関与する因子は増加する。
(3)正しい。カルシウム吸収率は、非妊娠時の23±8%に対し、妊娠後期には42±19%に上昇する。
(4)誤り。ヒト胎盤性ラクトゲン(hPL)などの影響により、インスリン抵抗性が増大する。
これにより、妊婦の食後血糖値は非妊娠時に比べて上昇する。
(5)誤り。血中ヒト絨毛性ゴナドトロピン値は、妊娠初期に上昇し、その後低下していく。
Q2.妊娠中にみられる病態に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)妊娠期に最も多くみられる貧血は、鉄欠乏性貧血である。
(2)妊娠糖尿病では、妊娠に伴うエネルギー付加は行わない。
(3)妊娠糖尿病は、将来糖尿病を発症するリスクが高い。
(4)妊娠高血圧症候群では、食塩量は5g/日未満とする。
(5)妊娠高血圧症候群では、カリウムを制限する。
(2)妊娠糖尿病では、妊娠に伴うエネルギー付加は行わない。
(3)妊娠糖尿病は、将来糖尿病を発症するリスクが高い。
(4)妊娠高血圧症候群では、食塩量は5g/日未満とする。
(5)妊娠高血圧症候群では、カリウムを制限する。
【解説】…正答(1)、(3)
(1)正しい。胎児の発育及び母体の循環血液量の増加によって鉄の需要が増大する。
これに供給が見合わない場合、鉄欠乏性貧血をきたす。
(2)誤り。血糖値と体重増加量などを参考にしながら、
妊婦に必要にして十分なエネルギー及び栄養素を付加し、適正な体重増加を目指す。
(3)正しい。分娩後に正常化しても、5〜10年後に糖尿病を発症する頻度が高いとされています。
(4)誤り。食塩量は7〜8g/日とする。
(5)誤り。カリウムを十分に摂取する。
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