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2017年08月27日

H脂質の代謝と栄養【問題】

それでは、「脂質の代謝と栄養」から四問出題します。

Q1.ヒト体内での脂質の輸送に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)リポたんぱく質リパーゼはHDLを構成するたんぱく質の1つである。
(2)VLDLはトリアシルグリセロールを脂肪組織から肝臓へ輸送するのに役立っている。
(3)LDLはVLDLの前駆体である。
(4)LDLはコレステロールを肝臓以外の組織から引き抜いて肝臓へ輸送している。
(5)肝細胞はLDLを取り込むための受容体をそなえている。



Q2.脂質の代謝に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)脂肪酸のβ酸化は、カルボキシル基側から炭素原子が1個ずつ離脱していく反応である。
(2)ケトン体は、肝臓の細胞質で生成する。
(3)食事由来の脂肪酸は、小腸粘膜細胞内でトリアシルグリセロールに生合成され、
   HDLの成分として血液中に放出される。
(4)アシルCoAのアシル基は、カルニチンに転移され、アシルカルニチンとして、
   ミトコンドリア膜を通過する。
(5)脂肪酸のβ酸化には、ゴルジ体で行われる。



Q3.食後の脂質代謝に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)血中遊離脂肪酸濃度が上昇する。
(2)血中カイロミクロン(キロミクロン)のトリアシルグリセロールの分解が進む。
(3)血中HDL‐コレステロール濃度が上昇する。
(4)肝臓における脂肪酸合成が低下する。
(5)脂肪組織におけるトリアシルグリセロールの分解が進む。



Q4.コレステロール代謝に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)胆汁酸は、回腸で吸収され、再利用される。
(2)二次胆汁酸とは、肝臓で合成され、分泌された胆汁酸のことである。
(3)抗生物質投与は、糞便中への二次胆汁酸の排出を高める。
(4)コレステロールの合成は、小腸では行われない。
(5)肝臓でのコレステロール合成は、フィードバック阻害されない。。



次回、解説します。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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