ネコと贅沢　ボンビーライフ

東京都議会は気持ちの悪い議会である。
民主主義の悪い面がモロに現れて
腐ったものを直に見せられた。

メディアによる声紋分析で
ヤジを発した人物は複数だったことが分かっている。
それでも名乗りでたのは１名のみ。
少なくともあと１名は卑劣にも黙したまま
議会では「不規則発言は誠に遺憾。
二度とこのようなことが起こらないよう、
都議会の信頼回復と再発防止に努める」
との内容で決議案が出され
幕引きとなってしまった。

民主主義は数が力。
数さえ集まれば黒も白になってしまう。

これがどんなに恐ろしい事か
保身優先の議員さんたちは判っているのだろうか？

何が気持ち悪いって
ヤジを発した議員の属する会派の他の議員たちは
逃げを決め込んだ議員が誰だか分かっているはず。
知っているのに黙っているということは
容認していることになる。

おそらくその会派の議員さんたちは今回の騒動に対して
「迷惑な話だ」とか「私は関係ない」とか
他人事のように思っていることだろう。
黙っていたことに対して
心に重石を抱えて生きていく、なんてことはなく
数日したらキレイサッパリ忘れて
何事もなかったかのように有権者と接するのだろう。

罪を罪と感じない人間が
都民の代表として都政を行っていく。

都民に野次について問われればきっと
「差別的な野次はよくありませんね。許せません。」
などと答えるのだろう。

なんと気持ちの悪いことか。
これが日本の首都
日本を代表する大都市の議会なのだ。