昔は日本の法律で尊属殺人といった。
普通の殺人よりも親殺しは恐ろしかった。
これは仏教でもそう。
なぜかというと親からは大変な恩を受ける。
その恩を仇で返すということで普通の罪より重かった。
五逆罪が十悪よりも重いのは恩を仇で返す罪だからです。
五逆というのは
(1)父殺し
(2)母殺し
(3)羅漢殺し
(4)和合僧を破る
(5)仏身より血を出す
の5つです。
父殺し母殺しは、育ててくれた親を殺すことです。
羅漢殺しというのは高い悟りを開いた人を殺す
そして和合僧を破るというのは、
和合僧とは真実の仏法を求めている伝えている集まり、それが和合僧。
仏法をお伝えする、求めている和を乱す。
和を破る言動。
仏身の仏というのは、仏教を説かれた方。
これは、本当の幸せになれるたった一本の道である
仏教を伝えてくだされた方に恩を仇で返す行い。
いずれも大変なご恩を受けていますので、
これらは無間業といって、もっとも苦しみの激しい地獄に行く行為。
和合僧を破るのは恐ろしい罪だと。
仏教を伝える人たちの団結を破る、乱す。
そういう言動は慎まねばなりません。
5番目は仏身より血を出す。
実際これをやった男が提婆達多。
お釈迦さまのお身体から血を出させた。
仏身を心と置き換えたらどうか。
私たちは仏の心から血を出させていないだろうか。
仏の教えが信じられない、そして仏様を泣かしている。
形では、やることはないかも知れないが、
心では正に仏心から血を流させているのが私たちなんです
そういう反省をすることも大切です。
大変なご恩を受けながら、仇で返しているのが五逆です。
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