ネコと贅沢　ボンビーライフ

横浜の大型マンション傾く、「ずっと無視され続けた」住民の不満噴出
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151014-00000181-sph-soci&pos=1

＜施工不良マンション＞旭化成建材、データ偽装を認める
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151015-00000000-mai-soci&pos=2

＜東洋ゴム＞３度目の背信　社外チームの警告生きず
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151015-00000001-mai-soci

ちょうど１０年前、
一級建築士による耐震偽装事件が起きた。
当時社会問題化し、連日マスコミは報道、
ついには国会証人喚問まで行われた。

やがて建築士とこの事件の関係者が起訴され
それぞれ有罪が言い渡された。

この事件の当事者は、
施工業者も販売会社も名の知れた会社ではなく、
言うなれば地方の建設会社が
全国展開するのに背伸びしたために起こしてしまった
二流ならではの事件という受け止め方を世間はしていた。

ところが今回は三井住友建設が施工し、
旭化成建材の材料を用いて、
三井不動産グループが販売していた物件である。
これだけ一流企業と言われている会社が名を連ねていて
誰が偽装していると疑うだろうか。

しかも質の悪いことに
問題のマンションが売り出されたのは
先の耐震偽装事件が起きた翌年の２００６年だ。
事件の最中には建設していたことだろうし、
耐震偽装は社会問題化することが分かったうえで
販売しているのだ。

一流企業が建てている建物ですら偽装されているのだ。
もうこうなると日本中の建物が怪しく思えてくる。

この物件以外の建物も調査するとのことだが、東洋ゴムのように
すべてを明らかにするとは限らない疑いも出てきてしまった。
大企業だから安心、信頼できる、
ということは言えない日本になってしまった。

東日本大震災によって
建物の強度の重要性は必須のものとなった。
そういう状況にもかかわらず、
偽装だらけの建物に実際の暮らしたり囲まれたりという
安心して暮らすことができくなったのが
今の日本なのだ。

これは建築だけの話ではない。
様々起こっている問題の根っこは同じように思える。
一つ一つの問題を刈り取っても
根があるかぎり問題は起こり続ける。
今一度腰を据えて問題を検証し、
考え直さなければもっと大きな問題に発展してしまうだろう。