涅槃絵図というのがあります。
仏法説かれたお釈迦様がお亡くなりになる時の御様子を描かれたものです。
「寝釈迦像」とかいわれます。
そうすると、それまでお釈迦様から
「一切の滅びる中に滅びざる真実求めてただひたすらに」
と聞かせていただいていた、ところがもう聞かせていただけなくなった時、
たくさんの人が集まってきた。
いや人だけではなく、鳥も獣もみんな集まって来た。
ところがその中にあって、猫だけが、ケロっとして集まってこない。
それに対して犬というのは3日飼えば恩を忘れない。
忠犬ハチ公は毎日御主人様を渋谷の駅の近くに迎えに行った。
御主人様が倒れてもう来なくなってしまったのに、
ハチ公は分からずに、いつもいつも迎えに来て、
それが続いて、雪の中に死んでしまう。
人間は、いくらその人に御恩があっても、
その人が死んでしまったならば、すぐにどこか行ってしまう、
ゲンキンなものですが、ハチ公はずっと待ち続けていた。
今では若者達の待ち合わせ場所。
その前で待ちぼうけくらっている彼氏が今日も1人、となってます。
ところが猫は、こちらが提供するミルクがある時は、
セクシーな素振りで近づいてくる。
ところがミルクがなくなるとすぐにいなくなる。
恩をすぐ忘れてしまう。
猫というのは、恩知らずのモノと言われます。
それに比べ、犬というのは、人間以上に恩を感じる。
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