2017年08月25日
G糖質の代謝と栄養【解説】
昨日の糖質の代謝と栄養の問題の解説です。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。
グルコース6‐ホスファターゼは、糖新生系の酵素であり、
グルコース6‐リン酸をグルコースに変換する。
(2)誤り。
グルコースが解糖系によって嫌気的に代謝されると、最終的に乳酸が生成する。
(3)誤り。
オキサロ酢酸からのグルコースの合成は、細胞質内で進行する。
ミトコンドリア内にあるオキサロ酢酸は、リンゴ酸シャトルで細胞質に出て、
ホスホエノールピルピン酸となりグルコース合成に利用される。
(4)正しい。
ペントースリン酸回路によって生成されたNADPHは、
還元剤として脂肪酸やステロイドの生合成などに利用される。
(5)誤り。
グリコーゲンの加リン酸分解によってグルコース1‐リン酸が生成する。
この反応はグリコーゲンホスホリラーゼにより触媒される。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。
全てが可逆反応ではない。
解糖経路の不可逆反応は、ヘキソキナーゼ(グルコース→グルコース6‐リン酸)、
ホスホフルクトキナーゼ(フルクトース6‐リン酸→フルクトース1,6‐ビスリン酸)、
ピルビン酸キナーゼ(ホスホエノールピルビン酸→ピルビン酸)で触媒される3つの反応で、
いずれの酵素も律速酵素である。
(2)誤り。
c-AMPは細胞内シグナル伝達のセカンドメッセンジャーとして働き、
たんぱく質リン酸化酵素を活性化する。
(3)誤り。
脂肪酸がβ酸化されるとアセチルCoAが生成されクエン酸回路に入る。
また、アミノ酸の場合も、ケト原性アミノ酸はアセトアセチルCoAを経てアセチルCoAに、
糖原性アミノ酸はピルビン酸を経てアセチルCoAに合成される。
(4)誤り。
グルコース残基は、UDP‐グルコースから供給される。
(5)正しい。
UDP‐グルクロン酸は、間接ビリルビンと抱合して直接ビリルビンとなり、
胆汁の成分となって排泄される。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。
食後の血糖上昇により、筋肉や肝臓ではグリコーゲンの合成が進む。
(2)誤り。
食後のインスリン分泌の上昇により、筋肉細胞へのグルコースの取り組みが増加する。
(3)誤り。
脂肪酸はグルコースに転換されない。
グルコースが不足した空腹時には、糖新生経路により、
乳酸、グリセロール、アミノ酸がグルコースに転換される。
脂肪酸は糖新生の材料にならない。
なお、糖新生は肝臓の他、腎臓での行われる。
(4)正しい。
(5)誤り。
筋肉内で産生された乳酸は、肝臓に運ばれ、糖新生経路によりグルコースに転換される(コリ回路)。
Q1.糖質の代謝に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)グルコース6-ホスファターゼは、解糖系の酵素である。
(2)グルコースが解糖系によって嫌気的に代謝されると、クエン酸が生成する。
(3)オキサロ酢酸からのグルコースの合成は、ミトコンドリア内で進行する。
(4)グルコースがペントースリン酸回路によって代謝される際に、NADPHが生成する。
(5)グリコーゲンの加水分解によってグルコース1‐リン酸が生成する。
(2)グルコースが解糖系によって嫌気的に代謝されると、クエン酸が生成する。
(3)オキサロ酢酸からのグルコースの合成は、ミトコンドリア内で進行する。
(4)グルコースがペントースリン酸回路によって代謝される際に、NADPHが生成する。
(5)グリコーゲンの加水分解によってグルコース1‐リン酸が生成する。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。
グルコース6‐ホスファターゼは、糖新生系の酵素であり、
グルコース6‐リン酸をグルコースに変換する。
(2)誤り。
グルコースが解糖系によって嫌気的に代謝されると、最終的に乳酸が生成する。
(3)誤り。
オキサロ酢酸からのグルコースの合成は、細胞質内で進行する。
ミトコンドリア内にあるオキサロ酢酸は、リンゴ酸シャトルで細胞質に出て、
ホスホエノールピルピン酸となりグルコース合成に利用される。
(4)正しい。
ペントースリン酸回路によって生成されたNADPHは、
還元剤として脂肪酸やステロイドの生合成などに利用される。
(5)誤り。
グリコーゲンの加リン酸分解によってグルコース1‐リン酸が生成する。
この反応はグリコーゲンホスホリラーゼにより触媒される。
Q2.ヒトの体内での糖質代謝に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)解糖経路を構成する酵素によって触媒される反応は、すべて可逆的に進行する。
(2)cAMP(環状AMP)は、たんぱく質リン酸化酵素を不活性する働きをもつ。
(3)クエン酸回路は、グルコース以外の化合物から生成したアセチルCoAのアセチル基を代謝することがで きない。
(4)グリコーゲン鎖が伸長する時には、グルコース残基はADP‐グルコースから供給される。
(5)グルクロン酸経路は、グルクロン酸抱合に用いられるUDP‐グルクロン酸の産生に役立っている。
(2)cAMP(環状AMP)は、たんぱく質リン酸化酵素を不活性する働きをもつ。
(3)クエン酸回路は、グルコース以外の化合物から生成したアセチルCoAのアセチル基を代謝することがで きない。
(4)グリコーゲン鎖が伸長する時には、グルコース残基はADP‐グルコースから供給される。
(5)グルクロン酸経路は、グルクロン酸抱合に用いられるUDP‐グルクロン酸の産生に役立っている。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。
全てが可逆反応ではない。
解糖経路の不可逆反応は、ヘキソキナーゼ(グルコース→グルコース6‐リン酸)、
ホスホフルクトキナーゼ(フルクトース6‐リン酸→フルクトース1,6‐ビスリン酸)、
ピルビン酸キナーゼ(ホスホエノールピルビン酸→ピルビン酸)で触媒される3つの反応で、
いずれの酵素も律速酵素である。
(2)誤り。
c-AMPは細胞内シグナル伝達のセカンドメッセンジャーとして働き、
たんぱく質リン酸化酵素を活性化する。
(3)誤り。
脂肪酸がβ酸化されるとアセチルCoAが生成されクエン酸回路に入る。
また、アミノ酸の場合も、ケト原性アミノ酸はアセトアセチルCoAを経てアセチルCoAに、
糖原性アミノ酸はピルビン酸を経てアセチルCoAに合成される。
(4)誤り。
グルコース残基は、UDP‐グルコースから供給される。
(5)正しい。
UDP‐グルクロン酸は、間接ビリルビンと抱合して直接ビリルビンとなり、
胆汁の成分となって排泄される。
Q3.糖質の栄養に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)食後の血糖値上昇により、筋肉ではグリコーゲンの分解が進む。
(2)食後のインスリン分泌の上昇により、筋肉細胞へのグルコースの取り込みが減少する。
(3)空腹時には、脂肪酸が肝臓でグルコースに転換される。
(4)飢餓時には、筋肉たんぱく質由来のアミノ酸が血糖の維持に用いられる。
(5)筋肉内で産生された乳酸は、筋肉内でグルコースに転換される。
(2)食後のインスリン分泌の上昇により、筋肉細胞へのグルコースの取り込みが減少する。
(3)空腹時には、脂肪酸が肝臓でグルコースに転換される。
(4)飢餓時には、筋肉たんぱく質由来のアミノ酸が血糖の維持に用いられる。
(5)筋肉内で産生された乳酸は、筋肉内でグルコースに転換される。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。
食後の血糖上昇により、筋肉や肝臓ではグリコーゲンの合成が進む。
(2)誤り。
食後のインスリン分泌の上昇により、筋肉細胞へのグルコースの取り組みが増加する。
(3)誤り。
脂肪酸はグルコースに転換されない。
グルコースが不足した空腹時には、糖新生経路により、
乳酸、グリセロール、アミノ酸がグルコースに転換される。
脂肪酸は糖新生の材料にならない。
なお、糖新生は肝臓の他、腎臓での行われる。
(4)正しい。
(5)誤り。
筋肉内で産生された乳酸は、肝臓に運ばれ、糖新生経路によりグルコースに転換される(コリ回路)。
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