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2024年04月30日

ネッシーを探しに行ってみよう ネス湖・アーカート城

スコットランド北部・ハイランド地区、インヴァネスにあるイギリス最大の淡水湖。

それがネス湖(Loch Ness)

長さ約35km、幅約2kmの細長い湖で、湖水はネス川に導かれ、湾に注ぎ込まれていきます。

ちなみにインヴァネスという地名は「ネス川の河口」を意味しています。






さて、ネス湖の名前が世界的に知られる要因といえば、なんといっても「ネッシー」でしょう。

湖のヌシとして首長竜、ネッシー(Nessie=Loch Ness Monster)がいるという伝説は、6世紀から語り継がれてきました。

ということで、私もネッシー探そうということでインヴァネス市街からバスで、1時間程度で湖に到着。

湖のほとりに建つのは、アーカート城の廃墟。
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この場所にははじめ古代スコットランドの民族「ピクト人」の有力者が拠点を築いたとされ、時代ごとに主を変えながら城が構えられました。

歴代の城主たちを紹介するパネル。
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1296年にイングランドのエドワード1世が占拠し、スコットランド独立戦争の最前線として激しい戦闘の舞台に。その後、王城として、また貴族の所有になったり、度重なる戦闘で破壊され、1700年代末に持ち主を失い放置されたとのこと。

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城壁とタワー部分が残っていて立派な城の様相がわかります。湖にせり出し佇む廃墟は、歴史のロマンを感じさせる眺めを作り出します。さぞ美しいお城だったのでしょう。

城跡周りは地下のゲートから入り、タワーの中に入場することもできます。

さて、ネッシーの話に戻ります。

ネッシーに関する文献として、スコットランドにキリスト教を布教した聖コルンバの伝記に記された、巨大な怪物との遭遇のエピソードが有名です。同地に古代からあった伝説が、キリスト教の伝道とも結びついていったのです。

以来、形を変えながら様々な創作物で取り扱われ、何度もブームが起き、現在に至るまで「目撃情報」が絶えません。

現代ネッシーブームの火付け役となったのは、ネッシーの写真としてもっとも有名なこれでしょう。

1934年にロンドンの医師が撮影し、タブロイド紙に掲載されたもの。

現在、この写真は捏造説が有力となっています。

そして、そのほかの怪獣伝説、目撃証言などについては、動物、魚類、植物説まで侃々諤々(?)。2018年の研究では、巨大ウナギの存在が発端であったのでは、との説が話題になりました。






とにもかくにも、古代から伝わる怪獣伝説が宗教的な挿話として、また文学や映像作品、サブカルチャー、オカルトネタとして形を変え、時代時代で受容されたというのはすごいこと。

デジタル時代にもばっちり親和して、雑コラとかネタ動画とか含め、Youtubeでもおなじみのネタとなっています。

ネス湖近くには『ネッシーランド』という資料館もあり、ネッシー伝説についての展示や、子供向けアトラクションなどもあります。

ネッシーを見つけることはできなくても、静かな湖畔で、おいしい空気を吸い、ゆったりとした一日を過ごすことができます。
posted by ちゃんにし at 15:00 | インヴァネス

2024年04月17日

イギリス最強の要塞 スコットランドのフォート・ジョージ Fort George Near, Ardersier, Inverness

ネス川河口、海岸都市として栄えたインヴァネス

中心地から北東に20キロ弱、車で30分ほどに位置するマレー湾の細長い港に、難攻不落の要塞があります

フォートジョージです。

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1マイルに及ぶ壁がぐるり囲んだ堂々の構えで、ヨーロッパ屈指の堅牢な基地として知られています。

もともとこの場所には、ジョージ2世の王族の城がありました。当時、スコットランド北部(ハイランド)には、ボニー・プリンス・チャーリーの王統支持者(ジャコバイト)が多く度重なる攻撃で、徹底的に破壊されました。

1746年、政府軍とジャコバイトとの最終決戦である「カローデンの戦い」で勝利したジョージ2世。軍事的な拠点である城跡に要塞を築くことを決定、建築当時の最先端の軍事技術を投入し、1769年、ジョージ3世の治世で「フォート・ジョージ」が完成したのです。

当初設計された構造は、現在でもほぼ変わっていません。日本の「五稜郭」とも比較されることがある星型の城壁が特徴。

上空からの写真は撮れませんので、借り物です。
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写真からわかるように、突き出た岬の地形そのまま壁で囲まれているかのような形状です。

主に陸路から攻めてくる敵に対抗する必要があるため、陸側の壁の外に部隊を配置し、鉄壁の守りを敷きました。その重要な陸側正門前は地面が掘り下げられ、入場するには、細い跳ね橋を渡る必要があります。

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要塞としての物々しさは、今でも変わりませんが、それもそのはず。

フォート・ジョージは今でもイギリス陸軍の部隊が駐留する基地であり、レンガ造りの弾薬庫や兵舎は現役で使用されています。

18世紀の兵舎の近くを散策していると、何度も兵士たちを目にすることになります。

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現役の基地であるため観光客が見学できるのは施設内のごく一部。

18世紀に建てられた兵舎が多く残されていて、その中の一つが資料館(レジメンタルミュージアム)となっており、近代から二度の世界大戦を経て、現代まで、銃、剣、弾薬、戦闘服などを展示しています。

そのほか、パン焼き工場、ビールの醸造所などとして使われた建物が公開されています

建物の屋上にもいくつか上がり、そこからマレー湾を見渡すことができます




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大砲が狙いを定めるその眺望は、築造されて以来、陸だけではなく海からの敵の侵入にもしっかりと目を光らせてきたことを感じます。

さて、フォートジョージに来たら一つぜひ注目しておきたいポイントは、軍人たちが礼拝する小さなチャペル。
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ステンドグラス上部に描かれる二人の天使のうち一人が「バグパイプ」を演奏しています。

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昔も今も、スコットランド各地から兵役に就く軍人たちの祈りの場、心のよりどころであったことを示しています。

2024年04月14日

スコットランドの港町、オーバン(Oban)をぶらぶら散歩

オーバンは、スコットランドの港町。

中世の時代から漁業の町として、近代に入ってからは風光明媚な保養地として人気となりました。ヘブリディーズ諸島など、島しょ部をつなぐ玄関口ともなっています。







街は弓型の海外線に沿って形成され、高台からは美しい町並みを見ることができます。

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上写真の奥、海外線のメインストリート(ガナバン・ロード)にみえるのは街のシンボル。どすりと構える聖コルンバ大聖堂です。

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この教会は1930年ころから建設が計画され、教区の住民、篤志家から資金が募られました。第二次世界大戦による中断があり、1950年に完成しています。

太い煙突のような重厚な塔の形状が特徴。設計はリバプール大聖堂の設計者としても知られるジャイルズ・ギルバート・スコット(Giles Gilbert Scott)で、フォルムなどリバプール大聖堂との共通点がみられます。

海岸線を歩きながら島々を眺め、陸側に進みますと、急な坂道。その中腹にホテルや飲食店などが集まっています。

なかでもぜひ見学したいのが、オーバンの街を国内外に有名にしたモルトウィスキーその名も『オーバン』の蒸留所。

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1794年に設立され、日本でも人気のブランド。蒸留所では資料館や売店、日本語にも対応した見学ツアーも用意されています。





オーバン蒸留所からさらに丘を登っていくと、不思議な形をした建物の残骸に到着しました。まるでコロッセオのよう。
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『マッケイグ・タワー』です


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その見た目から相当古い建築なのではないか、と思わせますが・・

実はこのマッケイグ・タワーは、1900年に銀行家のマッケイグス氏が築造したもので、それほど古いものではありません。

建てられた経緯を調べるとなかなか面白い

資産家で街の有力者であるマッケイグが、街の失業対策、雇用創出のために建築をはじめたとのこと。

しかし、塔の一部を作っただけで未完成のままで放置されてしまいました。遺跡のような廃墟のような見た目はそのためなのです

いったいこのあとどのような建物にしたかったか気になるところですね。

その後、取り壊す計画が何度も持ち上がったものの、なんだかんだで街の名所の一つとして残されているとのこと。


さて、廃墟つながりでもう一つ見どころを紹介します。

オーバン市街から北に外れると、同じように古い建造物があります。

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こちらは本物(といってはなんですが)の旧跡です。

13世紀にスコットランド北部(ハイランド)で力を誇った領主、マクドゥーガル(MacDougall)一族が住んだドノリー城(Dunollie Castle)の跡。

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14世紀ごろに建てられた塔と城壁の一部を残しています。丘の上から、ドノリー城と一緒に海と島々を眺めます。

一日でいろんな名所を周ることができ、さまざまな場所から海岸や島々が見渡せます。景色を見ながらのんびり散歩する街としておすすめです。





2024年04月07日

東京の隠れたお花見スポット 六義園をみにいこう

今年もお花見シーズン。ちょっと趣向の異なるお花見を楽しみたいという方に

お勧めしたいのが東京・文京区にある六義園









もともと、江戸時代の将軍・徳川綱吉の側近柳沢吉保の屋敷として作られた庭園で、明治時代には、三菱財閥の創始者で、新一万円札の肖像でもおなじみ岩崎弥太郎氏が別邸として所有し、昭和13年に東京都に寄付されました。

小石川後楽園と並び東京の2大庭園と言われているそうです

駒込駅の目と鼻の先にあり、大都会のビルに囲まれながら、都内とは思えないほどの広大な庭園。まさに「東京にもあったんだ」と歌いたくなるような、緑豊かなスペースです。

さて。六義園の魅力として、庭園を彩る季節季節の植物があります。春のつつじや秋の紅葉など、一年を通し私たちの目を楽しませてくれます。

そして春はなんといっても、しだれ桜。

この時期、正門前は長い列、若干心が折れそうになるのですが、意外と流れは速く実際は20分まちくらいでした(皆様も列の長さにひるまないように)

庭園は泉を中心に、中之島が風情ある橋で結ばれています。園内の丘を上がってみると、紀州和歌山の景勝地、和歌の浦の景観に範をとった庭園全体が眼前に。統一感、世界観が感じられる、見事なランドスケープ

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実は、有名なしだれ桜なのですが、六義園は桜がたくさん咲いているいわゆる典型的なお花見スポットなわけではありません。大きなしだれ桜が2本ほどあるだけです。

それでもものすごい人だかり。とくに、夜になると見事なライトアップが施されることから、それを一目見ようと人が集まるわけです。外国の方も多数いらっしゃっていました

まず入り口近くにある桜の巨木が、六義園の春のシンボルといえます。
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ここの人だかりは、マジですさまじいものがあった(だから写真がひどい、という言い訳)のですが、私の本当のおすすめが、奥にあるもう一本。

縦に大きく、しだれた枝が段々を作っているのが特徴

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かなりライトアップで本気出してきます。

このライトアップは桜の季節限定で、4月5日までは開館時間を延長。

満開の花の下でのんびり、という所ではないのですが、一度は行きたい名所です。

また、私自身は今回初めて行った庭園ですが、木々を見ていくうち「ここ、紅葉の季節が本番だよね」とも実感。秋にも行ってみたいな、と思えます。

一年を通して楽しめる年間フリーパスも用意されています(パスがあれば正門の列も並ばなくてOK)

そんなこんなで、都内の桜はまだまだ見ごろだと思いますので、ぜひ足を運んでみてください。



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