資産運用の手段として、日本円・外貨預金、FX、株式投資、投資信託など金融資産が一般的。
金融資産のほかもう一つ大きなくくりとして、不動産や自動車、貴金属や美術品のような実物資産への投資があります。
実物資産への投資は、とかく金融資産と比べ「ハードルが高い」といわれがちです。これはどうしてなのでしょうか。
実物資産投資の高いハードルの理由
ハードルのひとつは、市場へのアクセス方法がわからないこと。
金融資産は手に入れやすく、ネットでワンクリックで売買できるものも多い。
一方、実物資産は「もの」がありますので、金融資産に比べ、どうやって買ったらよいのか、またどのように売ったらよいのか、一般の方にはわかりにくいのです。
購入額が比較的大きくなるものが多いのもネック。
特に不動産は、数百万円、数千万円の資金が必要となることが多く、資金が少ない人は、「自分にはとても無理」とはなから諦めてしまうことが多いのです。
実は難しくない?実物資産のメリット
実物資産の最も大きな強みは、利用価値のある「もの」を手にすることができることです。
使えるものですから、株式のように価値がゼロになり「紙切れ」になるリスクはありません。
そして実際に使えるものが手に入ることの最大の強み。
自分で使うことができるとともに、誰かに貸し付けて継続的に利益を生み出すこともできます。
現物資産の「ハードル」が高いと思われていること自体にもメリットがあります。
ネットで簡単に購入できる金融資産は、ハードルが低いだけに参加者多くなるため、良い商品があるとすぐに価格が上昇し、割安なものを探すのが難しくなります。
いっぽう現物資産は、参加者が比較的少ないため、最初からライバルが少ない。
投資対象を探す方法を身に着け、購入するという、最初のハードルさえ超えることができれば、お値ごろな投資物件を見つけるチャンスが多くなる面があるのです。
確かに株式を買うよりもハードルが高いのは確かです。しかし、適切なアドバイザーに投資方法のアドバイスを受ける方法もあります
また、不動産などでハードルとなる価格の高さに関しても、ローンをうまく使うなどの方法でまかなうことができることがあります
ローンは、サラリーマンや公務員など定期収入がある場合には割と審査が通りやすく、月々の返済額も金融資産の積み立てを行う感覚で行えるくらいに抑えられることがあります
心理的ハードルの高い不動産等への投資ですが、一度体験して見たという人に聞くと、思ったよりも難しくない、金銭的負担を抑えながら実施できる、といった声も多く、多くの人が思うよりも決してハードルは高くありません。
他の投資手法とともに選択肢として不動産などの実物資産への投資を考慮してみてもよいのではないでしょうか
2023年06月30日
2023年06月27日
クニマス生息数過去最多に 改めてさかなクンの偉業を振り返る
山梨県、富士五湖の西湖で淡水魚「クニマス」が、2012年の調査開始以来最多の生息数を確認しました
クニマスの繁殖や研究を行う県水産技術センターが発表したもので、おととしの生息数の推計は1万7000匹あまりと、県の調査開始以来、最も多くなったとのことです
さて、このクニマスですが、西湖で発見されたのは13年前
もともとは秋田県の田沢湖にしか生息していないといわれ、人間による乱獲により、1940年、「絶滅」が確認されていました
この魚が、遠く離れた山梨県の西湖で発見されたのは2010年のこと。
東北秋田から遠く離れた西湖での発見は、ニュースなどで大きな話題となりました
その発見に大きくかかわったのがおなじみさかなクンなのです
京都大学の中坊徹次教授が、さかなクンにクニマスのイラストの制作を依頼したところから、奇跡のストーリーがはじまります。
さかなクンは、参考のため、全国からクニマスに近い種であるヒメマスを取り寄せることにしました。
なお、クニマスはヒメマスと同じように、ベニザケの陸封型(海にわたらず淡水で過ごす魚)と考えられています。
同じ種であっても生息地などの生育環境により、個体にはさまざまな特徴が出ますから、似た環境の西湖のヒメマスを取り寄せたわけです
しかしそこでさかなクン、西湖から取り寄せたヒメマスに他と異なる個体を見つけます。
さかなクンは、中坊さんにその魚をみせ、大学で遺伝子の分析等を行った結果、この個体がクニマスであることが判明したという経緯です。
田沢湖とは遠く離れる西湖で生育したヒメマスについて、「これはクニマスでは」と直感したさかなクン、さすがとしかいいようがありません。
ではなぜ西湖にクニマスがいたのか
その原因として考えられるのは、1935年に行われた、西湖でのクニマスの放流事業。そこで放流されたものが、代々命をつないでいたということなのですね。
西湖では、同地でクニマスが生息していることを確認、さらに人工増殖を行いました。そして2012年以来毎年、試験採取や遺伝子解析により生息数を推計しています
またクニマスの故郷である秋田の田沢湖に戻す事業も行っています。田沢湖の水質改善も地域を挙げて進め2013年3月7日、人工増殖したクニマスの稚魚10尾を田沢湖に送り、無事里帰りを果たしています。
参考資料 「クニマスは生きていた」
クニマスの繁殖や研究を行う県水産技術センターが発表したもので、おととしの生息数の推計は1万7000匹あまりと、県の調査開始以来、最も多くなったとのことです
さて、このクニマスですが、西湖で発見されたのは13年前
もともとは秋田県の田沢湖にしか生息していないといわれ、人間による乱獲により、1940年、「絶滅」が確認されていました
この魚が、遠く離れた山梨県の西湖で発見されたのは2010年のこと。
東北秋田から遠く離れた西湖での発見は、ニュースなどで大きな話題となりました
その発見に大きくかかわったのがおなじみさかなクンなのです
京都大学の中坊徹次教授が、さかなクンにクニマスのイラストの制作を依頼したところから、奇跡のストーリーがはじまります。
さかなクンは、参考のため、全国からクニマスに近い種であるヒメマスを取り寄せることにしました。
なお、クニマスはヒメマスと同じように、ベニザケの陸封型(海にわたらず淡水で過ごす魚)と考えられています。
同じ種であっても生息地などの生育環境により、個体にはさまざまな特徴が出ますから、似た環境の西湖のヒメマスを取り寄せたわけです
しかしそこでさかなクン、西湖から取り寄せたヒメマスに他と異なる個体を見つけます。
え、これ、クニマスでは?
さかなクンは、中坊さんにその魚をみせ、大学で遺伝子の分析等を行った結果、この個体がクニマスであることが判明したという経緯です。
田沢湖とは遠く離れる西湖で生育したヒメマスについて、「これはクニマスでは」と直感したさかなクン、さすがとしかいいようがありません。
ではなぜ西湖にクニマスがいたのか
その原因として考えられるのは、1935年に行われた、西湖でのクニマスの放流事業。そこで放流されたものが、代々命をつないでいたということなのですね。
西湖では、同地でクニマスが生息していることを確認、さらに人工増殖を行いました。そして2012年以来毎年、試験採取や遺伝子解析により生息数を推計しています
またクニマスの故郷である秋田の田沢湖に戻す事業も行っています。田沢湖の水質改善も地域を挙げて進め2013年3月7日、人工増殖したクニマスの稚魚10尾を田沢湖に送り、無事里帰りを果たしています。
参考資料 「クニマスは生きていた」