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2019年01月05日

クロア篇に関する設定

時代はトリフ暦980年設定(現状はあまり意味のない舞台背景)

聖王国アンペレ


クロアの住む領地内の都市部。物作りが盛んな職人の町。
地理的に尚武の国と近い。その国の中には商売が盛んな町があり、その町へ納品する物や聖王国内に輸入する商品の流通も担う。
物を作るか商売をするかという人が集まりやすく、そのせいで武芸を志す者がよその地域に流れていく。
結果、万年兵力不足に悩まされている。
お隣の国とは仲が良いので攻められる心配はないが、領内の犯罪や害獣被害には後手に回りがち。
まともに戦える人材が限られるため、力自慢な公女に頼りきりになっている。
先代の領主の時代も当時の公子(クロアの父)が荒事の対処をしてきた実績があり、領民はそれが普通なことだと認識している。

石付きの魔獣


マッドなサイエンティストが既存の生物に手を加えたという怪物。
体の一部に赤い宝石が埋まっていて、その石が宿主を凶暴化させる。
凶暴になった怪物は人を襲う被害を出すので、大陸中の者が迷惑している。
なんの目的でそのような生き物が放出されるのか、解明できていない。推測の中には「愉快犯」や「自分以外の生物を憎んでいるから」といったもっともらしい仮説が複数挙がる。

この石の影響で、元は普通の生き物が魔獣化する場合がある。ただし元から魔獣だった者も改造の被害に遭っている。
また改造対象は人間にもおよぶ。
その際に被害者は拉致されるため、人さらい事件のいくつかは一連の騒動と同じ犯人が起こしたのだと誤認されることもある。
タグ:クロア 設定
posted by 三利実巳 at 13:00 | Comment(0) | 目次・説明

2018年12月28日

習一篇草稿のあとがき

この物語はながらく未完のままでいました。
自前のテキストデータによると、2017年9月から放置していたものです。
ほかのデータでは同年1月に仮の完成稿がありました。当時の自分はその結末を不採用にしていました。
そのことに気付くのは終章下を書き上げたあとです。
それまで没にしたシーンを書いたこと自体を忘れていました。その没案を公開する予定はないです。絶対に今回書いたもののほうが完成度が高いです。

紆余曲折あって、今月になって最終的な結末部分を着手&完走できました。
とは言っても筋書はほとんど仕上がっていた作品です。
いわば土台があった状態です。文字数にして5千字。そこから終章下は最終的に1万字になりました。
このプラス5千字の8割がたは、説明が不親切な箇所の補填に費やしました。
自著のウィークポイントは説明不足だと思います。
たとえば「AだからB、BになるからC」といった過程があるとして、
それを「AゆえにC」のように、途中経過をすっ飛ばす傾向があるのです。
ふだんの日常会話でも起きるので、言葉には不自由しています。
拓馬篇がかなり長くなった要因も、合間の描写や解説が足りないところをおぎなったせいかと思います。
自分の弱点をわかっていても、書いてる最中は言葉の不足に気付きません。
あとで見直すとはじめて「ここわかりにくいなぁ」と冷静になれます。ダブルチェックをひとりでやっていてもミスが出やすいのと同じ理屈でしょうね。

土台の肉づけにくわえて、最後のシーンをひねり出すのに、執筆時間にして9時間かかりました。
土台がなかったらその倍以上かかったかもしれません。
今回は加筆する箇所をラストに絞ったおかげで、やっと完成できました。
これがラストを完結させないまま全編手直ししたり、新規に作ったりすると、そちらの作業に力を削いでいった結果、結末まで書けなくなることが多々あります。
すんなり最初から最後まで書けた作品はいまのところありません。なにかしら中断をはさんでいます。
拓馬篇も、書こうと思い立ってから初期の完成(16万字程度)まで4年くらいかかっていました。
これだけ時間がかかる原因は自分が小説を書き慣れていないからだと思います。数をこなすしかないですね。

次の投稿作品はすでに完成している異世界話です。投稿を予定していたものはまだできないので、その代打です
こちらはいろんな意味で、いままでの作品とはガラっと雰囲気が変わります。
いまある二作は重くて複雑でした。それにくらべたら難しくなく、明るい内容です。まったく闇がないわけじゃないですが。
来月から一話ずつ公開していきます。こちらは三か月で完投する予定です。
なので「一話ずつ追っていくのはめんどうだ」という方は来年の三月〜四月あたりにまたお越しください。
きっとまとめ読みができる程度には投稿してあると思います。

タグ:習一
posted by 三利実巳 at 04:00 | Comment(0) | 後書き  
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