歎異抄の最後に
「煩悩具足の凡夫・火宅無常の世界は、
万のこと皆もって空事・たわごと・真実あること無きに、
ただ念仏のみぞまことにて在します。」
というお言葉があります。
火のついた家のように不安な無常の世界に、
煩悩具足の凡夫が生きているので、
よろづのこと、すべて空事、たわごと、真実、あることなし、
お金も財産も、地位も名誉も全部崩れていきます。
儚い夢になっていきます。
まことがないんだということです。
どれだけ時間がたっても、
どんな状態になっても変わらないのを真実というのです。
しかし、そういう中でたった一つ変わらないものがあり。
それを親鸞聖人は念仏とおっしゃっているのです。
念仏とは阿弥陀仏の本願のことです。
この世も未来も本当の幸せにしてみせると誓われた
阿弥陀仏の本願をいわれているのです。
そして、
一切経七千余巻の結論が、
一向専念無量寿仏
です。
無量寿仏とは、阿弥陀如来のことですから、
阿弥陀仏一つに向きなさい、
阿弥陀仏を専ら信じなさい、
というのが、一向専念無量寿仏です。
本当の幸せになる方法は
これなんだと教えられているのです。
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