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2023年02月20日

実は同じ? ベニザケとヒメマスはどう違うのか

サケ(鮭)とマス(鱒)の違いはよく話題になりますよね。

例外はあるものの、基本的に海に渡って帰ってくる習性をもつのが鮭、淡水で一生を過ごすのがマスというのが一般的な分け方といえます。

とはいえ、学術的な分類としては同じ種類の魚だったりします。





中でも面白いのが、ベニザケとヒメマス。

どちらも聞いたことがある名前だと思いますが、実はまったく同じ種だといわれています。

ベニザケは鮭類の中でも脂がのり、味わい深いことから、私たちの食卓をにぎわしてくれるもっともポピュラーな鮭です。

ベニザケの一生を紹介すると、稚魚の時代を数年川で過ごしてから海にわたり、成魚となって生まれ育った川に帰り、産卵して生を全うします。

そうです、おなじみのサケの一生です

こういった鮭としての習性をもつのがベニザケなのですね。


ベニザケの由来は、産卵期にオスもメスも体全体が赤く、紅色に染まる性質から。

また、オスはせっぱりや鼻曲がりもみられ、いかめしい見た目になります。

これもいかにも鮭といった見た目ですね。

なおベニザケは日本の川にはほぼ生息していません。

一方、ヒメマスは淡水で一生を過ごす陸封型といわれる習性を持ちます。北海道の阿寒湖、チミケップ湖などが原産で、もちろん今でも生息しています。

もともとは、海にわたっていたベニザケが、地形の変化により湖に閉じ込められ、淡水のみで過ごすようになったと考えられています。

現在は阿寒湖等のほかにも、多数の湖水に放流され全国に生息。

ヒメマスが生息するようになった湖として北海道の十和田湖、支笏湖、洞爺湖のほか、神奈川の芦ノ湖、山梨の西湖などがあり、それぞれ食文化を形成しています。また、釣りの対象としても人気です。

面白いところは、ひめますはベニザケと比べると体は小さく、色も赤く染まることはなく、鼻曲がりなどサケらしい特徴がないこと。

これらの特徴は、海を渡って川に帰ってくる過程でつくられるものであり、ヒメマスには表れないのです。

同じ種類ながら、やっぱり見た目がサケとマスなのですね。

ただし、なにしろ種類が同じですから、湖で獲れるヒメマスのことも、流通する際にベニザケと呼ぶこともあります。ちょっと混乱してしまいますね。



2023年02月10日

漫画とツッコミで伝統芸能が身近に『マンガでわかる文楽』

伝統芸能は、とっつきにくい部分があります。

なかでも文楽(人形浄瑠璃)は、何かいわくいいがたい雰囲気を醸し出していて、かねてから気になってはいるのですが、入り込みづらい

だいいち不可解なことが多い。人形劇なのに人形師が丸見えで、何とも言えない表情で人形を動かしてるし、黒子もうろちょろしているし、義太夫は何言ってるかわからないし、人形の顔はなんか怖いし。

そんな、文楽が気になっているんだけど、ちょっと敷居が、という方々に楽しい一冊をみつけました。

マンガでわかる文楽: あらすじから見どころ、歌舞伎との違いまで全部わかる』( 文楽協会協力、佳山泉執筆協力、上島カンナイラスト、誠文堂新光社)は、文楽の公式音声ガイドの制作者が監修した入門書です。

文楽の歴史や人形をはじめとした舞台装置、代表的な演目、見所を解説。文楽の演者である三業(大夫、三味線、人形遣い)それぞれの役割、現在の若手三業へのインタビューも収録されています。





演目は30ほど解説されていて、事典のように引くことができるほどの充実度。演題がかなり共通している歌舞伎との演出の違いにも触れています。

歌舞伎として取り入れられ人気演目となっている「仮名手本忠臣蔵」も文楽が発祥。同演目は一章まるまる割いて、全11段の内容をじっくりと紹介しています。

そして、親しみやすさの要因ともなっているのが漫画。類型的に喜怒哀楽を表現する漫画は、もしかすると文楽との親和性が高いのかもしれません。

また漫画での解説はほかにも重要な効果を挙げているように感じます。

文楽は冒頭に申し上げたように、現代の人からみると奇妙に思える部分が多く、とっつきにくさにもつながっています。

元々、江戸時代の世間の噂やスキャンダルを題材にしていることもあり、予備知識がないと意味がつかめなかったり、意図が不明な場面もあったり、登場人物の行動の動機がつかみにくいところもあったりします

しかも何しろ伝統芸能ですから、そういう部分に突っ込みを入れるのもはばかられるんですよね

同書ではそういう「?」な部分に、エッセイマンガ風の突込みが入っているのが大きな特長なんです。





たとえば、漫画では文楽の登場人物には「クズ」っぽい人が多いのだといいます。

あっさり人をあやめてしまう人とか、酒で人格が豹変する人とか。必ずしも悪役だけがクズなのではなく、主人公も十分やばく、それでも、その人格を含め親しまれていたりします。

本書では、そんな有名演目の登場人物について「クズランキング」をいう試みで、容赦なきつっこみをいれているのです。

これが「あ、それは言ってもいいのね」というお墨付きをもらっているようで快いのです。

まあ、初心者の方に言われそうなことをあらかじめエクスキューズする感じも伝わってきて、「そこまで防衛的にならなくてもいいのでは」という気もしないではないのですが、とりあえずは突っ込みながら見ていけばよいんだな、と安心するところがあるのです

とはいえ、その切り口はあくまで入門であり、それだけではすぐに飽きてしまうでしょう。

伝統芸能(にかぎらないけど)には、既存の価値観や意味づけのようなものをいったん無に帰したうえで、新たに何者かに出会わせるような感覚があります。そしてそれが鑑賞の快楽でもあります。

意味がわかるわからない以前に、その表現に「何か」を感じてしまう人、引き寄せられる人、大切なものを見出す人がいるんです。

伝統芸能は、人々のその感性により息づいてきたものであり、それはどこぞの政治家に「変態」呼ばわりされようとも絶えることはなく、また代替が効かないものです。

本書はちょっと下手に出ているようで、文楽の表現に「ピン」ときてしまう人を、からめ手から捉え、魅惑の世界に引きずり込む一冊だといえるのではないでしょうか









2023年02月09日

お肌のターンオーバーとは?エステで新陳代謝を促進できる?

美容情報を見ているとよく聞く言葉の一つとして「ターンオーバー」があります。

美顔エステでも、ターンオーバーを促すという文言が見られます

このターンオーバーとはどのような働きなのでしょうか





このターンオーバー、直訳するとひっくり返す、といった意味。ようするに、下にあるものが上に行く、といったイメージで、肌の下にある層が表面に移動し、表面の古くなった部分が剥がれ落ちるという、お肌の新陳代謝を指す言葉です。

肌が新品に生まれ変わる、なんて甘美な響きでしょうか。

肌の構造の基本

さて、肌の表皮は4層構造です。

深いほうから

「基底層(きていそう)」
表皮の新陳代謝や再生の中心となる重要な役割を担い、角化細胞の前駆細胞である基底細胞や、メラノサイト(黒色素細胞)などが含まれています。

「有棘層(ゆうきょくそう)」
有棘層には、基底層から分化してきた細胞があり、この層では細胞が成熟し角質層へと移行していきます。免疫細胞が存在し、異物や病原体などを検出して免疫反応を引き起こすバリア的な役割を持っています。

「顆粒層(かりゅうそう)」
有棘層の上に位置、細胞内に粒状の物質が存在していることが特徴。有棘層から分化してきた細胞に、角質層に必要な成分を合成・分泌する役割を持っています。

「角質層(かくしつそう)」
表皮の中で最も外側に位置する細胞で、基底層から上に向かって分化し、有棘層、顆粒層を経て、最終的に形成されます。肌の表面を覆い、外部からの刺激や紫外線などの有害な環境から肌を守ります。






この4層は、深いほうから浅いほうに絶えず入れ替わり、垢になって剥がれ落ちます。肌の表面をけがをしたり、汚れがついたりしても、自然に剥がれ落ちて消えてしまいます。

表皮よりも深いところに傷がつくと、ターンオーバーにより元通りになりません。また、タトゥのように深い層に色素を入れるとターンオーバーでは元に戻らないわけです。

また、いわゆるシミは、表皮の中、基底層で生成されたメラニン色素によってできるもの。つまり改善の余地があります

このターンオーバーの期間は個人差はあるものの、約1か月といわれています。

ちなみに、このターンオーバーは年齢により働きが著しく落ちます。加齢により、肌に限らず新陳代謝が低下しますので、ターンオーバーの機能が低下、シミが沈着しやすくなります。

代謝を促すために重要なのは、睡眠時間や、ストレスなく規則正しい生活リズム、バランスのよい食生活等々、生活習慣です。

それに加え、代謝を促すために行われるのがエステなど美容的な施術です

美顔エステの多くは、イオンパックやリンパマッサージで代謝を促進することからはじまります。肌の自然な働きを高めたうえで、パックなどで美容成分を投入、代謝により新しくなった肌をケアしていくのですね。

ターンオーバーを健全に行うための土台を作り上げるために、直接的、間接的に働きかけてくれるんです。もちろんそれに加え、食事や運動、睡眠など生活が大切であることは言うまでもありません。




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