株式は、銀行預金を除けばもっとも広く行われる投資手法。
手法としても数年間同じ会社の株式を持ち続ける長期投資から、一日で売買を繰り返すデイトレードまで様々です。
株式は簡単に言うと会社の所有権です。
株主は会社の部分的な所有者として株主総会で事業の方針の決定に関わることができます。また会社財産の一部が自分のものになるため、仮に会社が事業を辞めて清算した場合、株式数に応じて財産の分配を受けられます。
株価を動かすファンダメンタルズとセンチメント
とはいえ、上場企業の株式投資の主な目的は、購入時よりも株価が上昇した時に、株式を売却して利益を得ること。また、毎年の利益の中から行われる配当を受けることであるといえます。
投資判断の大きな手掛かりとなるのが、会社が決算で報告する数字。
たとえば、会社の資産額を発行される株式数で割った額より株価が安い場合
また継続して増益となっていて、今後も会社の資産が増えたり、配当が高くなると予想されたりといったケースは「買い」といえます。
利益や資産など、決算書に現れる数字を「ファンダメンタルズ」といい、株式投資の重要な判断材料となっています。
しかし、株価はファンダメンタルズだけで動くのではありません。
新製品の発表、業界全体の調子、流行、季節、あるいは災害や事故、企業不祥事などでも大きく動きます。
これらの出来事は、事実だけではなく「噂」レベルのものも含みます。
本当に業績に影響を与えるものではなくても、「今後株価が上昇(下落)するのでは」という投資家の心理(センチメント)が株価を動かします。
株式投資は、ファンダメンタルズを知るための決算書の読みこなし、また市場参加者のセンチメントの読みなど、分析力がものをいう投資手法なのです。
価値がゼロに!? リスクを理解して投資を
株式投資はポピュラーではありますがリスクの大きい投資です。
所有している株式の価格が、想定していない下落にみまわれることもあり、最悪の場合、倒産で価値がゼロになることもあります。
株式市場に参加する方は様々ですが、主要な参加者は投資のプロ。その中で利益を出し続けるのは決して簡単なことではありません。
また、とくに大企業の株式を買うには、最低でも数十万円の資金が必要です。
投資資金が少ないと、スタートラインにも付けません。ちなみにこの投資最低額は日本において高すぎるとの議論があります
困るのが購入した株式の価格が下落して売ろうにも売れない「塩漬け」状態になってしまったとき。
手元にお金がなくなり、その後の投資が大きく制約されることになります。
株式投資は大きなリターンが得られる可能性もあり、魅力的な部分も多いのですが、投資資金がある程度豊富にあり余裕資金で行うのが無難といえます
【このカテゴリーの最新記事】