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2017年11月15日

C妊娠期【ポイント】

今日は、「妊娠期」のポイントについてお話します。

【妊娠】
妊娠の成立とは、卵巣から排卵された卵子が卵管内で精子と出会って受精し、
約1週間で子宮腔内へと運ばれて着床した時点をいいます。
・妊娠初期:妊娠13週6日まで
・妊娠中期:妊娠14週0日〜27週6日まで
・妊娠後期:妊娠28週0日以降

〇内分泌系・代謝系
受精卵が子宮内膜に着床すると胎盤が形成され、ここからヒト絨毛性簿などトロピンが分泌されます。
このホルモンが黄体を成熟させ、妊娠の状態を維持します。
胎盤の形成が進むと、胎盤からプロゲステロン、エストロゲン、甲状腺刺激ホルモン、
ヒト胎盤性ラクトゲンが分泌されます。
妊娠中期以降は胎盤が妊娠の維持に重要な役割をもつホルモンの分泌の場となります。

【妊娠期の栄養アセスメントと栄養ケア】
妊娠期.jpg

〇妊娠期に特に注意すべき栄養素・食品
・葉酸の摂取と神経管閉鎖障害の発症リスク:栄養補助食品から1日400㎍
・ビタミンAの過剰摂取と胎児奇形:ビタミンAは過剰摂取で先天性異常が増加
・魚介水を通じた水銀摂取
・リステリア金による食中毒:ナチュラルチーズ、肉や魚のパテ、生ハム、スモークサーモンは避ける

〇妊産婦のための食生活指針
@妊娠前から、健康なからだづくりを
A「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと
B不足しがちなビタミン・ミネラルえお、「副菜」でたっぷりと
Cからだづくりの基礎となる「主菜」は適量を
D牛乳・乳製品などの多様な食品を組み合わせて、カルシウムを十分に
E妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に
Fどにゅう育児も、バランスのよい食生活のなかで
Gたばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう
Hお母さんと赤ちゃんの健やかな毎日は、からだと心にゆとりのある生活から生まれます

〇妊婦のための食事バランスガイド
妊婦 食事バランスガイド.png

【妊娠期の栄養と病態・疾患及び栄養ケアのあり方】
・つわり、妊娠悪阻
・妊娠性貧血
・妊娠高血圧症候群:エネルギー制限、高蛋白質食、減塩高カリウム食
・妊娠糖尿病:原則インスリン治療
・妊娠のやせと肥満


次回、問題を出題します。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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