『ニチレイフーズ』
(英: NICHIREI CORPORATION)
日本で初めて冷凍食品を作った会社である。
主に4つの事業会社が(1)加工食品事業、(2)水産・畜産事業、(3)低温物流事業、(4)医薬品・機能性素材事業などを行っている。
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【沿革・歴史】
1942年(昭和17年)12月24日:前身の「帝国水産統制株式会社」が、戦時中の水産統制令に基づいて、水産会社他18社などの出資により、水産物の加工、冷蔵の中央統制機関として設立される。経営資源の大半が現在の福岡県北九州市が発祥の日本水産の陸上部門(営業所や冷蔵倉庫等)を引き継いだもので、実質的には日本水産より分離、設立されたものであった。
1943年4月:水産物の買入・販売ならびに製氷・冷蔵・凍結事業を開始。
1945年(昭和20年)12月1日:終戦後の水産統制令の廃止を受け、商法上の株式会社への組織変更を行い、「日本冷蔵株式会社」に商号変更。公式には、この1945年12月を創立年としている。
1946年、果汁入りアイスキャンディー「レイカ(冷菓)」を販売。
1949年5月:東京、大阪、名古屋の各証券取引所に株式を上場。
1951年、冷凍みかん・冷凍いちごの生産開始。(当社最初の冷凍食品)
1952年、調理冷凍食品の生産・販売を開始、日本初の超低温・大型冷蔵倉庫を設置し、冷凍食品及びそれを流通させるための仕組み(コールドチェーン)の普及をリードした。
1964年10月:東京オリンピックの選手村に冷凍食品を供給。業務用冷凍食品の「はしり」となった。
1970年10月:大阪府で行われた日本万国博覧会に食堂「テラス日冷」と売店「日冷コーナー」を出店。日本の冷凍食品の優れた品質や調理技術の一端を披露した。
1979年1月:アメリカにおける農・水・畜産品の集荷・販売子会社を設立。(現・Nichirei Foods U.S.A.,Inc.)
1984年4月:事業目的に医薬品、医薬部外品および試薬の製造・売買、種苗の生産および売買を追加。
1985年2月1日:CI導入により、現在の商号「株式会社ニチレイ」、シンボルマークを「Nマーク」に変更。
1988年4月:アセロラドリンクを本格的に発売。
1988年9月:オランダの冷蔵会社を買収し、オランダにおける冷蔵事業に進出。(現・Eurofrigo B.V.)
1990年4月:物流事業を本格的に開始。
2003年4月:社内カンパニー制を導入。
2003年10月:食品販売子会社のユキワを譲渡。
2004年4月:国内の低温物流事業の会社分割を実施。(物流ネットワーク事業1社、地域保管事業7社に会社分割<連結子会社>)。
2005年4月1日:各事業について会社分割による完全子会社化を行い、持株会社体制に移行。不動産事業は宅地建物取引業免許の関係上分社化できないため、純粋持株会社ではない。
2006年10月5日:事業会社であるニチレイフーズがキッザニア東京に「食品開発センター」のパビリオンを出展。食品開発センターの研究員として、冷凍食品の開発の仕事を行う。身近にある冷凍食品が、どんな風に研究して開発されているのかを調べる。また、スノードライを使って、食べ物を一瞬で冷凍させる体験ができる。2009年3月27日に開業したキッザニア甲子園にも出展している。
2007年4月2日:フラワー事業を再編。子会社として株式会社ニチレイフラワー(65%出資)と株式会社ニチレイガーデン(100%出資)を設立し、花卉仕入・販売事業と洋蘭栽培事業をそれぞれ事業譲渡。
2007年7月30日:事業会社であるニチレイフーズと、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドとの間でスポンサー契約を締結したことを発表し、東京ディズニーランドの劇場「シアターオーリンズ」と、東京ディズニーシーのレストラン「ニューヨーク・デリ」のスポンサーになった(契約履行開始は8月23日から)。
2008年6月:アセロラ果汁の調達・販売を行う「ニチレイスーコ」を設立。日本国内、アジア・オセアニアへの果汁原料販売体制を拡充。
2009年7月:ニチレイアセロラドリンク事業について、サントリー食品インターナショナル株式会社に業務用製品を除き事業譲渡する事を発表。原料供給を行い、「ニチレイ」のブランド名は継続している。
2010年、欧州子会社Nichirei Holding Holland B.V.(オランダ)が、Holding GLB S.A.およびHolding TCG S.A.(フランス)両社傘下の低温物流事業会社4社を買収(完全子会社化)。
2010年10月1日:冷凍菓子マーケティング会社である「株式会社花乃菓房」を設立。
2010年10月:タイ王国に新・増設した2工場稼動が開始。主力カテゴリーであるチキン加工品事業を強化。
2011年3月:株式会社ジェーシー・コムサ、海通食品集団上海有限公司と共に、中華人民共和国上海市に「日爵海食品貿易有限公司」を設立し、中国の外食市場において事業展開。
2011年3月31日:外食・中食業者からの発注に基づき栽培された野菜の販売を行う「株式会社ニチレイアグリ」を鹿児島県鹿児島市に設立。
2011年8月16日:ベトナムにニチレイ-HPC有限責任会社を設立、アセロラ原料の品種改良・栽培ノウハウの普及を進め、同国からのアセロラ原料調達事業を強化。(株)ニチレイフーズが、業務用野菜の販売会社を設立。秋より業務開始。((株)ニチレイアグリ)
2012年6月30日:米国の食品企業であるInnovAsian Cuisine Enterprises LLCの発行済株式の51%を取得。アジアン・フーズを中心とした米国市場での事業拡大を図る。
2013年4月:タイ王国にSCG Logistics Management Co.,Ltdとの低温物流事業を営む合弁会社を設立。
2014年8月5日:香港に、水産品および畜産品の販売事業を手掛ける新会社Nichirei Fresh Hong Kong.Ltd.を設立。
実質的には日本水産より分離・設立した会社であるため、旧日産コンツェルン系企業によりなる春光会メンバーになっている。かつては富士銀行がメーンバンクだった関係で、芙蓉グループの一員であったが(現在はみずほ銀行が大株主に入っている)、現在では、銀行系列の意識はほとんど希薄化している。
豊富なビタミンCを含むことで知られるアセロラは、同社が日本にはじめて導入し、製品化した。
日立製作所の子会社・日立ホーム&ライフソリューション株式会社(現・日立アプライアンス株式会社)と「冷凍品質プロジェクト」なるものを立ち上げた関係で、日立の冷蔵庫のサンプルの冷凍食品がすべてニチレイ製品である。
『CM動画』
『ニチレイフーズ CM』
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---以上
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