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2021年01月16日

「魔術師」本文 vol,6

「魔術師」VOL,6

彼の女の語る挑発的な巧妙な叙述は、一言一句大空の虹のごとく精細に、明瞭な幻影を私の胸に呼び起こして、私は話を聴いているより、むしろ映画を見ているような眩さを感じました。

同時に私は、その公園へ今まで何度も訪れたことがあるらしく感ぜられました。少なくとも彼の女が見物したというそれ等の幻燈の数々は私の心の壁の面に、妄想ともつかず写真ともつかず、折々朦朧と浮かび上がって私の注視を促すことはしばしばあるのです。




「しかし恐らく彼(あ)の公園には、もっと鋭く我々の魂を脅かし、もっと新しくわれわれの官能を蠱惑(こわく)する物があるだろう。

物好きな私が、夢にも考えたことのない、破天荒な興行物があるだろう。私にはそれが何だか分らないが、お前は定めし知っているに違いない。」

「そうです。私は知っています。それはこの頃公園の池の汀(「みぎわ)に小屋を出した、若い美しい魔術師です。」
と、彼の女は即座に答えました。

引用書籍
谷崎潤一郎著「魔術師」中央公論社刊

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